ひとりそたぶ３７３　スーパーマーケット

３７３回目は「スーパーマーケット」です。ユニーが無くなったの寂しい今日この頃。

ではご覧下さい。

一夜の幻影
漫才/シェリー 俺は歌う愛すべきものすべてに

真中：漫才を生業としてると、一度で良いからいっぱいのファンの方に出待ちなんてされてみたいですよね。

向井：え、お前された事無いの……！？かわいそー。

真中：君だってされてないでしょうに。いつも劇場出ても誰か居た例がじゃないですか。

向井：誰が劇場だって言ったよ。俺がやってたバイト先でだよ。

真中：バイト先で出待ちってどんな状況なんですか！？多分集団ストーカーかもしれないですよ！

向井：いやお前失礼な事言うなよ！ちゃんとしたお客だよ！

真中：お客さんでもおかしいですって！どんな状況か説明して頂けませんかね。

向井：俺が夕方過ぎにスーパーのバックヤードから割引シールを持って出るんだ。そうしたらファンに囲まれてるんだ。

真中：それただ単に値引きシール目当てのお客さん達ですよ！！君狙いじゃないですよ！出待ちでも何でもないじゃないですか！

向井：いやいや、俺が５０％割引のシールを持ってると、あちらこちらから「こっちこっち！！」って声援が飛ぶんだよ。

真中：だから持ってる商品の半額狙ってるだけですって！！囲まれるってハイエナみたいなお客ですね！

向井：閉店直前に直筆で二重線引いて上から７０とか８０って書くともう大盛り上がりよ。

真中：サインねだられてるみたいに言わないで下さいよ！！割引率が増えて喜んでるだけですから！！

向井：しかも俺がレジの場所とか商品の問い合わせ受けると嬉しそうな顔すんのよ。エンターテイナーとしてファンサービス欠かさないからな。

真中：普通に店員として業務やってるだけじゃないですか！ファンサービスって言わないですよ！

向井：結構スーパーに問合せされて俺が来るかどうかシフトのチェックされてたからな。

真中：ストーカーされてるじゃないですか！！答えるスーパー側にも問題大有りだよ！！

向井：もうね、こうなると出勤すると裏口に既に出待ちのお客たちががスタンバってるんだ。

真中：やっぱり集団ストーカーだった！！僕の予測に間違いが無くて半分ホッとして半分慄いてるよ！！

向井：でも非情な事に帰る時は誰も居ねえの。

真中：そりゃ割引シール持ってない君には魅力ゼロですからね！

向井：でもあまりにも業務に支障が出るからって理由でそこのスーパー辞めさせられたんだよな。

真中：確かに支障は生じてるけど、８割方シフト教えた店側に問題があると思うんですけど！

向井：そう言えばお前出待ちされたいって言ってたよな。そこのスーパーで募集掛けてたからやってみたら？

真中：そんな集団ストーカーに遭うようなコンプライアンス駄々洩れな所で働きたくないよ！！もう結構！！