内分泌とカルシウムの関係①

内分泌とカルシウムの関係①


カルシウムは体内の多くのホルモン分泌機能等を促進させ、作用を円滑にしております。

カルシウムの過不足はホルモン・酵素・ビタミン類の作用に重大な影響を与えており、高齢者のカルシウム不足による骨粗鬆症は生命を始め罹病の原因となり、老化を促進する事になります。

骨折の問題ばかりではありません。

五臓六腑の機能の問題から皮膚や筋肉に至るまで本人の自覚の無い儘に進行し、気の付いた時は手遅れとなります。

カルシウムは生命や健康を担っております。

人の基本的なカルシウムの重要性を再認識して下さい。

●副甲状腺ホルモン・パラソルモン

①カルシウムに直接関連するのは副甲状腺ホルモンのパラソルモンで、骨組織に対して骨芽細胞におけるコラーゲン合成を阻害し、骨細胞の軟化や破骨細胞を刺激し、骨溶解を起こさせ、更に血中カルシウム濃度を上昇させます。

②腎臓尿細管から血中カルシウム濃度を保持する為に、イオン化カルシウムを再吸収します。

再吸収するカルシウムは骨塩にはなりません。

体内でイオン化カルシウムとし生理作用に参加しますが、骨塩量には関わりを持ちません。

③小腸からカルシウムの吸収を促します。

此の場合、活性ビタミンDを必要としております。

小腸からの非イオン化カルシウムは骨塩量が増加します。

主に生物の含有カルシウムが消化され骨塩量となります。

④副甲状腺機能亢進では、高カルシウム血症、低燐酸症、骨組織脆弱や組織の結石を発生させます。

●甲状腺ホルモン・カルシトニン

カルシトニンは、血漿カルシウムの濃度によって分泌調整が成されております。

カルシウムの溶解を抑制し、カルシウムの分泌はパラソルモンと逆に低下減少し、骨塩量は増大します。

骨のカルシウム量を増大させるのに作用しております。

●副腎髄質ホルモン・アンドロゲン等

細胞内にイオン化カルシウムの取り入れを促進し、細胞質のカルシウムを増加させます。

善玉のカルシウムには作用せず、イオン化カルシウムに作用します。

オ血(オの字はヤマイダレに於)の原因となりますので、デトックス効果により善玉カルシウムを摂って、悪玉のカルシウムを排泄する必要があります。

●男性ホルモン・テストステロン

蛋白性合成過程を促進し、筋肉を発達させ、カルシウム代謝や刺激により男性的骨格を形成します。

カルシウム結合蛋白質はアミノ酸を造成し、骨格内の軟部組織の造成を抑制し、骨格の硬度を生み出して硬質の強度を作り、男性の骨格を造成します。

女性はエストロゲンが強く作用して、カルシウム結合蛋白質のアミノ酸類はコラーゲンやヒアルロン酸類を造成し、筋肉や骨内に含有させ、柔軟な骨格や放漫な筋肉組織を構成します。

●卵巣ホルモン・エストロゲン

血漿中のカルシウムで、長骨の骨化を促進させる卵巣ホルモンともいわれる発情ホルモンは、溶骨を抑制します。

ベンゼン環のパイ電子を持っており、発癌の危険性を持っております。

女性は此のホルモンのお陰でカルシウムを蓄積し胎児の生育をしておりますが、閉経と共にエストロゲンの分泌が低下し、閉経迄に沈着したパイ電子は悪玉のカルシウムを集め発ガンに関連します。

閉経後は男性の高齢者と変わらず溶骨が進行して骨内のカルシウム分が減少し、骨粗鬆症となりカルシウムの保護を受けられなくなります。

骨粗鬆症や発癌に関連しますので、カルシウム量の摂取を増加させる必要があります。

●成長ホルモン・ソマトトロピン

カルシウムは蛋白質同化促進作用及びアミノ酸類の細胞内の取り組みを増し、骨格筋等の蛋白質の合成を促進させます。

骨端の軟骨細胞を増殖させ、軟骨形成を促進します。

●カルシウムの役割

現代西洋医学の生理ではカルシウムの役割を神経・筋肉の興奮、血液の凝固・膜輸送との関連、酵素反応の補酵素的役割及びホルモン分泌と細胞内ホルモン反応等に働き、酵素の働きを助ける等と説明しております。

生殖関係では、精子造成・妊娠・出産に多大のカルシウムが消費されており、カルシウムのアルカリ性は活性酸素の除去や体液の中庸保持、オ血の除去(デトックス効果)に作用します。

カルシウムの常磁性は体内の電磁現象を引き起こし、神経や筋肉や靱帯臓腑の活動を支えております。

生体磁気現象や経絡現象の発生の源となります。

体内の電磁気現象の調整が身体の歪みを調え、病気治療には重要になります。

●パラトルモンの作用

パラトルモンは腎臓でカルシウムの再吸収をする他、腸においてカルシウムを吸収してカルシウムの確保に作用しますが、細胞の中にカルシウムを押し込む作用もします。

骨のカルシウムの蓄積を細胞が代わって行っている事になりますが、本来なら骨に蓄積するのをイオン化している為に、非イオン化の骨には入らず細胞に入る事になります。

イオン化カルシウムは骨には吸収はされませんが、溶骨はイオン化カルシウムとして血漿に補給しております。

カルチトニン・パラトルモン等の作用により増骨します。

骨からはパラトルモン等により骨を溶解して血中に混入し、感度の弱いイオン化カルシウムにします。

此の時に女性ホルモンのエストロゲンは溶骨を抑制し調和をとります。

カルシウムは結合蛋白質と廃油の様に古くなり、イオン化傾向が高くなると腎臓に送り尿として排泄しますが、体内のカルシウムが不足になりますと一部副甲状腺ホルモンのパラトルモンが作用して、腎細管でカルシウムを再吸収し血液内に送ります。

再吸収したカルシウムはイオン化カルシウムです。

パラトルモンは細胞の中にカルシウムを押し込む作用をします。

骨にカルシウムが不足の場合は、副甲状腺のパラソルモンが再吸収して人体のカルシウム量を保ちます。

と同時に、パラソルモンは細胞内にカルシウムを押し込んで人のカルシウム量を保つように働きます。

骨のカルシウムの蓄積を細胞が代わって行っている事になりますが、本来なら骨に蓄積するのをイオン化している為に非イオン化の骨には入らず、細胞に入る事になります。

内分泌とカルシウムの関係②に続く。


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