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夫婦・カップルコーチングを9年やっていて改めて思っていること

こんにちは。Co-leadersのSHIHOです。

日本にはまだまだ夫婦でカウンセリングを受けるなどの海外ドラマのようなシーンは日常化しておらず、とっても自分がマイノリティであることを自覚しているのですが、マイノリティなりに夫婦・カップルのコーチング(個人ではなく2人に対して)を9年やってきて見えていること、分かったことは私の中の当たり前になりつつあるのですが、まだまだ世の中では全然知られていないことだらけ!ということをフィードバック頂く機会があり、そうかそうなのか?と思いながら私の見えている景色をシェアしてみたく思います。同時にこれも全体の一部。是非この分野に興味関心をもっているそれぞれの方の景色を共有して頂きながら、みんなで「よりよい夫婦ってなんだろうね」を探求していきたいと思っています。

世の中の夫婦の全体像から見る、情報の遮断性

いろんな夫婦・カップルに出会ってきて、私は*システムコーチング®というものをご夫婦・カップルにお届けさせて頂いているのですが、世の中は当たり前だけどご夫婦・カップルの数だけ形があるという程多様なんです。
(*システムコーチング®とはCRR Global Japanの商標登録です)

ただし!その多様な夫婦の様子というのはほとんど見えません。
関係性がめちゃめちゃいいご夫婦、どろ沼なご夫婦、はたまたカップルには色々なご事情があり関係性を外には出せない方もいる。多くの場合には、外側には関係性は見せません。

①のように結婚直後、ラブラブ期では自分達の関係性には何の不安も迷いもありません。第3者を入れる必要もなく2人の世界に♡が飛び交っています。でも一部の自分達の関係性に意識が高いお2人の場合には、更にどうよくしていくか、関係性をアップデートしていくために、我々システムコーチを呼んで頂くケースがあります。

③のように関係性の末期、もう諦めが充満していて、話し合う余地もない時。本当に諦めてしまうギリギリ一歩手前の段階で、呼んで頂くケースもあります。

でも世の中ほとんどの夫婦・カップルが②に該当します。
正直ラブラブな時期はとっくに過ぎて、”家族”をやり始めると、やれ子どもはどうする、家はどうする、お金はどうする、親はどうする、と2人で決めて行かなければならない事柄のオンパレード。③のように末期ではないけど、自分とは全くタイプの違うこのパートナーとどうやってやっていけばいいのやら、、(ため息)だからといって、夫婦に第3者を入れるなんて、うちには無理、、、抵抗ある。

夫婦のことは、踏み込んじゃいけない領域って感じで、友達にも聞いたり相談しづらい。ひとんちはひとんち。お金やセックス、子ども産む産まない、などタブーな話題ばかり。お互いに相手に踏み込むことも容易じゃない。

そうやって、夫婦の間の悩みやモヤモヤは行き場がないことが多いのです。

パーソナル・コーチングが広まってきて、個々人では吐き出せる場所が少しずつできてきた。話せばいくらかはスッキリする。でも、相手は変わってくれるわけじゃないんだよなぁ。。。
ここが、夫婦関係のトラップです。
①の夫婦・カップルが何故いい関係性を保っているのか
③の夫婦・カップルが何故そこまで拗れたのか
実はここにナレッジがあります。学校では誰も教えてくれないけど。
そこの情報がクローズドだからこそ、知恵が循環していないのです。

ここからの未来に必要になること

*関係性システム™というのは、2人以上の人間関係のことです。この②の領域に該当する多くの夫婦・カップルは、2人の間でぐるぐるしたり、揉めたり、スタックした時の対処法を知らずに、2人の中で完結して答えを出そうとします。
医療の用語で例えると、風邪(かどうかすら分からない)ひいて辛いけれど、なんとか頑張って自分で治す!みたいな状況です。
自然治癒も力のひとつなので、時間をかけてもよければそれもいいです。
同時に、医療でいう「未病(予防)」と「対処(処置)」という方法もあるよ、ということを知っておいてほしいのです。そして、通常は世の中にでていない情報ではあるけれど、①の関係性のいい夫婦がやっていること、③のように厳しい局面にある夫婦に何があってそうなっているかを、多くの方とシェアしたいと思っています。

