マガジンのカバー画像

同窓会

2
運営しているクリエイター

記事一覧

同窓会 2

「いやぁ、良かった。珍しく酔い潰れるから心配しちゃったよ。ところで、何飲む?お茶でいいよね?」

見知らぬ男は気心の知れた友人かのように接し
そのまま奥へ行ってしまい
俺に質問する余地を与えてくれなかった。

確かに俺が酔い潰れるなんて1度しかなかった。
だが、何故そんな事をあの男は知っているのだ?
疑問は止めどなく湧いてくる。

とりあえず、俺は

1.男を待つ→3へ続く
2.女を起こす→4へ続

もっとみる

同窓会 1

大きな機械の塊がモクモクと煙を吐きながら
俺に静寂を与えてくれない。

そろそろ、選べる選択肢が少なくなってきた。
尤も、自ら減らしているのだろう。

ボーッと何も考えず
信号を渡った俺の耳に最後に届いたのは
甲高いブレーキ音だった。

「おい!コウジ、起きろよ。」
聞き覚えのある声とフレーズ。

目を開くとそこには見知らぬ男。
と、俺のお腹で寝てる女。

誰だ?どこだ?なんなんだ?

2に続く