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いずれにしろ不可解

アメリカの国防総省が

「未確認飛行物体が地球外生命体の技術であることを確認した証拠は見つかっていない」「ほぼすべての目撃情報は珍しくない物体や現象であり、誤認の結果であると結論付けられている」

JIJI.COM

と述べた。

という記事を目覚めない脳みそで読んでいたら大きなあくびが出て、あ、これではいけない、夏の準備をしなくては!と飛び起きた僕である。この記事を純粋に受け止めれば(そうか、やっぱりUFOなんて存在しなかったのだな、ふう)という感想を吐くことができるが、僕ならば

余計怖い!!!

と慄くが皆さんどうだろう。
そんな小心者鹿田です、よろしく。

ましかし未確認は未確認である、きっとしっかり確認せねばたどり着かない真実はあるに違いない。もちろん幸か不幸かは未確認生命体の価値観に全てが委ねられる。それでも無限大に広がる宇宙の中に知的生命体が存在するのが地球だけ!という窒息しそうな真実を認めるよりはマシではないか。それがたとえ地球人にとって致命的な価値観を持ちそれを強要するような高次生命体との絶体絶命な邂逅を果たすこととなろうとも、僕の中では『永久式四季宇宙論』こそがこの世の絶対真理と決めつけているので恐怖などない。永久式四季宇宙論とはこの無限大の宇宙を外側から包むものは、優しき四季であると仮定、否!規定するものである。
とすればたとえ未知の高次元知的生命体に『食物は菌類こそが至高、それ以外のものは食うに耐えない。万が一菌類以外を口にしたものが居たならば、即罰せよ!』なんて鹿田にとって致命的な食事を押し付けられようと、たかが数十年我慢することなど容易い。

容易いなどというが、実際僕は子供の頃宇宙人が怖くて怖くて鹿田なかった。
昔はよく態と恐怖心をそそるような構成の超常現象特番が夜やっていたものだから、余計に酷い。多分僕のように宇宙人恐怖症の犠牲になったこどもは数多いたことだろう。その上幼き好奇心というやつは主人すら見捨て指と指の間からテレビを覗き見するものだから、翌日ピリ・レイスの地図を布団に描くこともしばしばあった。
それから夢でも宇宙人が地球に侵略する系は何度も見た。子供の頃なので定かでないのだが何度も同じ夢を見ていた気がする。(もしくは夢の中で同じ夢を何度も見たから、同じ夢を何度も見たように覚えているのかもしれない)

大体は巨大な宇宙船が黄昏頃の空に現れて始まる。僕は見つからないように慌てて窓の死角に隠れる。そうしてそのすみに膝を抱えて息を潜めてじっと待つのだ。早くあの巨大な宇宙船がさってしまうことを。

しかし不思議なことにその巨大な宇宙船に恐怖心を抱いているのは僕だけで、何故か家族や近所の人は宇宙人の誘導によって巨大な宇宙船に吸い込まれていく。みんなにこにことしていて恐怖心などひとつも抱いていないように見えた。

結局部屋の隅に隠れた僕だけが世界に取り残される。いま出ていけばみんなと一緒に宇宙船に乗ることができる。けれど宇宙人も宇宙船も怖くて動けない。

それでどうしようもなくなって鼓動が高まり、実際、飛び跳ねて起きる。
そんなことをよくやっていた気がする。
今考えるとそこには僕の深層的な性格や、考え方が浮き彫りにされているようなので、おとなになったとはいえ晒すのは少し恥ずかしいが、まあいい。(「過去を振り返って恥ずかしく思うのは、その時点より成長した証拠だ!」とかいうどこかの偉人の名言もここに当てはまるかもしれないし)

皆さんは宇宙人がいるかもしれないのと、全くいなかった!って証明されてしまうのと、どっちがいいですか?

てな、質問で締めて、今日はこれで終わる。


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