カルシウムの伝承者

カルシウムの伝承者


地球はカルシウムの星、カルシウムは空気の酸素と同様に生物は成育に必要です。

カルシウムといえば骨の素材としてのカルシウムが常識です。

骨はカルシウムと微量のマグネシウムと燐から構成され、マグネシウムを加える事により強度を増しております。

常磁性とアルカリ性はカルシウムの性質です。

カルシウムはデービーにより命名された、ラテン語の石ころや砂利を現すカルックスから転じて石灰石や石灰を指すように変化したものといわれております。

カルシウムは天然に存在し、大理石・石灰石等の炭酸塩をはじめ、石膏の硫酸塩・蛍石のフッ化物・燐灰石のリン酸塩・水酸燐灰石として地殻表層部の濃度の3,39%を占め、元素の第5位といわれております。

風化貝化石は海水中に含まれる炭酸水素カルシウムを分解し、炭酸カルシウムの貝殻を造り海底に堆積したものが、地殻変動により陸上に現れて1500~2000万年掛かって風化したといわれております。

地球が「カルシウムの星」といわれる所以は、地球の構成にカルシウムが多い事と地球上の生物は総てカルシウムを含有し、カルシウムにより生理作用を行っている事にあります。

1940年頃に筋肉の収縮はカルシウムによって制御されている事(但しイオン化カルシウム)が発見されて、現在では総ての植物や動物にとっては不可欠の元素である事が知られております。

70Kgの成人の体の中には約1,2Kgのカルシウムが含まれております。

筋肉には140~700ppm有るといわれ、通常、骨に一億・体液に一万・細胞に一個の含有と云われております。

体内のカルシウムの分布は骨に99%、骨以外の体内に1%有る事になります。

カルシウムは毒性が無く、人体には無害とされております。

カルシウムは人体に対して次の機能を作用しております。

善玉カルシウムは分子と分子が正しく結合して安定しているカルシウムで他の分子とは結合出来ませんが、悪玉カルシウムは結合が不安定で他の分子と結合し易い性質を持っていて、イオン化カルシウムといわれております。

善玉カルシウムも化学変化を起こすと悪玉カルシウムに変わります。

安定した非イオン化カルシウムが造骨し骨から溶し出されたイオン感度の低いカルシウムが体内で生理活動をしております。

使用済みの古くなった悪玉のカルシウムは腎臓から排泄され、体内のカルシウムの定量の不足な分は悪玉カルシウムが補って居ります。

善玉カルシウムを摂取すると悪玉カルシウムは排泄されます。

悪玉カルシウムの多い状態をカルシウム・パラドックスといい、病気の原因としております。


●カルシウムの伝承

生物の人間はカルシウムの星に棲住し、カルシウムを摂取して新陳代謝を繰り返し生育しています。

其の中心は女性が担い、カルシウム結合蛋白質はコラーゲンやヒアルロン酸等のカルシウム結合蛋白として骨や筋肉等を造成し、女性体の「女らしさ」を形成しております。

男性の精子は女性体と異質なカルシウムを含有し、女性体の卵子に結合して分裂増殖を開始させます。

東洋医学に「先天の気」といわれるものがあります。

母胎の中で新たな人間形成が始まり、胎児の細胞分裂や諸組織の形成や生理が行われます。

胎児は母胎からカルシウムを得て、宇宙磁気(地磁気)や母胎の環境磁気により磁化して生育します。

これを「先天の気」といいます。

自然は男女共にカルシウム不足者には子供が出来ないようにしています。

不妊症といっておりますが、男子のカルシウム不足の精子は卵子に到達しても細胞分裂を発生させませんし、女性のカルシウム不足は婦人科疾患を生じさせて受胎出来なくさせており、妊娠中にカルシウム不足になると不完全な胎児形成する事となり、妊娠中は悪阻現象で警報を発し注意を喚起しております。

分娩や産後の産道の回復にもカルシウムは威力を発揮しており、特にソマチットは活動の独断場のような働きをしております。

出生後は「後天の気」といわれ電磁気を所有します。

後天の気は出生当時は母胎から母乳によりカルシウムを摂取し、母乳を離れると狭義の中焦の消化器でカルシウムを得て三焦で磁気調整がなされ、新陳代謝等の生理が行われます。

骨はカルシウムの蓄積する部位で、摂取したカルシウムは一度骨に蓄積され、骨から溶かし出されたカルシウムはカルシウム結合蛋白質となり、組織・細胞のアミノ酸や酵素・ホルモン等を促進させて体液やその他の組織を作り、新陳代謝を繰り返して免疫を高め乍生育しております。

体内の寄生生物である極小微生物のソマチットもカルシウムを必要とし、カルシウムの性質の常磁性とアルカリ性を活性化の素として特殊成長ホルモンのトレフォンを分泌させ、過剰を抑制し不足を補い免疫力を高めております。

カルシウムは体内の蛋白質の合成に必要であり、ホルモンや酵素の活性信号や神経の伝達や心筋や筋肉の作動に消費し、一日成人では約600mgが新陳代謝に活用され、尿に150mg~200mg,糞便には250mg~350mg・汗で20mg~50mg一日量は420mg~600mgのカルシウムが排泄されております。

カルシウムは骨に蓄積されており、消費した量だけ骨が痩せる事になります。

女性ホルモンは子孫繁栄の為、胎児の骨格を始め細胞組織を作り之にカルシウムを補充する為溶骨を防ぎ体内にカルシウムを充実させており、其の為に結合蛋白質を多く作って骨の柔軟さや皮膚組織の潤いや女性らしさを生みだしております。

更年期後は女性ホルモンの減衰が急激に訪れ、保護されなくなった骨は急激にカルシウム不足を生じさせます。

しかし沈着したパイ電子は細胞組織に残留する事から、悪玉のカルシウムの沈着を招き未熟細胞の分裂増加を発生させます。

善玉カルシウムを少しでも多く摂取して未熟細胞の増加を防ぐべきで、発ガンの予防と癌治療の基本とする養生法です。

早期発見早期手術は現代西洋医学の常識ですが、その前にカルシウムの充実を図って下さい。

カルシウムは人間の基本の素材です。

人体が地球に住めるのも、磁気の牽引力により重力の10の40乗倍の力で地球に引きつけ、且つ骨同士を牽引して運動を可能にしております。

人が代々生き続けるには正しいカルシウムの伝承が必要です。

女体はカルシウムの伝承の重責を担っております。

其の為にも女性ホルモンのエストロゲンは、体内にカルシウムを蓄積するように作動しております。

骨はカルシウムの蓄蔵部位です。

カルシウム不足は子孫を危険に晒す事になりますので、充分な補充を勧めたいと思います。


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