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編み物は難しい

先日、書店でこの本を見つけて買ってみた。


ベルンド・ケストラーのスパイラルソックス


本の脇にサンプルの靴下も置いてあって、それがめちゃめちゃ可愛かったから自分でも作りたくなってしまったのだ。「オリジナルの靴下を編んでみたい!きっと可愛いコーディネートが出来るだろうな♡」なんて、ひとり妄想してウキウキした。

この本はAmazonの評価も高く、見ているだけでワクワクするようなカラフルでポップな紙面だ。早速ネットで編み物セット一式と可愛い毛糸(ケストナーさんコラボのいいやつ)を注文した。


が、甘かった。

そもそも私は編み物の「あ」の字も知らない超初心者。専門用語のすべてがわからない。理屈もわからない。ただ本の解説のとおりに手を動かすことしかできない。何回も同じ動作を繰り返してるはずなのに、毎回、馬鹿みたいにイラストで手の動きを確認しないとできない。何回やっても覚えられない。


それはまだ想定の範囲だからいいとして、この本は基本的な編み物のハウツーはわかってる前提ですすむ。だから、「あとは分かるでしょ、ネッ」みたいな感じで急に投げられると、もうお手上げである。1から100まで手順を書いてくれないと分からない。「ここまで来たら、あとは標準的な表編みを1目めからです」なんて言われても、「表編み」が分からない。


そんなわけで早くも挫折しそうである。


そもそも靴下は難易度が高い。この靴下(スパイラルソックス)自体は、かかとを作らなくていいから簡単ですよ、というのが謳い文句で、実際レビューを見る限りは本当にそのようだ。決して看板に偽りはない。だけど、超ど級の初心者の私からしたら、すごーく細い毛糸を、すごーく細い棒ですくったところで、そもそもどういう動きをしてるのかが自分でもぜんぜんわからないのだ。これで合ってるの?と思いながらすすめる。でも途中でミスに気づいてほどく。そんなことの繰り返しで、もうすっかり不貞腐れてしまった。

でもここで終わるのも癪だから、安くて太い毛糸と、菜箸でも使ってもう1回チャレンジしてみようと思う。

もしも一足作り上げられたら、ものすごい充実感を得られそうだ。だれか一緒に作ってくれる人がいたらいいのに。


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