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鹿田、スポーツ観戦する。

冬から逃れる為ならば、なんでもする。また手垢をぺたぺた周囲に付けまわり、それが多少空白の阻害にもなりやしないか、と片鱗に思ったりもして。
なにか、心より燃えるものがあるのなら、またとかせる周囲の半径が変わるのではと考えて。せめて、僕の視界に収まる限りを、とかせたなら、それ以上は望まない。だからあと少しだけ、熱を僕に与えてくれ、ファイアーボンズ。

鹿田です、よろしくね。

運動など大っ嫌いで、中学高校とそれをさけた結果剣道と、弓道を選んだ僕である。またそんな不純な選択によって選出されたものなので、身の入ろうはずがなく、適当三昧参加した結果、青春のせの字も感じられず、どちらかといえば無駄に過ごした。

そんなもんだからプロ野球しかり、特段プロスポーツに興味をもつことなく過ごしてきた。けれども心の中では熱中するほど嵌れるスポーツがあればなあといつもいつも憧れていた。だから去年の初め頃、同じ東北の楽天イーグルスのファンになろう!と思って頑張って嵌ろうとしたのだが、やはりそこまで嵌れず。とそんな感じで結局とくにスポーツ観戦に熱を入れることなく生きてきたのである。

ああ、このままスポーツにはまることなく、ひいきのチームもできずに終わるのかと思われていた悲壮的スポーツ不嵌的我が人生であったのだが、つい先日、ふと、天啓が下ったのである。

先日とある方からチケットを頂き、とある事由で鹿田も参加させていただくことになった。はじめは付き合い程度の感覚で席に座っていたのだが、その席がコートの目の前で、試合前の練習風景を生生しく観察することができた。そんな中で力強く叩きつけられるバスケットボールの音や、ダンクシュートを見ているうちに、ふと心の底で何か沸き立つ感覚が感じられた。

また練習中はパープルタウンなど様々な曲が大音量で流れ、知らぬ間に鼓動もそれに合わせて自然と湧き上がっていった。そして時間になり、なんとも迫力のある曲とともに選手たちが再び会場に登場したあたりではすでに、鹿田はその虜になっていたのである。

勿論試合も試合で素晴らしく、何よりバスケットボールは点の入り方がすさまじく早く、ついさっきまで開いていた点差もあっという間に縮まったり、息をのむ展開が続く。ハーフタイムにはコートの上でチームダンサーのダンスがあったり、余興もまた最高のエンターテインメントで、ダンサーなんかよりずっと僕の心の方が長く、踊っていた。

翌日にはチームのタオルを注文し、今日はすでにファイヤーボンズの会員登録を済ませた。僕が持つのは浅き広い好奇心なので、果たしてこの燥ぐ気持ちがいつまで続くかは不明だが、とにかく続く限り全力で楽しめばよいのでなにも問題はない。そして一人でみるよりは仲間と一緒になって応援した方が楽しいのは無論のことであるので、周囲の人にファイアーボンズを勧めることを厭わない。
シーズンが、10月から5月までとあって、素敵に僕の宿敵を隠してくれることも頼もしい。

そんなこんな、最近の僕です。
ではまた。

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