ひとりそたぶ８３６　セーラー服（２回目）

８３６回目は「セーラー服」です。２回目です。

ではご覧下さい。

処女☆後悔
漫才/月に変わってお仕置きよ

　蜜：あたし、中高って制服がブレザーだったからセーラー服に憧れてるの。

初音：ブレザーの方が機能性が良いからラクなのです。

　蜜：なので思い切って今度買おうと思って。

初音：はにゃ！？

　蜜：子供の頃に出来なかった事をお金の力で叶えられるのよ？

初音：大人の汚い部分を見せ付けるんじゃねえのです！！時には諦めも肝心なのです！！

　蜜：だから早速ネットオークションで探してみたの。

初音：アラサーがセーラー服は痛いのです！！探すのは止めるのです！！

　蜜：だけどどこ探しても使用済みのしか無くて。

初音：……深く考えない様にはするのです。禁忌なのです。

　蜜：どうせ着るなら新品のまっさらな方が良いじゃない。

初音：着る人間はお古って言っても過言ではないのです。酸っぱい葡萄なのです。

　蜜：新品だと思ったらコスプレ用のチープな衣装ばっかりだったわ。

初音：アラサーがセーラー服を着るのはコスプレ以外の何物でも無いのです！！それで妥協して欲しいのです！！

　蜜：だから制服を扱ってる近所の洋品店に行ったの。

初音：行くんじゃねえのです！！そんな所で本格志向を目指すんじゃねえのです！！

　蜜：娘用って言って。

初音：存在しない娘を仕立て上げてまでセーラー服を求めるんじゃないのです！！年齢的にお年頃の子供が居てもおかしくは無いと思うのですが……。

　蜜：で、寸法を測らなくちゃいけなくて。「あたしのでも良いですか」って店員さんに言って。

初音：娘用だからみっちゃんの測っても意味が無いのです！！着るのが本人だから間違いでは無いのですけども！！

　蜜：訝しがられたけど、成長期で通したわ。

初音：店員さんが不審がるのは当たり前なのです！！幾ら何でもその誤魔化しには無理があるのです！！

　蜜：セーラー服が出来上がったら、今度は入試で落ちて着られなかった高校の制服も買っちゃおうかしら♪

初音：もういい加減にするのです！！