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USCPA 一発合格のためのサブノート REG#7 ~Basis~

※下記は理解を促す内容ではなく、直前期の振り返りや暗記用の内容です。

Basisの概要

・amount realized:処分によって実現されることになった、金額の総額
 ex)売れた土地の価格 150m$
・Basis:Propertyへの投資残高(課税されずに済む額)
 ex)土地の購入価格 100m$
 ➡Basisは入手の仕方と、売るまでの調整で変化していく
・Realized gain/loss:amount realized - Basis
 ex)50m$ = 150m$ - 100m$
・Recognized gain/loss:税法上認識が必要な損益
 ex)50m$×税率

入手時のBasisの算定

1)購入

Basis = Acquire cost + Expense connected(関連費用)+ 引き受けた債務
※購入の際に債務を引き受けたら、cashを払ったと考える。

2)贈与(gift)

…贈与されたモノのBasisの算定は、FMVの推移によって異なる。
a:取得時より価格が下がったものをもらい、元より上がって売った時
➡贈与者のBasisを引き継ぐ
b:取得時より価格が下がったものをもらい、さらに下がって売った時
贈与時点のFMVをBasisとする
c:取得時より価格が下がったものをもらい、少し上がって売った時
損益認識しない(Basisなし)
d:取得時より価格が上がったものをもらい、さらに上がって売った時
➡贈与者のBasisを引き継ぐ

贈与したpropertyのFMV推移

3)相続(decendent)

死亡日のFMVがBasisになり、holding periodは引き継がれる
 ※alternative valuation dateを採用した場合は、6か月後のFMVとなる
  ただし、6か月たつ前に売ったら、売った日のFMVになる

4)株式配当(Stock dividend)

a)課税される株式配当(preferred stockへの配当が多い)の時
 ➡分配された時点のFMVがBasisになる
  ↑二重課税(売るときも税がかかる)のを防ぐため
b)非課税の株式配当(common stockへの配当が多い)の時
 ➡元々持っていた株のBasisを、分配された株と元々持っていた株のFMVで按分する
  ↑売った時に元々のBasis相当課税するため

5)exchange(交換)

a)同種資産の交換(like-kind exchange)
…不動産同士の交換が該当し、原則非課税(recognized gain/loss = 0)
 ・boot(交換差金)がある場合
  └ bootとPropertyを渡して、Propertyを得た場合
   ➡gainおよびloss = 0
  └ Propertyを渡して、bootとPropertyを得た場合
   ➡loss = 0
               gainはrealized gainとFMV of bootの小さい方とする
     
ex)FMV 150$、Basis80$の土地と、FMV100$の土地とcash50$を交換
   Realized gainは150$-80$=70$、50$の方が小さいから
           Recognized gainは50$
 ・受け取ったProperty のBasisの算定
  …渡したPropertyのBasis + recognized gain
     + 一緒に渡したboot - 一緒にもらったboot

      ex)上記例の続き、渡したpropertyのBasisは80$でrecognized gain 50$
           もらったbootが50$なので、Basisは80$+50$-50$で80$
 ・債務も併せて交換した場合
  …cashを受領したものと考える
  └ 渡すPropertyと一緒に債務も渡したら、cashを受け取ったと考える
  └ もらうPropertyと一緒に債務も引き受けたら、cashを払ったと考える
b)Involuntary conversions(非自発的な理由による買換え)
…天災や立ち退きなど自己都合でない交換の場合、
   Realized gain = 立退き代金-元の資産のBasis
   Recognized gainは、Realized gain or 立退き代金-新たに買った資産の小さい方になる
 後者の場合、認識しなかったgain分、新たに買った資産のBasisは減額する
c)Residence(居住用資産)の買換え
住居の売却益は、250,000$(夫婦なら500,000$)までexclude
 さらに、Basisiの調整も行われない。

Security(証券)の売却と交換

…gain/lossの認識はtrade-date基準
・small business stockの売却時の特例(エンジェル税制)
 …個人のお金持ちなどがベンチャー投資する場合、gainが出てもexclude
wash sale(買換え)
 …同じ株を売って損を出して、前後30日以内に同じ株を買った場合
  ➡lossは控除できない。(gainは課税される)
   代わりに、lossを購入した株のBasisに加算できる
・worthless stock and security(無価値化)
 …無価値化して売却できなくても、その年の最終日に0$で売ったとして、
  capital lossにできる
  ※子会社株が無価値化した場合は、ordinary lossにできる
・small business corporationの株
 …損が出た場合は、ordinary lossにできる(50,000$上限)

関連納税者間取引(between related taxpayer)

…家族や持ち分50%超の株主と会社同士の取引
 損失や費用は控除不可(gainは課税される)
※Basisの計算は、贈与(gift)と全く同じ算定方法で解ける
・実際に支払ったタイミングで控除される。(現金主義)
・無利息のお金の貸し借りも、federal rateで利息計算されて課税対象となる

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