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下顎手術しました【術後2日目】

こんにちは、けいです。
受け口と歯列矯正のため、23/06/21から矯正装置を装着、顎変形症の診断を受け、24/01/17に下顎手術を受けました。

これまでの治療の経緯や入院中の様子などは、以下のページをご参照ください!

前回の記事には、手術当日から一般病棟に戻る前までを書いたと思いますので、今回は術後2日目の一般病棟に戻ったところからお伝えします。

この時点での体の状態

ICUから一般病棟に戻る前の状態について、僕の経験を書きます。
ICU内では、5本の管が自分の体とつながっていましたが、それらのうち2本はICUを出る前に抜かれました。
尿道カテーテルと腕の点滴1本です。

なので、現在は口からドレーンが2本、腕から点滴が1本です。

口からのドレーンの先は、小さい点滴バッグみたいなのにつながっており、そこに出血した血が貯められます。バッグは首から掛けられるようになっているので、首にかけておくと管が強く引っ張られることはないです。

腕の点滴は、輸血ポンプという電気で点滴の速度を一定に保つ機械がついています。これは普段はコンセントに差さっていますが、内臓バッテリーでも動くので、コンセントを外して移動することもできます。バッテリーは2時間ぐらい持ちます。

他の病院では、ヘッドバンテージという、顎の骨を固定するための包帯みたいなので顔をぐるぐる巻きにされるのですが、僕の場合はそれはありませんでした。

それでは、2日目の様子を書いていきます。

尿道にハリネズミ

無事、一般病棟に戻ってきたのは、午前11時ごろ。
看護師さんから、預けられてた荷物を返してもらい、荷解きをしようとしましたが、体が重い。

昨日、全身麻酔の手術をしていますし、ご飯も1日以上食べていないので、仕方がないとは思いましたが、体を動かすことがかなり億劫に感じました。

看護師さんから、荷物と一緒に排泄記録シートが渡されて、ここに記入していくように伝えられます。尿道カテーテルを抜いた後は、排尿障害がおこることがあるらしく、よく起こるのは尿道の粘膜に傷がついてしまうこと。

それによって、おしっこが通ると激痛が体全身を駆け巡り、出せなくなってしまうんだとか。

聞いただけで身の毛がよだつこの症状が僕が最も術前に恐れていたことです。

この時は尿意がなかったので、よかったですが、15時ごろに1度トライ。
便座に座り、いつ痛みが来るかわかりませんから、自分の骨盤底筋群とコミュニケーションをとりながら、おしっこを前進させていきます。

もうすぐ出口と思った矢先です。それは突然光の速さで自分の脳が完全に理解する前に、体の神経という神経に強烈な痛みという形で思い知らされました。

尿道でハリネズミが威嚇してる….

染みるとかそんな次元ではありませんでした。
違うたとえならば、尿道の壁にポケモンのスピアが思いっきり刺してくるような。

スピア

一点突破の痛みというよりは複数方向に向かって、ズキズキズキズキ!!っと駆け巡る痛みに驚きを隠せませんでした。こんな経験したことがない。

もう1度チャレンジしてみましたが、出せたのはポタポタっと文字通り2滴。

一応出口まで出たは出たので、自分の尿道はおしっこで纏えたと謎の成果に満足し、よしとしました。これ以上の痛みに誰が耐えられようか?(反語)

とりあえず撤退。看護師さんにもそれをお伝えして、「またしてみてくださいね~」とさわやかな一言。あはっ

とりあえず、また後で再チャレンジするしかない。今は、まだ自分の膀胱に余裕があるのですが、常時点滴から水分は入れられていますから、僕の黒部ダムにも限界がきます。2,3時間の間にどうか粘膜が修復されてますように…

そう思って、僕はトイレを後にしました。

2,3時間後にトイレに行って再チャレンジ。痛みはあったものの、耐えられないほどのものではなかったので、「今がその時!」とすべて出し切ったところ、800mlものおしっこが記録されました。

通常200mL溜まると尿意を感じるのに、いやはや恐ろしい尿道カテーテルの力。しかし、これにて排尿に関してはめでたしめでたし。そのあとも、立て続けにトイレに行き、3L近くのお小水と別れを告げることができました。

顔の腫れと痺れ

夕方には、顔の皮膚に張りを感じるほど、顔が腫れてきたのがわかりました。
今回の手術では、口の中を切開して骨を切ってますので、顔が腫れることはわかってました。

実際の2日目の写真。口から出てる管がドレーン。青い所は麻痺してます。


この顔の腫れは今後2~3週間ほど続くそうで、日に日に治まっていくそうです。

あとは顔のしびれ。これも下顎の骨を切る際に神経をどうしても傷つけてしまうので、起こってしまうことの1つです。
僕は、下唇から顎の先までの半円の部分が完全にしびれて感覚がほとんどありませんでした。

