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下顎手術しました【術後1日目】

こんにちは、けいです。
受け口と歯列矯正のため、23/06/21から矯正装置を装着、顎変形症の診断を受け、24/01/16に下顎手術を受けました。

これまでの治療の経緯や入院中の様子などは、以下のページをご参照ください!

大変ながらくお久しぶりになりました。
最後の更新は夏だったかと思います。

表題の通り、ついに手術をしました。
1月16(火)に行いまして、今日はその次の日にこれを書いております(投稿がかなり遅くなりました)。

今回の記事は、手術当日とその術後について書きます。
受け口や顎変形症で治療を考えてる方の参考になれば幸いです。


以下、目次です。

手術のおさらい

さて、今回受けた手術に関して、さらっと振り返りたいと思います。
僕は、下顎が異常に成長してしまった結果、下の前歯が上の前歯よりも前に出てきてしまう、いわゆる「受け口」という状態になっております。

下の前歯が上の前歯よりも前に来てしまい、しゃくれのような見た目になる受け口。

歯列矯正の一環で、それを治すために下の両顎の骨を切って、下顎を後ろにずらす下顎手術を受けます。手術の方法は何個かあるそうなのですが、僕のは1番一般的な下顎枝矢状分割法(SSRO)というものだそうです。

詳しくは、他のホームページをご覧ください。

また、僕のこれまでの歯列矯正の経緯については、以下のページをご参照ください。

僕は手術によって、8mm分下顎を後ろにずらすことで、
でしゃばった下顎を本来の正しい位置に収めようというのが今回の手術の目的です。

オペは全身麻酔下で行われ、だいたい4時間ぐらいだそうです。
口の中から両頬(正確には奥歯の奥)にメスをいれて開き、そこから顎の骨を切って、後ろにずらして、プレートで止めます。

当日の流れ

手術当日の流れをざっくり書くと、

・7:00 点滴スタート
・8:50 歩いて手術室に移動
・9:00 手術開始
・13:00 手術終了
・その後、ICU(集中治療室)で一晩明かす

という感じでした。

術前

では、詳しく術前からその様子を見ていきましょう。
まず、6:10ぐらいにおきまして、手術で顔にテープを止めたりするから髭を剃っておくようにと言われてたので、髭を剃りました。

そして、術後すぐに一般病棟に戻って来れないので、必要な荷物以外の荷物をロッカーに預けにいきます。

この事実は、前日に荷解きし終わった後に言われたので、すぐ言って欲しかったですね(その後、すぐ荷物を片付けました)。

ICUに持って入れられる荷物は決まっていて、

・歯ブラシ
・歯磨き粉
・ティッシュ
・コップ
・髭剃り
・履き物

ICUへの持ち物。スマホなどはダメでした。

だけでした。僕は目が悪いので、これにメガネを持っていけました。

荷物をロッカーに詰めて、7時過ぎから点滴を左腕に差して、ベッドで横になっていました。もちろん手術当日なので食事は無し。飲み物も飲んではダメでした。

そして、8時50分に呼ばれて看護師さんと共に手術室に向かいました。
手術室の前では、オペ看(手術担当の看護師)さんから手術の確認や麻酔の最終的な説明、褥瘡予防のスプレー塗布のことなど言われました。

(麻酔の説明の時にびっくりしたんですが、全身麻酔で自発呼吸は止まるが、万が一自発呼吸が復活しても困るので、また別の薬で自発呼吸を止めてるらしいです。)

この時点で正直、緊張バクバクでした。人生2度目の全身麻酔の手術、前回は半年前に45分ぐらいの短いやつだったので、それよりも今回は全然長いし、看護師さんからも「今回は大きい手術なので〜」「血、結構出ますので〜」とサラリと言われてましたから、相槌では「そうなんですねぇ〜」と言いつつ、内心「ぎょへ〜、もう言わないで〜」って感じでした。

術前の説明も終わり、いざ手術室へ。
手術台に寝転び、まずは背中にスプレーを塗布されます。
そして、足に血流を促すためのマッサージ機を付けられました。

手術室

そうしてると執刀医の先生も入室され、「久しぶり〜、頑張ってね」とお声がけいただき、「よろしくお願いします〜」と冷静っぽさを装う見事な返事ができました。
先生とは半年前に1度、先月1度、そして今回で3度目のご対面でした。

(看)「では、これから麻酔入れていくので、冷たいの入っていくと思いまーす」
(僕)「ふあーーい」
(看)「お声がけしていくので、お返事できればしてくださいねー」
(僕)「ふあーい」


これが最後の記憶ですね。


死後の世界とは。









というのは、先日Netflixで見たThe Discoveryという映画の題材になります。もしよければご視聴ください。


術直後

目が覚めたのはおそらく14:00とかだったと思います。
看護師さんに「大丈夫〜?」という声が聞こえて、咄嗟に右手で👍サインをしたのが術後最初のアクションです(我ながら、ダサいなぁ)。
それからまた寝たと思います。

