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大怪獣のあとしまつの話(ネタバレなし/ほぼ悪口)

見ました。

「毒にも薬にもならない中途半端な残念映画」でした。

個人的に「クソ映画」に分類されているものは大好物なんですが
「クソ映画」と呼ぶのも烏滸がましいほどの「残念映画」でした。

トレンドに「令和のデビルマン」が入りましたが
デビルマンに失礼です。
多分デビルマンみてないんだろうなぁ…。
あの作品はもう別格です。

※余談ですが主演の伊崎兄弟はクローズZEROという映画にも出演。こちらは演技もちゃんとしていて、とてもかっこいいです

※さらに余談ですが伊崎兄弟が所属していたダンスユニット「FLAME」の 「BYE MY LOVE」は普通に良い歌なのでおすすめです。サビの≪溶けるほどのキスして、bye bye my love bye my love≫の語感の良さよ…

めちゃくちゃ話ズレましたが大怪獣のあとしまつに関しての続き
ギャグもシリアスも中途半端、そして謎の恋愛&昼ドラ要素

詰め込み過ぎて全てがさぶい。寒いじゃなくてさぶい。

事前情報はほぼ調べずに観に行ったんですが
ずっと【時効警察】の既視感を覚えていて、上映後調べたら
なるほど、監督さんが【時効警察】の方だったんですね。

役者さんも相まって、ただただ時効警察みせられてる気になりました。

あのノリはあの規模と時間でやるから映えるのであって
映画でやるべきことではないです。マジでみててキツかった。

滲み出る「面白いだろこのノリ~www」感が本当にさぶい。
狙ってるのが透けて見えて気持ち悪さすら感じました。

『何がしたいのか』
『ゴールはどこなのか』

この辺をしっかり考えてつくられているものは、面白いものが多い。
この映画は1時間55分の間『何がしたいのか』が全く伝わってこなかった。

コメディなのか、シリアスなのか、恋愛なのか
全てを中途半端に入れているせいで、どこにも入り込めない。

なにこれ。という感情しか生まれてこなかった。

現代に怪獣が現れたらどうするのかという仮想現実を
真面目につくったシンゴジラはすごい
なんならその「仮想現実」がシュールなギャグになっている
バクマンで言っていた「シリアスな笑い」ってやつですね。

そしてヒーローと怪獣と人間ドラマを組み合わせた
特撮のすごさも改めて認識。

そして真面目につくって「あぁなった」デビルマンが一番すごい。

どれにもなれなかった大怪獣のあとしまつ。
誰にも勧めたくない純粋に面白くない映画でした。

ただ、『この後きっと盛り上げてくれるはず…!』という
淡い期待を抱き続けていたお陰で、
眠くならずに観れたというところだけは評価したいポイントです。

おしまい。

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