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苦手な話、の話

「過去の自慢話」と「今の苦労話」がとても苦手だ。

「過去の自慢話」を聞いたところでどう反応すればいいかわからない。

『すごいねっ』と言えば満足なのだろうが
特にすごいとも思っていないので、期待にも応えられない。

そしてそんな僕の反応に不満な相手は
『すごいねっ』を引き出すために、さらに「過去の自慢話」をするのだ。

ここで勘違いしてほしくないのは
「今の自慢話」は好きなところだ。

「今」の話はその人がこれまで頑張ってきた結果、
「今」に結びついている。

だから素直な気持ちで『すごいねっ』が出てくる。

だが「過去」の終わった話を武勇伝のように聞かされても
『へえ…』を絞り出すのが限界だ。

何度も
『でも今はこうだよね』
『え、それで今は?』

と返そうと思ったことがある。
だが僕の中の良心がそれに[待った]をかける。

《僕が我慢すればこの人は気持ち良い感情のまま終われるんだよ》と。

まぁ、態度に出している時点であまり意味はないかもしれないが
僕が醸し出す興味がない態度から察することができていない時点で、

≪誰かに自分の過去の栄光を話している≫

この事実だけで満足なのだろう。


ちなみに僕は…おや…?
自慢できる話すらない。

なるほど…そう考えると「過去の自慢話」を持っているだけで
じゅうぶん凄い人なのかもしれない。

これからは「すごいねっ」を絞り出していこう。


もうひとつの「今の苦労話」はまたの機会に。

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