1時間後ぐらいに看護師さんに呼ばれて起きて、体温測ったりして、痛み止めを処方してもらいました。ナースコールのボタンも渡してくれました。口からドレーンという血を出すための管が2本出てるので、口は常に半開きです。なので、口内や唇は常に乾燥しており、口もゆすがせてもらいました。そしてまた寝ました。

この時点でしんどさや痛みはなかったと思います。ただICUのベッドの寝心地がめっちゃよかったこと、そして自分の下の前歯が上の前歯より後ろに来てることを舌で確認して「あっ、終わったんだ」と思いました。

ついに僕の受け口人生は幕を閉じ、正常咬合時代が幕を開けたのです。

特にやることもなく、目開けてても天井の電気が眩しいので閉じてしまうと、どうしても寝てしまいました。メガネもどこにあるかわからないし、体は起こさない方がいいのかなと思ってたので、結局目を瞑って寝転んでるので、寝まくりました。

18時ぐらいにまた目が覚めて、掛けてくれてた毛布が暑くて清拭してもらおうと看護師さんを呼びました。清拭が結構パワフルなやり方の方でちょっと怖かったですが、着替えもしてくれたし、足のマッサージ機も外してくれたので、良しとしましょう。

ここで鼻血クソもほじりまくりました。
手術中は、全身麻酔なので自発呼吸も止まっており、また口の中の手術なので、僕は人工呼吸器のチューブを鼻から気管に入れました。その気管がどうしても太いせいで鼻の中で出血してしまい、その鼻血クソ(?)が大量発生します。

その時に、初めて尿道カテーテルが入ってることに気づきました。術前から言われていることだったんで、分かってはいたんですが、これのせいで夜寝れないらしいというのも聞いてたので、本当に自分の陰部から管が出てることに少し驚きました。

ただ、尿道や自分の陰部に痛みはありませんでした。もっとズキズキ感じたりするのかと思っていたのですが、何もなくて一安心でした。ちなみに現実を受け入れ難く、管が入っているところを目の当たりにはできませんでした。

口から2本、腕から2本、そして陰部から1本。
合計5本の管に繋がれたのは、初めてでした。

さて、次は21:40ぐらいに看護師さんが来てくれて、体温測ったり、お手拭きくれたりしました。足も動かして、自分なりにストレッチもしました。

それで消灯となったのですが、それから2回ぐらいですかね。ナースコール呼んで痛み止めもらったり、口をゆすいだりさせてもらいました。

術後は口や管が気持ち悪くて、寝れないと聞いてましたが、僕はそんなことなかったです。尿道カテーテルも動かなければ気になりませんでした。

尿道カテーテルの感覚は、管の中で尿が動く感覚は尿道で感じます。普段のおしっこの時に似た感じです。ただ管の中なので勢いはなく、おしっこの最後の方のイメージです。おしっこが流れると、その感覚があるのですが、服を着てるのにお漏らししてないことに、背徳感がありました。

術後の朝

起きたのはだいたい7時ぐらいでした。

看護師さんがきて調子を聞かれて、体温測ったり、普通におしゃべりしてました。両顎の骨が割れてますが、喋るのはしゃべれました。ただ、下顎の感覚が麻痺しており、唇もうまく使えなかったので、マ行やバ行、パ行は言えなかったです。

途中で、知らない女医の先生から調子聞かれて、誰かわかりませんが受け答えしたりもしました。

術前に予想してたよりも快適な術後を送れたことが嬉しかったです。この後、歩いてみたりして、大丈夫そうだったので、一般病棟に11時に戻りました。

実はこの直前に、尿道カテーテルを抜きました。
入れた時は全身麻酔ですでに意識が無いので、痛みはなかったのですが、抜く時は全然起きてますから。

看護師さんに、「ゆっくり抜いてくよ〜」と言われ、管が出てきます。最初はなんか痛くなかったんですが、それから尿道も反応して縮こまったのかめちゃめちゃ痛い。

けど止めてまた抜くとか、長引くほうが痛いですから布団握りしめて耐えます。

男性は尿道が長いので結構耐えないといけないかと思ってましたが、思ったよりも短かったです。ただもうやりたくない。とりあえず、山場は超えた。

ただ、術直後よりもこれからが本当に苦しい日々になることを今は知る由もありませんでした。それについては、また次回以降の記事で書きます。


今回はここまで。
次回は一般病棟に戻った後の術後2日目について書いていきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
僕のnoteでは、社会人になってから歯列矯正を始めた体験を書いて、受け口や歯列矯正の治療を考えている方の参考になれば幸いと思っております。

気になったことなどは、コメントなどでお寄せください。回答させていただきます。

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