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システムコーチングとパーソナルコーチングの違い

現在システムコーチを養成するプログラムのトレーナーをするためのトレーニング中な私です。
いろんな場を”オブザーブ”するという形で聴きまくることで、その場に何が起きているのか、誰のどんな関わりが場に影響を及ぼしているのかを聴くトレーニング中なのです。(結構たいへんw)


コーチングというと、個人に対するコーチングというのが
認識されているコーチングのほどんどではあると思いますが、
実はもうひとつ!「2人以上の関係性のある組織・チーム・カップル」などに対して行うシステムコーチングというものがあります。
システムコーチング*(国際コーチ連盟認定プログラム)
ただ、システムコーチングを学ぶ半数くらい(一部の方)はパーソナルのコーチングをされている方が多いのも事実です。
パーソナルのコーチングのアドバンスト版でもありながら、
パーソナルコーチとしての筋肉が実は邪魔をする場合もある。。。

ということで、なので何が違うの!?という、あるあるをまとめてみました。

1.誰に対してやるのか?

1人に対してやるのがパーソナルコーチング
2人以上の”チーム””組織””カップル”などの関係性があるシステムにするのがシステムコーチング

2.どんな時にパーソナル?どんな時にシステムコーチングをするの?

パーソナルコーチング;その人個人の内側を見つめ、本来の力を取り戻し、その人のよりよい姿になっていくプロセスを支援する時

システムコーチング:個人だけの変容だけでは変われない、どちらからが変わるという二元論ではなく、システム全体としてどう変容していけるのかというプロセスを支援する時。

3.個人を反映する、システムを反映するとは?

個人コーチがシステムコーチングをすると、
個人個人に目を向けて、
”ふむふむ、○○さんはそうなんだね”
”なるほど、△△さんはこう感じているんですね”
という一人一人が発した言葉を丁寧に拾っていくという感じになります。

ただ、システムコーチングではそういうことはあまりしません!
場の感情の反映というのですが
”今この場の空気がガラッと変わった感じがしたんですけど、どうですか?”
”今うわ〜っと場が盛り上がりましたね”
こんな感じで、場にある空気感を反映します。それがシステムの反映です。

この視点がなかなか慣れるまで難しいww
(決してどちらがいいということではなく、傾聴という視点ではどっちも大事ですが)個人コーチングと全く違う筋肉なんです。

4.コーチングって野暮なんです!笑。それってなんで?

いずれにしても、コーチングって、
分かってる・感じていることを敢えて、言葉にして反映します。
「○○さんはこう感じてるんですね」とか
「この場は今ちょっとピリッとした空気が流れているように感じます」とか。
そういうのって、野暮ですよね。
ちょっと気持ち悪いというか。
なので、初めてコーチングの傾聴を勉強された方とかは、ここがやりにくい。

でもなんで敢えて、こういう関わりをするのか。

それは、分かっている空気感とか伝わっている雰囲気みたいなものを、そのまま流さずに敢えて言葉にして返すことで、ご本人やシステム自身が自分達の姿に自覚的になれるからなんですよね。

ちゃんと鏡のように全て映っていることを反映する。
そうして初めて次の変容が起こってくるからこそなんです。


*システムコーチング®はCRR Global Japanの商標登録です。


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