週末にゆるくパワポの基本を振り返る

新卒でいわゆるコンサルティングファームと呼ばれるところに就職しました。在籍期間は長くはないけど、その期間何をしてきたのか?ときかれたら

「ひたすら紙(パワポ資料)を作っていました」

といっても過言ではないはずです。

近々パワポのデザインを学べるオンラインセミナーがあり、そこに参加して知識をアップデートしようと思っているところなのですが、その前に自分の中で資料作成の基本を復習がてら整理してみようと思います。

(新卒時代の諸先輩方に見つからないことを祈る)

1.全体のストーリーを設計する

まず一番最初にやることは、全体のストーリーラインを考えて全体設計をすることです。新卒の時は、まずワードに資料全体のストーリー(言いたいこと)を文章で書きだしなさい、と言われました。
最近はそこまでしないまでも、パワポに向かう前にノートに見出しレベルで構成を書きだし、どのような展開にしていくかを最後まで作ります。(もちろん後から変更してもOK)

展開としては、基本ですが「起承転結」で書くのが一番わかりやすいと思っています。

【提案資料の展開】
背景や課題。世間や業界でこんな動きが起こっている【起】
上記を受け、提案先にどのような影響が起きる(ている)のか【承】
上記に対応するために、何が必要なのか、現状では何が足りないのか【転】
我々は何ができるのか、どう貢献できるか(だから一緒にやりましょう)【結】

2.ワンスライド・ワンメッセージ、why soとso what

(コンサルっぽくて嫌いな表現ですが他に思いつかない。)
全体の構成ができたらパワポ作成に入ります。

原則的に、1枚のスライドで伝えることは1つだけです。いっぱい要素を詰め込むと「で、何が言いたいの?」ってなります。ワンスライド・ワンメッセージです。

そして「why so(なんでそういえるの?)」と「so what(だから何?)」。これはスライド上でメッセージと呼ぶ伝いたいことのラインと、ボディと呼ぶチャートや図表などとの関係を言います。結構いろんな資料でこれが意識されていないものがあるなーと思います。(自戒の念もこめて)

図1

ボディがメッセージで言ってることの根拠になります。

以下、よくある(?)教材ですがわかりやすくメッセージとボディの関係が理解できます。
この場合、どんなメッセージが入るでしょうか?

図2

例えば、「今日は午後から雨が降り始め、気温も下がるでしょう。」といれたらどうでしょう。
…これではメッセージとボディで言っていることが同じになっていることがわかるでしょうか?「そんなの見りゃわかる」という状況です。

なので、いれるとしたら「今日は雨が降るので、洗濯物を外に干すのはやめましょう。」とか「午後から気温が下がるので、羽織るものを持っていくのが良いでしょう。」とかになります。こうすれば、ボディの内容が根拠になってメッセージが導きだされます。

ワンスライド・ワンメッセージ、「why so」と「so what」です。

3.タテとヨコ

スライドは基本的にタテ方向とヨコ方向に項目を区切って整理していきます。でっかい表です。地図です。タテヨコで見て、何のことを言っているのかを分かりやすくします。(下の図だと「6時(横軸)」の「天気(縦軸)」ってことです)

図3

これを意識しないでスライド上にポコポコ置いていくと見にくくなるし、どこを見たらいいかわからなくなります。

図4

上のスライドだと、タテヨコがそろっていないので見にくい、かつどこを見ていいかわからないですよね。でも意外とこういう作りの資料はよく目にします。

図5

縦軸に都市、横に天気に関する項目を並べました。ちょっとわかりやすくなったかな。
もっと言うと、最初のスライドイメージでは一つのグラフに東京、大阪、福岡の気温のグラフを書き込んでいましたが、「今日の天気」という文脈のなかで各都市ごと気温の変化(一日の気温差があるのか、ないのかなど)は知りたくても、同じ時間の東京と大阪の気温を比較する必要はあまりなさそうです。
ということは同じグラフに詰め込む必要はないですよね。

0.大前提

以上で見てきた3点がパワポ資料を作るときの基本かな、と思います。

それに加えて、大前提としてはオブジェクト(図形)はそろえる(がたがたに並べない)、基本的に使用する色は黒(グレー含む)のほかは1‐2色に絞る、などがあります。

(大前提なのに最後に書いたのは、考えなくてもすぐできるからです。)

当たり前のことしか書いていないような気がしますが…基本は大事ということでまとめてみました。誰かの役に立っていれば幸いです。

デザインとかコピーとか、まだまだ勉強不足なところも多いので、勉強を続けていこうと思います。

おわり。

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