転禍為福


こんにちは。しかないかよこです。
今日は、私の数ある失敗談からZoom操作にまつわるお話を。

私は、時折、ニューヨークライフバランス研究所の松村亜里先生の講座でZoomの操作を担当します。
先生の講座では、参加者の意見のシェアを大切にするので、
何度かブレイクアウトルームを使います。

質問に応じて、
3人組で話すか、2人組で話すか、
新しい人と話すか、同じグループで話すかを
考えて構成されています。

私は、参加者の属性を考えて、
ブレイクアウトルームの組み分けを
手動で作成します。
自動で振り分けることは、ほぼないです。

傍からみたら、
どうやら私は “余裕しゃくしゃく” で
この操作をしていると見えるようです。

でも、実は、心臓はバクバク、アドレナリンが
大放出のすっごいストレス状態です。

ようやく、最近、人数が少ない時は、
「どの組み方をしたらシェアが活発になるかなぁ」
とワクワクして組めるようにはなりました。

しかし、笑顔の余裕はありません。
基本的に、常に最上の組み合わせを模索しているので、
眉間にしわをよせ、苦悶の形相です。

参加者が100名を超えるときは、マウスを持つ手が震えました。

だからこそ、シェアから戻ったみなさんの表情が生き生きしていたり、
「話が盛り上がりました」「シェアで気づきを得ました」
「もっと話したかったです」
という感想を聞くと、ホッとするし、充実感で満たされます。

先日の講座では、
私が先生からの連絡をうっかり失念して、
早い段階でブレイクアウトルームを組み替えてしまいました。

「では、先ほどと同じ組でお話ください」と
先生がおっしゃった時は頭が真っ白でした。

3人組を2人組に変更していましたし、
ブレイクアウトルームを組み替えるのは3回目で、
私は渾身の力で、バラバラにしていたので、
瞬時に元には戻せずでした。

やむを得ず、みなさんに事情を説明して、
2人組でシェアをしていただきました。

「これはZoom操作の担当者として、大失態だ」と落ち込みました

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今まで、こういう失敗を起こすと、
「こんな失敗ありえない」と自責ちゃんが
数日間、私を責め立てます。

しかし、この時は、違いました。
もちろん、最初は自責ちゃんから集中砲火をあび、
自責沼にどっぷりつかりました。

そんな中、恐る恐る、顔をあげ、
シェアから戻ったみなさんのいきいきしたお顔を拝見して
少しほっとしました。

先生が
「かよこさんがブレイクアウトルームを間違えたと落ち込んでいるので、
励ましてあげてください」
とお声をかけてくださり、
参加者のみなさんがそれに呼応して拍手してくださいました。

このようなあたたかな慰めや共感が傷をいやしてくれました。

参加者の方が最後にチャットに記入された感想に、

最後のブレイクアウトは、2人で最高でした。
かよこさんに感謝

なんて書いてくださる方もありました。

先生と参加者の皆さんのあたたかな励ましに癒され、
感想に「色々な人とたくさん話ができてよかった」などを見つけるうちに、自分自身でも、

「やってしまったものは仕方がない。
失敗したけど、何か良かったこともあったかも。
渾身の二人組にしたのだから大丈夫」

と意識が変わっていくのを感じました。

図々しく図太いといえばそうですが、
失敗を責めてていても何も生まれないということを、
身をもって実感しました。

禍転じて福と為す

今回の私の場合は、自己満足の福ですが、
自責ちゃんと共にどっぷり自責沼につかるよりは、
精神的には健やかで次に視点を向けられました。

最近、ポジティブ心理学の学びのお仲間と
月に一度、セルフコンパッションの読書会がはじまりました。
『マインドフル・セルフ・コンパッションワークブック』星和書店刊
を読んでいます。

図らずも、自分のZoomでの大失態からの浮上も
このセルフコンパッションが絡んでいるなぁと思いました。

セルフコンパッションの3要素は、
「自分への優しさ」「共通の人間性」「マインドフルネス」です。

今回の場合、
「やってしまったことは仕方がない」と自分に優しく声掛けし、
先生をはじめ参加者の皆さんからのあたたかな励ましに身をゆだねました
今までは、自分に厳しく、
周りの人からの優しさや温かさに身をゆだねることさえ、
固辞していたように思います。

「失敗は誰にでもあること」と共通の人間性を意識しました。

そして「失敗して自分が抱えている痛み」を見つめました。
マインドフルネスです。
それは、自分を責めるのではなく、
例えるならば、空に浮かぶ雲が流れていくのを眺めるようなものです。
自分の痛みも認識するけど、痛みを反芻するのではなく、
その痛みの雲は流れていくのです。

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「次は頑張ろう」と思う私がいました。

セルフコンパッションは、
私が癒され、一歩を踏み出す、礎です。

それは、決して自己を甘やかしているのではなく、
自分のできなかったことにむきあい、痛みを受け止め、
自己受容することから始まります。

私がセルフコンパッションを最初に学んだのは、
ニューヨークライフバランス研究所の講座でした。
ご興味のある方は、
『世界に通用する子どもの育て方』wave出版の
第4章をご覧ください。


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