例えば、身体の健康でいうと、毎年健康診断に行くか、日々メンテナンスをしておくか、何を食べて何を避けた方がいいのかを知っておくこと、運動することなど、”意識する”ということを皆さんもしていますよね。
関係性も同じです。
事が勃発してから、対処するというケースもありますが、もう手遅れの場合もありますし、絆創膏程度では焼け石に水といったこともよくあります。
病気になる前に、そもそも関係性がヘルシー(健康的)であるという状態はどういうことなのか、それを学んでおくと対処できることが増えると思うのです。関係性の問題が大きくなる前に予防するという意識があるだけで、結果的に意識的に幸せでいられる時間がのびます。夫婦の関係性が悪いことで起きる、精神的ストレス、子どもへの影響、そこに使うエネルギーや時間など、目に見えないけれど計り知れない影響がそこにはあります。
「関係性の未病に対処すること」そこに意識のある方からシステムコーチングをよりうまく使って頂いているように思います。

*関係性システム™はCRR Global Japanの商標登録です。

夫婦でシステムコーチングを受ける時ってどんな時?

正直にいうと、夫婦でシステムコーチングを受けてみよう!となって受けたことのあるご夫婦は、世間ではまだまだ少数です。
コーチは守秘義務があるので具体的かつ詳細なケースはお伝えできないのですが、そもそも「夫婦でシステムコーチングを受ける」という選択肢がどういう時にありえるのか、ということ自体が世の中にあまり情報がないと思うので、お伝えしてみます。(これはCo-leadersの経験ベースであり、世間全般の夫婦システムコーチングについての統計ではありません)

私達自身がステップファミリー構築経験者なので必然的にそのような方々が多く出会って頂いているということももちろんあると思いますが、一度離婚を経験されてからの”再婚”は関係性に臆病でもあります。だからこそ、本当に今度はうまくいくかな?足元から関係性の土台を構築しておきたいという”未病”への意識が高いのも当然かもしれません。

また夫婦で移住をして新しい事業を立ち上げたり、家業を継いで夫婦で一緒に事業をしている方々なども、自分達が外側の社会へなんらか働きかけをしているご夫婦の場合には、自分達の関係性と事業への影響ということに比較的意識がある方も多いです。様々な役割を担いあう「入れ子」の関係性は複雑性を増します。また一緒に事業をしていなくても、夫婦それぞれが別々の会社を経営しているご夫婦などは、そこに家庭内のパワーバランスが複雑に絡み合うことも多いです。

①に該当するけれど、どちらかがパーソナルコーチだったりして、アンテナがシステムコーチング®に立っていたりすると、受けてみようよ!というケースはあります。こういう方々は夫婦で参加するワークショップなどによくいらしていただきます。
・・・関係性が元々よい夫婦は更に良くなります♡
円グラフをみて、「ギフト」って何!?と思われた方もいらっしゃると思うのですが、日頃思っていてもなかなか伝えていない本心を伝える場として、クリスマスプレゼントに、結婚記念日に自分達へのギフトとして使われている方もいるんですよ♡なんと素敵なことでしょう。

③のように緊張感高く2人ではもうどうにもならない!というケースは最後の手段としてたどりついてくださるケースもあります。こういう方々はシビアな局面なので夫婦のワークショップなどには基本参加されず、クローズドのセッションでお話させて頂くケースがほとんどです。(離婚調停中や関係修復の場合がこのようなケースです)
・・・関係性がかなり厳しい場合には、席に着くことすら簡単ではないケースも多く、とても胆力が求められる時間にもなります。ただ最後の希望の光を手放していない方は席に着くのだとも思います。

つまり何がいいたいかというと

夫婦のことはブラックボックスがいっぱい!こういう場合どうしたらいいか?の手段が見えていないからスタックするということ。

私はこの領域を、同じ志をもっている仲間達と一緒にどんどんナレッジシェアして人類の共有知(コレクティブインテリジェンス)をアップデートしていきたいと思っています。

システムコーチングが万能だとは全く思っていなくて、ご夫婦に対するシステムコーチングを実施し続けてきた中でいろんなご夫婦に出会わせて頂いたからこそ見えてきた知恵を、これからも多くの方に届けていきたいと思っています。

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