これは術前に説明されてたのですが、完全に回復するまでに半年以上、長くて数年、最悪の場合ずっと残ってしまうそうです。
口周りの感覚麻痺で気を付けないといけないのは、やけどや食べかすの処理ですね。

唇は本来敏感な器官ですので、食べ物の感触や温度を口に入れる前に感知して、それを脳に伝える役割がありますが、それが麻痺しているとなると、口内やけどの原因になります。

また、顎に食べ物のカスや飲み物の跡がついていても気づけないのも麻痺によって起こるそうなので、鏡を見て確認しないといけません。

しびれの感覚はというと、なんかこの顎の部分だけすごく分厚いカバーがされていて、触っても本体まで感覚が来ないイメージ。しびれによる痛みはありません。

この時点で抱えてるストレス

手術が終わって、24時間以上が経ち、この時点での体の調子について、すこしまとめようと思います。

体は一応元気ですが、正直結構ストレスを感じることがあります。

体が痛い

夕方ぐらいから出てくるようになったと思います。
体の特にどこが痛いかというと、首、肩、腰です。

自分の推論にはなってしまうのですが、今回形成手術として、顎の骨を動かしています。骨を動かすのはもちろん筋肉ですから、骨を動かすと当然、そこに付いている筋肉も移動させられるわけです。

すると今まで伸びてなかった方向に無理やり伸ばされたまま固定されます。

するとそこにストレスがかかり、「筋が伸びた」状態になっているのではと思いました。

これによって、顎と喉の間がめちゃくちゃ引っ張られる感覚が常にあり、顔が引っ張られているようなしんどさがあります。

また、骨を移動させているので、顔の重心バランスも変わります。たった8mmしか移動していないとしても、顔が後ろに下がったわけですから、それを支える比重も各器官で変わってくるんだと思います。

それによって、結構つらい首と肩の凝りと腰の痛みがあります。
首と肩はひどい肩こりの症状、腰は寝転んでてもずっと立っているようなピキピキとくる痛みがありました。

頭が痛い

肩こりや腰痛によるストレスからかわかりませんが、頭痛もありました。
これはひどくはないものの、少しズンズンと鈍い痛みがあります。

空腹

お腹は今朝からずっとすきっぱなしです。
なんせ2日前の晩食を最後に絶食でしたので、空腹も襲ってきていました。

ちなみに看護師さんからは、食事の再開は明日の夕食から、それまでは水かお茶なら飲んでいいということで、あとまる1日、空腹とお付き合いしなければいけません。

大きく、上記3つのストレスが午後ぐらいから徐々に出てきます。
それらはとても辛いですが、実はもっとつらいことが、次の記事移行でも出てきます♪

とりあえず体を動かす

ベッドで寝てても夜寝れなくなるほうが嫌だったので、過度なものは控えて体を動かすことにしました。

デイルームで体のストレッチをしたり、病院内をぐるぐる歩き回ったり、病院の売店にお茶を買いに行きました。

これも事前調べで根拠もあるとまでは言えませんが、顔の腫れは静かにしておくよりも多少体を動かして血液循環を促したほうが早く引く傾向があるらしいので、できるだけ歩くことにしました。

途中、ネットがつながるところで、無料のゲームアプリを入れたり、NetFlixに映画をダウンロードしたりしました。

僕はRoyal MatchとVampire Survivorsという広告がほとんど出てこないオフラインでも遊べるゲームアプリを楽しみました。面白かったです。

Royal Match. よくインスタの広告に出てましたよね。
Vampire Survivors. 敵から逃げまくるゲーム。

映画はSearchという洋画がめっちゃ面白かったので、もしまだ見てなかったらおすすめします。


寝付きについて

消灯は22時なので、そこで眠ろうとしたのですが、正直寝れないです。
口の気持ち悪い感じや、首や肩の凝り、寝る態勢も限られてますし、なかなか寝付けませんでした。

夜中に目が覚めたのは、2回ほど、なので合計5時間ぐらいは寝てたと思うのですが、次の日起きたときは5時間も寝たとは思えなかったです。


いかがだったでしょうか。
これで2日目が終了です。

術前は、そんなに術後が苦しい思いをすることをあまり想定していなかった分、思ったよりしんどくて記事もしんどいことばかり書いてしまって、すみません。

ただ、リアルな参考になればと思って書いておりますので、ご理解いただけますと幸いです。

もし質問や気になることがありましたら、コメントなどに残していただけますとできるだけお答えさせていただきます。

次回は術後3日目です。
では!

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