運動会 つれづれ

こんにちは。しかないかよこです。

今日は、息子の小学校最後の運動会でした。
毎年、5月に開催されるのですが、今年はコロナで10月開催となりました。
それも、コロナ感染防止のために、学年ごとに行われました。
演目も、50メートル走とダンス。所要45分です。

誰も経験したことのない状況での開催だったので、
ここまでに至る先生方のお骨折りは、私には想像できないものです。
子どもたちの様子を見ていて、感謝の思いでいっぱいになりました。

50メートル走を観戦している時に、隣に小さな男の子がいました。
歳を尋ねると小さな指で3をつくってくれました。「3さい!」
6年生のお兄ちゃんと9才離れているとのことで、我が家とまさに同じです。
「今、6年生であそこに並ぶ次男は、長男が6年生の時は、こんな感じだったんだぁ」と妙に懐かしく、徒競走でスタートラインに並ぶ次男をみて、感慨深いものを感じました。スタートラインに並んでいる姿だけで、私にはじゅうぶんでした。子どもたちの成長を感謝せずにはいられません。

画像4

いつもと違う運動会を見ていたら、4年間滞在したNYでの運動会を思い出しました。

NYでは、毎週土曜日に、日本語の補習授業校に通っていました。
毎週土曜日にしか授業がないので、運動会の練習にたくさんの時間を使うことができませんでした。
ダンスでもなんでもリハーサルは数回で、ほとんどぶっつけ本番で行われました。小4で編入した娘は、日本仕込みのラジオ体操なので、一人、妙に上手でした。

当日は、確か、午前中に3時間ぐらい授業をして、親とお弁当を食べ、午後に運動会を開催でした。子どもたちが授業をしている午前中に、保護者の有志がテントをはったり、道具や会場の準備をするのです。

運動会は紅白に分かれて点数を競いました。演目も、大玉転がしや、玉入れ、障害物競争など日本の運動会さながらでした。クラスの代表リレーや保護者の綱引きもあり、とても盛り上がりました。

画像3

午後の3時間ほどですべての演目を終え、テントや道具は校舎を借りているので完全撤収です。学校と保護者が一丸となってこの日のために準備する様子をみて、異文化で暮らす子どもたちに日本の文化を体験させたいという熱い思いに感謝でいっぱいになりました。

NYでは、平日に通う現地校で、Field Dayがありました。
まったく事前に練習などないし、行進の看板も前日か当日に有志が好きに書いたもの。行進もばらばら。

画像2

種目も、コインをいれたバケツに洗剤の泡をたてて、時間内にどれだけコインが拾えるかとか、スポンジに水をすわせて、離れたところの入れ物にどれだけ入れられるか、などです。

画像1

団体で点数を競うわけでもないし、それぞれがアクティビティーを楽しむという要素が強いと感じました。時折、白熱して「It's not fair!」と訴えてくる子はいましたが。5月ぐらいの学年末に行われたので、お楽しみ会の一種のように感じました。

思い返せば、どの運動会も準備する方のご尽力がありました。子どもたちへの熱い思いが共通しています。おかげでどの運動会も、それぞれに楽しい思い出です。

今年の運動会は、確かに小学校最後なのに・・・という思いがあることはよくわかります。騎馬戦やリレー、組体操など、6年生ならではの競技をみることができなかったのは残念です。

でも、いつもと違う運動会だったので、あらためてNYでの運動会を思い出し、その場その時で、できることをして楽しむのが一番だと改めて思いました。

NYの補習校での運動会も、現地校での運動会もそれぞれに良かったです。

子どもたちが、将来、ままならない事に遭遇した時、何ができるのか?を考えるきっかけに今年のこの運動会を思い出して欲しいなぁと思いました。

長男が6年生の時、一生懸命手をたたいて「にいちゃん、がんばれー」と声をだして応援していた3才の次男が、元気に成長した運動会をみることができ、何よりうれしく思いました。それを思い出させてくれた、お隣で観戦していた小さな天使に感謝です。

画像5



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?