自分史的なクリッピング史料

昨日大リーグが開幕となり、ダルビッシュや大谷、さらには松井選手らの活躍を目の当たりにした。また今日は山本投手が先発で期待も膨らむ。サッカーの北朝鮮戦もあるし、今夜は興奮を招来してくれるのだろうか。

そんな気分の中、残念なニュースが飛び込んできた。大谷選手の通訳である水原一平氏がドジャースから解雇されたというニュースだ。先ずはこの事態を冷静に且つ正確な情報を取得したいという態度が必要だと思う。気持ちが先だけど・・・。

2020年4月6日 日経 先輩に聞く 道を切り開く
目標達成へ「なぜ」明確に ユーフォリア代表取締役 橋口 寛さん

ユーフォリアは、2019年開催のラグビーワールドカップをITで支えた企業であるということから始まる。アスリート向けの体調管理システムを提供している。橋口さんは事業再生などを手掛けた後に、同社を友人と起業したと記されている。

橋口さんは高校生の頃から作家デビューを目指していて、就活では苦労しやっと合格したメルセデス・ベンツ日本法人では定時に帰宅して明け方まで執筆に没頭したけど、睡眠不足で仕事に身が入らないと。自分も朝型の人間として数十年を過ごしてしまったが故に、未だにショートスリーパーのまま。勿論、昼休みあたりではかなりの睡魔と倦怠感が高齢になればなるほど進んでいた。自分でも効率が悪いと思い、なんとか補正したいと願いつつ今日に至っている。おかげで、かなりの頻度で暴れん坊将軍を朝方観ることとなってしまっている。それはそれで楽しい。

橋口さんは自信作を文学賞に応募したけと、1次予選で落選。その後は目の前の仕事に取り組むことを決意。橋口さんの仕事は自動車販売店の業績を向上させることで、各地域の有力者が運営する販売店を支援すること。販売店が傾いた時には、買収の上直営店にして現場で立て直す役割を担った。20代の若者に耳を傾けてくれる人は多くなく、事務所の掃除等から始めて日々の様子を見てもらうことで信頼を勝ち取ったとあるので、こうした話はあるあるだろうか。

そのうち経営者が成就に人材開発ができていないケースが多いことに気づき事業再生の専門家になるべく留学を思い立つ。英語力は必要な水準に到底及ばなかったらしいけど、昼休みにはトイレの個室にこもり熱く勉強をし、帰宅後も寝る間を惜しんで学習したところ、不思議と体調は崩れなかったとある。メンタルがハイになっていたのだろうか。そういう瞬間を誰もが経験できるようになればとも思う。そして橋口さんはやることの明確性と切実性を認識できれば壁を乗り越えることができると確信したらしい。

留学帰国後は、コンサル会社に入社して、人生は有限であるとの認識のもと元気なうちにやれることをやり切りたいと考えたという。その直後に宮田さんという良きパートナーと出会い、2008年に2人で企業の課題解決をサポートするコンサル会社としてユーフォリアを設立した。

そうした努力が実を結び、縁あってラグビー日本代表の選手の体調を可視化するシステム開発を始めた。そして2019年ワールドカップ日本大会でのベスト8入りの目標を掲げた日本代表の体づくりに協力することとなった。ケガを防ぎつつ、限界ぎりぎりまで練習が積めるようにという当たり前の希望に対して、疲労、筋肉痛の度合い、睡眠の質をタブレットに入力。チームのスタッフと共有・管理できる仕組みを作り、体重や体温などの様々なデータとの組み合わせによって選手の体調を徹底的に把握する。当時、練習中や日常の体調をITで管理するサービスは珍しかったと記されている。

結局こうした詳細なデータをもとに、日々のトレーニングの内容や強度などをきめ細かく判断することができるということがこのサービスの利点。今ではプロ野球選手やサッカー選手、或いは学校の部活ですらにも広く使われていて、まさにスポーツが科学的に進展しているさまは今では常識だ。今後ビジネスの世界でも汎用的に利用されていくのだろうか。

確かにこの手のサービスはグローバルでも展開できるし、人間の本質的な要素を分解することでもある。そういう意味では健康領域とも大きな関連があるのだろう。そうすると身体そのものというよりも、人間の課題解決のための要素は何か?を論じていることなのだと思う。

こうした身体的なデータだけでなく、メンタルタフネスとの相関はあるのだろうか? あるのだろうけど、決定的な何かを見つけることはできるのだろうか? 等々どうしてもその融合を期待してしまう。従前からメンタル・リハーサルに興味がいくだけに、頂点を目指すアスリートの鋼のメンタルを容易に獲得できる時代が来るのだろうか。仕事もストレスフルである。その為のメンタルは必要不可欠。何か領域横断的になってきた時代だ。大谷選手もその鋼のメンタルを持ち合わせていると信じて、今後の活躍を期待したい。


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