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自分の資産を認めることも才能です。
僕たちは進歩を求めるあまり、これまで築いてきたものの価値を忘れてしまうことが多々あります。キャリアを探索してみたら、眠っていたお宝を発見できることがあるかも?
ひょんなきっかけから、会社員時代関わっていた業界でまた仕事をすることになりました。
僕はステレオタイプな元・新橋のサラリーマン。
新橋駅のレンガ積みのアーチをスーツの軍団とともに通り抜け、典型的なオフィスビルのワンフロアで仕事をし、夜は同僚と飲む(頻繁ではないww)。そんな生活をしていました。
起業家のキラキラしたライフスタイルを説くために会社員を“落とす”人間がいますが、僕は会社員もできない人間が、起業して仕事をすることはできないと考えています。
ステレオタイプな新橋のサラリーマンをやっていてよかったと思う。会社で働くことは捉えようによっては「プレ起業」となるからです。会社員時代に僕が身につけたものを挙げると、
課題とリスクを的確に見抜く力
商流と物流を整備する力
多人数・多組織間の調整力
物事をわかりやすく伝える力
共通認識を優先して4割で走る力
などなど。細かく挙げればもっとアウトプットできると思います。
ところが、です。僕はひとりで仕事をすることが多く、前職と違う職種で起業したこともあって、自分がすでに備えていた力をすっかり忘れてしまっていました。
それが今になり、前職に近い仕事とまた関わることになってまた思い出されたのです。「あ、オレって、できることいっぱいあるじゃん」と。少し前、出張先の羽田空港の構内で、電撃的にそのことを理解しました。
他人に負けじと、そして流行りに置いていかれまいと、自分のスキルを磨いてきました。今も磨きをかけているつもりです。
しかし、スキルアップも大事ですが、“ないものねだり”をする前に、自分で自分のキャリアを認めることも才能であると気づきました。
僕たちはとかく、新しくて派手なことに目を奪われがちです。誰かが「これいいよ」と言えばしっぽを振ってそれを手に入れようとしてしまいます。本当に今、必要のないものでも。
無限の成長を追い続けることは、過去の資産をないがしろにしてしまうことでもある。社会と同じですね。経済発展を追い求めるあまり、過去の素晴らしい歴史的資産を捨て置いてしまうことと。
「先へ、先へ」という焦る気持ちもあるのですが、自分を認めて資産を棚卸しすることも大切なんだと思います。
少し煤けた資産のなかに、これからの自分のあり方を指し示す羅針盤があるかもしれません。
僕は、もっと自分のやってきたことを素直に褒めようと思います(笑)。1つひとつ、自分を生かす力としてパレットに書き殴っていこうと思う。
あなたのキャリアにはどんなお宝が眠っていますか? 必ずあるはずです。
「自分は自分のままで良かったんだ」と思える何かが。
ぜひ探索してみてください。
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