くだらない話

大黒摩季パイセンの『夏が来る』が心に染み渡る年齢になってしまった。

御年、30歳也。

去年、コロナ禍でコソコソと独身女子友達と島根旅行に行き、後ろに並んでるおばさま方の憐れむようような視線も感じつつも、5分くらい神様に祈り続けた成果は未だに出ていない。


どうにもこうにも上手くいかない。


今年こそは!と意気込んで始めたマッチングアプリも、今は男性と出会うためというより、一般男性図鑑を見ているような気持ちで使っている気がする。

それこそプロフィール欄の内容に一瞬ぐらっとするときもあるが、そんな人にいいねを押すほど、自分に自信がある訳でも勢いがある訳でもない。

時にはいいかもなと思えた人とマッチングすることもあり、何度かデートをすることもあったが、大抵は『仕事が忙しくて、、、』と言われてフェードアウトされてしまう。


そんなことがある度に


何が足りない?どこが良くない? 


と一人悶々としながら夜を過ごす。

女心と秋の空と言われるが、こちらからしてみれば男心も十分秋の空だ。



え?また会いたいですって言ってたよね?

次は美味しい日本酒のお店にでも行きましょうって、日本酒とグッドサインの絵文字が入ったメッセージを送ってきてたよね?


常に笑顔で、美味しそうに食事をし、他の誰ともマッチングしてませんみたいな一途さを匂わせ、会計の時にはきちんと財布を出すなど、ネット記事に載ってるモテる女子の振る舞い10箇条的なポイントはおさえてたよね?



そんな風にくだらない反省会を繰り返し、最終的には、こんなに悶々とするくらいなら、1人で凪のように穏やかな日々を過ごすのが1番だというところに行き着き、いつもの生活に戻ってきてしまう。


結局選ばれるのは何もできない美人なお嬢様で、残されるのは何もできないくせにプライドだけやたら高いチキンハートな三十路女なのだろうか。


こんな私を可愛い奴だと抱きしめてくれるのは、今のところ同じ独身三十路の親友くらいだが、とりあえずはその温もりだけで、この秋は越してみようかと思う。


最終的に何が言いたいかっていうと



『仕事が忙しくて連絡できないとか言って許されるのは、今の時代じゃBTSくらいなんだよ!!!』



っていうことです。


以上です。

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