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ゴッホ展

ゴッホ展行ってきました!

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ゴッホを初めて見たのは、「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」。

日本の浮世絵の影響を受け、作られたゴッホの作品たち。その横に、その元となった絵が展示されていて、どのようにして日本美術を自身の作品に取り入れたのかが、自分の目で比較することが出来て、面白い企画展でした。

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《雪のある風景》(1888)
これが一番記憶に残っています。
私が道産子だからか、故郷の冬景色を思い出した一枚


さ、久々のゴッホの作品をメインにした展示会!
胸を踊らせながら、兵庫県立美術館へ足を運びました。


ゴッホ・画家活動の10年間を追体験

今回の展示の特徴として、ゴッホ初期から晩年の作品まで、ゴッホの画家人生に沿って展示されていること。

あのインクベタ塗りのような、力強い画風と色使いに至るまで、どのような作品に影響され、どのようにゴッホが試行錯誤したのかが分かります。


画家としてのスタートは、まず偉大なる先人たちの作品の模写から。例えば、貧しい人々の生活に寄り添うように描いたミレーの作品の模写が残されています。

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《掘る人(ミレーによる)》(1880)

網目紙に鉛筆とチョークで模写した作品。油絵のイメージが強いゴッホですが、最初はこのように、誰もが持っている画材で絵を描き始めていました。

友人の画家からは、農民たちを切り取っているのではなく、ポーズをしている人を描いている。動きが乏しい、と批判されますが、そんな厳しい言葉にも負けずに、画家たちからアドバイスを貰い、次に、生きている人間をモデルにして書き続けていきます。

途中で頭を抱えるおじさんの絵が出てきたときは、まるで思った通りに描けない自分自身に苦悩しているゴッホの姿を想像してしまい、思わず「がんばれ」と心の中で応援してしまったほど。(笑)


最初の1、2年は、こんな画風が続きますが、同時に水彩画や油絵など、様々な画材を試していく中で、どんどん作品に動きが出始めていきます。(年代順に並んでいるからこそ、その変化が目で分かって面白い。)

ハーグ派(1870ー1900年頃 オランダ南西部の都市・ハーグを中心にして活動した、画家たちの総称。オランダの柔らかな景色を表現した色彩から、「灰色派」とも呼ばれる。)の画家たちの影響を受けたゴッホの作品は、暗い色彩が多いです。

一方、パリに飛び出し、印象派(19世紀後半 フランスで起こった芸術運動。鮮やかな色彩が特徴)の画家たちと出会ってからは、ご存知の明るい色調の作品を作っていきます。

環境や、周りにいる人たちの影響を受けながら、自身の画風に昇華していく様を見ていると、思わず感嘆の声を上げてしまうほど。初期の頃の作風を見てきているからこそ、その変化に余計感動させられます。

また、今回の展示に行って初めて知ったのですが、ゴッホが画家として活動をしていたのは、わずか10年。若くして亡くなった(1853-90)ことは知っていましたが、まさか、27歳から画家として人生を新たに歩み始めていたとは。

今年24歳を迎える私。27歳で夢に向かって歩み出したゴッホの姿を見ていると、私もまだまだ挑戦できるな、と勇気を貰ったと同時に、その分、彼のように辛抱強く努力し続けないといけないな、と身を引き締められた企画展でした。


ゴッホ展は、3月29日まで、兵庫県立美術館で開催中です。

まだ時間はありますが、終盤になると混雑が予想されますので、お早めに。私が行った時(2/8)も、時間を考慮して4時ごろに行ったとはいえ、人が多かったです。

あと、チケット買う時の注意。現金のみの取り扱いなので、クレカ派は気をつけてくださいね。私は1000円しか持ち歩いていなかったので、その場で電子チケット買いました。

公式からアナウンスがあった電車チケットだと、産経新聞社に登録しないといけないので、面倒です。(多分、この先あまり利用しないサイトですし…)

記念に紙のチケットが欲しい方は、現金をお忘れなく!大人は1枚1700円です。




(おまけ)展示会グッズ

やっぱり企画展に行く楽しみといえば、グッズでしょう!
以下、私が購入したもののご紹介。


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図録

《薔薇》と《糸杉》の2パターンありましたが、私はこちらをチョイス。

ゴッホの手紙の抜粋や、展示品の説明など、中身も充実していました。家に帰って、ゆっくり思い出したい人に、おすすめです。


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ポストカード
写真右から、《薔薇》(1890) 《花瓶の花》(1886)

美術館に行くたびに記念として買うようにしているポストカード。1枚今回はこの2つを選びました。偶然にも、どちらもお花。



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カレンダー

ちょうど家に、2020年のカレンダーが無かったので。一気に部屋が華やぎます。素敵すぎて予定書き込めないのが難点!もったいない〜!



今日はここまで。




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