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Topdown Dilectic『vol.2』

(laugh)

好きなDJがインスタのストーリーであげぽよと上げていたTopdown Dialecticの二枚目。そのDJは今作にあげぽよしていたので、そのDJがSoundCloudに上げているMixが好み過ぎて、彼女のあげぽよを掘ってみたくなった。本意。
前作同様Peak Oilから発表された二枚目の『Vol.2』
M1.は前作の一曲目からダブベースが小さく引かれたもの。ハウスのドラムマシンにサブベースとシーケンサーが混ざりボーカルのサンプリング加減が絶妙なM2.M3はのっけから完全にダンスミュージックな前作の構成を極限まで減速させたかのようなトラックになっている。ギラギラ、ピーピー、ギャンギャン、ドカドカと自分が苦手な音響がなくむしろ大好物な低音のベースの加減がダブ・ハウスと呼ばれるものだからだと思う。
自分は普段小説を書いているときにこういったダンスミュージックを聴く。
物語を紡ぐのに歌詞や歌唱が頭の中には邪魔だから、例えば小説は句読点でリズムを作る。
この一説だけでだいぶ印象が違うように。
例えば小説は、句読点でリズムを作る。
声に出して読んで貰えば尚更に分かりやすい。
それが自分が普段部屋でしている作業で、ほとんどが日の目を見ることなくdeleteされる。
今作もAとBに分かれていて、M5からのB1は雨のようなサンプリングが施され、それをサブベースで押し引きしているかのようなトラック。M6は完璧なダブ・ハウス。このようなサウンドをノイズキャンセリング機能が付いているインナーイヤフォンで聴くと頭の中がくすぐられているようで本当に気持ちがいい。M7はテクノ寄りな緊張感の糸をギリギリ切らないようにサブベースがリズムを取っている今までに聴いたことのないサウンド。最後の曲はこのユニットをクラブに定着させるには十分のアンセム。気づけば最初の曲に戻っている。音楽も、言葉も、人間に寄っていかようにもエフェクト出来る。面白いアルバムだ。

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