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揃っているモノにトキメクとき。ときめかないとき。【考察】
家の模様替えをした。
ちょっと雑多に並んでいたモノたちをピッと並べて、いい感じの等間隔に。
はぁ、、とうっとりする。
これだよ、これ。
ソファから見える整列したモノたち。ずっと見ていられる気がする。トキメキがある。
ところで、4月になり新年度。
今年もスーツ姿でしっかり自分の席に座った新社会人たち。
綺麗に整列。列を乱すことなく並ぶ。
これには、うっとりとはしない。
なぜみんなスーツなの?
なぜ誰も意見もせず並んでいるの?
どうやら、私には「揃っていること」に対してトキメクときと、ときめかないときがあるようだ。
トキメクとき。
見た目の違うものが真っ直ぐに並んでいるとき。
例えばパン屋さんのパン。同じ名前のパンでも、若干形が違ったり、焦げ目がついていたり、チーズがはみ出していたり…。同じだけど、違うもの。これを見るとなんかいいなぁと感じる。
ときめかないとき。
見た目も形も同じとき。
見た目が同じものが並んだら、それは何個あっても同じものとしか捉えられない。スーパーで機械的に作られた商品の陳列にはあまりトキメキはない。
そうなると、違う人間なのに、同じスーツを着て整列しているというのは、何だか違和感を覚える。クローンじゃないんだから、もっと個性出しなよって思ったり。
それでも、今日のトキメキ並びは、形は同じで色が違うものであった。
それはもはや ときめかないときであるとも言えるのでは…。少しだけ違うというだけでも、私にとっては違うモノになるのだろうか。
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