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中小企業診断士試験2次試験対策まとめ

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NGな勉強法

2次試験の勉強時間は2ヶ月しかありませんので、「効率良い勉強」ができるかが合格の鍵です。
事例Ⅳ以外は新しい知識は必要ありませんので、アウトプットを意識した勉強方法に切り替えましょう。

参考書買いまくり

ふぞろいを何年分も購入したり、2次試験合格者の〜全知識など、
沢山買い揃えている方は注意です。読むだけで2ヶ月終わります。

後にも記載しますが、事例Ⅳ学習用の「意思決定会計講義ノート」は役立ちましたが、それ以外は無くても十分合格できます。

過去問演習に8割の時間を費やすべきなので
参考書は多くて2冊までにしましょう。
特に、予備校(Eラーニング含む)に通われている方は、そちらの教材を信じてください。

模試解きまくり

予備校を悪く言うつもりはありませんが、本試験の問題は1年間練られて沢山のレビューを通して出来上がった物ですから、質では劣ります。
模試を解くのに時間を使い、結果を見て一喜一憂する時間はもったいないです。

1度試験時間を体感するために受験するのはいいと思いますが
2回以上は絶対受けなくていいです。
私は一回も受けてません。

復習しない

2次試験は事例Ⅳの投資対効果分析以外は、
1次試験の知識を問われますので、復習が何より大事です。
以下が復習のポイント

  • 事例Ⅰ:「企業経営理論」の組織論と経営戦略論

  • 事例Ⅱ:「企業経営理論」のマーケティング論

  • 事例Ⅲ:「運営管理」

  • 事例Ⅳ:「財務・会計」

  • 全体:「企業経営理論」の経営戦略論

つまり、7科目中3科目の復習で足りるということです。
時々上記科目に無い知識が問われることがありますが、
頻出度は低いので、合否に影響はありません。
逆にそれが気になって色んな参考書読み始める方が落ちます

過去問を一回しか解かない

繰り返しになりますが、過去問演習が合格への最短ルートです。
「過去問〇〇年分解きました」みたいなのをよく見ますが、
「過去問5年分を〇〇回解きました」の方が大事です。
同じ問題を3回は解いた方がいいです。

「答え覚えちゃってるから意味ない」
とお考えの方、違います。
社会人の記憶力は大したことないです。
案外覚えてないので、普通に間違えます(特に記述は)

「新しい問題の方が楽しいからやる気が続く」
とお考えの方、確かに一理あります。
モチベーションを続かせることも合格の大事な要素ですから、
同じ問題を解くのが苦痛すぎたら、違う問題を解いてもいいかもです。
ただ、7科目試験を乗り切った皆さんなら、
5年分3回くらいは難なくできると思います。

おすすめの勉強法

じゃあどういう勉強方法ならいいのか。
上記のまとめになりますが、
事例Ⅳの勉強+過去問を繰り返し解く+復習
です。
具体的な進め方は以下の通り

具体的な進め方

  1. 事例Ⅳの勉強

  2. 過去問演習

  3. 忘れていた知識を復習、ノートに加筆

  4. 2と3を繰り返す

合格力を上げる過去問演習方法

過去問をただ繰り返し解くだけではあまり意味はありません
私がやっていたちょっとしたテクニックを紹介します

  • 万能な答え(常套句)を用意しておく
    2次試験の記述は、大体が企業の課題の解決策を答える問題です。
    中小企業の課題はそこまでパターンはありませんので、
    いつでも使える解決策があります
    例えば、マーケティングなら「顧客関係性の強化」が代表例です。
    中小企業ですから売上UPのために大々的が広告を打つのは違います。
    なので、ニッチな分野で自社のファンを作る解決策が大半ですから
    そういう解答の文言をノートにまとめておくのがおすすめです。
    「こう聞かれたらこう答える」を体で覚えてるようになったら
    合格は目前です!
    こうすることで、解答の時間短縮になり、
    計算問題にちゃんと時間を割けるようになる効果もあります。

  • 複数の予備校の模範解答をみる
    2次試験の解答は一つではありません。
    与件文から論理的に説明できる範囲であれば、どんな解決策でもOKです
    色んな答えがある特性上、「ふぞろい」が人気なのだと思いますが
    予備校の模範解答で十分代用可能です。
    むしろプロ講師の解答をじっくり見た方が、常套句作る上で参考になります
    模範解答を複数見ると、「確かにこの要素もあるか!!」
    という気付きが得られるので、視野も広がります。
    与件文が段々間違い探しみたいに見えてきて
    間違いに自然とアンダーライン引きながら解けるようになったら
    合格は目前です!

  • 問題を読む順番
    これはあくまで私個人がやりやすい方法なのでご参考まで
    まず、与件文の最初の段落を読んで、どんな会社か把握します
    次に、設問を読んで、どんなことが聞かれるか把握します
    設問を読むことで、どんな課題を抱えているかも事前にわかります。
    それから、与件文を全部読みます
    設問に関係しそうなキーワードにアンダーラインを引きます。
    アンダーラインを引いたところから論理的に繋がる解答を書きます。
    時間が残れば、もう一回与件文読んで、見落としたキーワードが無いか探します

事例別必修ポイント

下記は、私は受験時代に作成したノートを書き起こした物です
過去問を解きながら、こちらに加筆いただくことで
自分専用のチートシートが出来上がるはずです

事例Ⅰ

…うまくA社の強みを回答に入れることがポイント

■機能別組織と事業部制組織の比較
…事業部制組織に横串機能を付けると、流動性やスキル向上につながる

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■成果主義の功罪
◎優秀な若手人材を確保・定着できる
×制度設計・運用が難しい
×個人が短期的成果を目指すため、従業員間の和が乱れる
×成果が外部環境に左右されやすい

■BtoBからBtoCに業態を変える際の注意点
・販売ノウハウが異なる
・接客技術が必要
・少量多種の生産・製品が必要

■分社化がフィットする状況
・新事業で共有する経営資源が少ない
・これまでのノウハウが活かせない
・迅速な意思決定が必要

■同族経営のメリット・デメリット
○迅速な意思決定が可能
○(非株主の経営者に比べ)責任感が強く、長期的視点で経営を行う
○計画的な事業承継が可能
×会社の私物化
×能力不足の経営者が事業承継する可能性がある
×非同族従業員のモチベーション低下
→公平な評価・報酬システムが必要

■新事業/多角化が上手くいかない原因
・既存事業とのシナジーが得られる分野ではない
・そもそも成長分野ではない
・自社が持つ経営資源以上の多角化を進めた
・他社も同じことをした

■ジョブ型とメンバーシップ型

SankeiBiz:https://www.sankeibiz.jp/workstyle/news/201129/ecd2011291741002-n1.htmより

ジョブ型のメリット
・ミスマッチが起こりにくい
・専門人材を採用しやすい
・年齢や経験によらず、報酬が明確
・成果を出しやすい
ジョブ型のデメリット
・ジョブディスクリプションの管理が煩雑
・転職されやすく、長期育成が難しい
・会社都合の配置転換が難しい
・帰属意識が芽生えづらい、一体感に欠く

事例Ⅱ

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