感想文が嫌いな私に、映画は見えない感情を教えてくれる
昔から読書や映画や特別授業の感想が苦手だった。
「すごい」「面白い」「やばい」「いいなぁ」
一言目は大体これ。
それ以上何を書けと??って思ってた。
映画や本をたくさん見るようになって、アプリでみんなの感想を見れるようになった。
短くても、なんでもいいから、毎回観るたび読むたび感想を書き続けてみた。
なにげなく「しほの感想見たいから書いてよ〜」って言ってくれた友達に感謝。
最初のほうはいろんな人の感想みながら
この感想には賛成!分かる!!
この感想はちょっと違うなぁ、、、
感想を「分かる・そうじゃない」に分けて、
そこから共感した部分を切り取って、
みんなの感想を拾いながら、自分の感想を具体化してた。
感想を書くようになり、観る映画が変わってきて、SF・アクション映画や恋愛映画、同じジャンルでも、さまざまな設定・ストーリ展開・オチに触れるようにもなった。
それから自分の価値観を考えさせられる映画が好きになった。
善と悪
昔は、
善と悪では善が必ず勝つ。それが正義。
単純なヒーローものが大好きで、
主人公には銃の弾は当たらないし、死なない。
世界観に入り込んで、気持ちは主人公になり切って、主人公かっこいいー!!!っていう感じがたまらなかった。
(擬似体験による爽快感だね)
今は、
善悪は一概に言えないし、境目が分からないって思う。
悪はずっと悪ではなく、そうなったきっかけがあって、
正義って善?それは絶対的正解?と疑うようにまでなった。
映画の表現によって、分かりやすく光と闇としているだけ。
見せ方関係なしにフェアな視点で観ると、
何が善か何が悪か分からなくなる。
本当の敵はなにか?正義は正解?
お互いに何のために、何を守りたくて戦っているのか。
正義はひとつじゃないことを知ったし、
正義は自分の善悪の軸によってできたものである、と。
善は自分の正義に基づいて戦っているし、
悪も自分の正義が正しい選択だと思って戦っている。
「スターウォーズ」や「アベンジャーズ(サノス編)」「鬼滅の刃」はこの善悪をかなり考えさせられる。ぜひ観てほしい。
生と死と愛
生は素晴らしくて、
死は悲しくて、
愛は恋愛で永遠。
そう思ってた。
でも
「ジョーカー」のように生が苦しくて、
「世界一キライなあなたに」のように最善の決断の時もある。
「wonder 君は太陽」のように愛は恋愛だけでなく、
友や両親や兄弟にも愛はあって、愛し方にはいろんな形があって、
愛は時にはすれ違うし、矢印が向き合わない時もある。
恐怖・希望・自信・勇気もそう。
映画は目に見えない感情を教えてくれる。
映画の数だけ世界があって人生があって、選択肢がある。
なんで悲しいんだろう?
なんで面白いって思ったんだろう?
なんでいいなって思ったんだろう?
感想文嫌いだったのに、考えられるようになってきた。
こうやって脳内の思考を分析するのが好きだからっていうのもあるけど、いろんな視点で観れるようになると、同じ映画でもまた一段と面白く感じられる。
最近脳内ぐるぐるしてて、アウトプットしたかったこと書けたので、また存分に映画を観ようと思う。
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