持ち物に名前を書く感覚入学や進学の時期だ。今年は新型肺炎コロナウイルスの影響で春の行事は軒並み中止やひと月ほど後ろに延期されているのだがそれでも節目の時期には違いない。 新学期が始まると教科書が配られる。その場で名前を書いた記憶は誰にでもあるだろう。真新しい教科書をパラパラとめくり、最後の裏表紙に大抵名前を書く欄があったはずだ。自分の名前を書いた途端、誰のものでもない自分の持ち物になる感覚は共通するものだろう。 学校などの集団生活の場で使う持ち物は必ず自分の名前を付けて使
私の仕事は司法書士。弁護士や行政書士と同じ法律専門職、いわゆるサムライ業の一つである。司法書士に仕事を頼んだことがある人はどれくらいいるのだろう。 どんな時に司法書士を頼む?ほとんどの人はマイホームを買う時に初めて司法書士を依頼する。しかし、頼んだことを忘れてしまう人も多い。マイホーム購入には、売買契約、ローン契約、保険契約などの契約行為に始まり、引越や新居の準備などなど様々な手続が必要だ。登場人物も多い。おそらく人生でベストテンに入る忙しさの中で出会う司法書士のことを覚え