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自信に満ち溢れたおいしい牛乳とキャッチコピーの関係

おいしい牛乳は自らをおいしい!と主張している。まさに自尊心の塊であり、就職活動でも大いにアピールできる事だろう。集団面接でも「俺、おいしいから!」すぐにリーダーとして場を仕切ってくれそうだ。残念なところと言うと、自身たっぷりなくせに900mlしかはいっていないので、容量はたっぷりしていない。少しお高いのでなかなか飲む機会がなかったが、今回割引の時を狙って飲んでみた。確かに味はすっきりしていておいしい。おいしい牛乳なのだからそりゃおいしいはずだ。もしもおいしくなかったら、「おいしいって書いてあるのにおいしくなかった!詐欺でメーカーを訴えてやる!」なんてことにもなりかねない。

気になったのは、お客さんに買ってもらうのに「この牛乳はおいしくないから飲まない方がいいです!」っていうキャッチコピーはこの世にあるのだろうか。少なくとも日本にはなさそうだ。今回は似たような文章と比較してみようと思う。

「これはおいしすぎて止められなくなるので飲まないでください!」

おいしいと肯定しつつ購入を自ら抑止している。やるなと言われてたらやりたくなるのが人の心情なので、どれだけおいしいのか気になる。よし、買ってやろうじゃあないの!まんまと戦略にのせられそうだ。

「おいしいって書いてあるのに腐っていた!詐欺だ!」

これは保存方法に問題があるから「おいしい」とはまた無関係(チーズみたいに発酵が旨味に関係して安全なら別)。

「おいしくないけど物は試し!飲んでみて!」
嫌だよ。まずいってわかっててこれは不味いなんて言うなんて。そんなこと、自分で始めた物語じゃないか。

「おいしいかおいしくないかはあなた次第」
結局はそこに落ち着く。味覚なんて人による。押し付けがましく無くて、この文句で自分に合っている商品があれば嬉しい。

おいしい牛乳をおいしく飲めることができればいいけれど、そもそも牛乳うをあまり飲まないことに気が付いた7月上旬。

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