ひとりそたぶ６６２　ＣＤ（２回目）

６６２回目は「ＣＤ」です。２回目です。

ではご覧下さい。

ハーベストムーン
漫才/実際どんだけ気持ち良いかは知らん

ユウ：いつかはアタシもＣＤを出したいね。

アイ：どうしてまた？ミュージシャンでも無いのに。

ユウ：いやいや。音楽じゃなくて最近流行りの囁く系の。確かＡＳＡＰってヤツ。

アイ：それだととんねるずのタカさんとキムタクの奥さんがユニット組んで歌った曲じゃん。ＡＳＭＲでしょ？

ユウ：そうそのＡＤＳＬね。

アイ：昔のネット通信じゃん。本当に流行を知ってるのかどうか怪しいレベルだよ。

ユウ：マイクに囁いて伝えれば良いんでしょ？

アイ：そうそう。そんで聞いてる方も臨場感がある様に思えるからね。

ユウ：ではでは……。

　　　（センターマイクに囁いて）麒麟です。

アイ：マイクに囁くまでは合ってたんだけどなあ。麒麟ですじゃなくてもっと気持ち良くなる事を言ってよ。

ユウ：（センターマイクに囁いて）ねえ、お姉さんとあそこの公園で良い事しない……？

アイ：あー良いねえ。何か聞いてるこっちもドキドキしてきちゃった。

ユウ：（センターマイクに囁いて）じゃあこの袋とトング持って公園に落ちてるゴミを全て回収しようね……。

アイ：良い事がまさかのボランティアだったとは。気持ち良くなるけどそういうんじゃ無いんだよね。

　　　言葉が難しいなら耳かきボイスも良いかも。耳掃除して貰えるＡＳＭＲも割と人気だからね。

ユウ：今日はどうされました？耳が聞こえにくい、と。成程成程……。じゃあちょっとスコープで見ますね。

　　　あー結構耳垢が溜まってますね。じゃあこの機械で吸い込みますんでちょっと風来ますね。

アイ：耳鼻科でやるヤツじゃんそれ。こんなのわざわざＣＤで聞きたいと思わないよ。膝枕で耳かきしてよ。

ユウ：じゃあ横になって。膝枕して耳掃除をしてあげるね。（ガサゴソ）

アイ：そうそう。良い感じ良い感じ。

ユウ：（ブチッ）あ、やばっ。鼓膜が破れて血出た。

アイ：マズいマズいマズい。耳で愉しむ筈なのにダメージ食らっちゃってるよ。やり直して。

ユウ：（ガサゴソ）ふふっ、どう？気持ち良い？そう、良かった。

アイ：あー段々気持ち良くなって来たなあ。

ユウ：え？白い綿を入れて欲しいの？

　　　じゃあ跪いて「女王様、この汚い豚に梵天を入れて下さい」と言いなさいこの醜い豚野郎があああああぁぁぁぁぁ！！！！！

アイ：折角気持ち良くなったのに最後台無しだよ！もういい加減にして！