最近印象に残ったラジオ番組


永野のデドコロ

最近のラジオは安全運転ばっかりでどこか退屈な部分があったけれど、そんな時だからこそ、一際輝いて見えた。一昔前までは当たり前だった深夜ラジオ特有の攻撃性をこれでもかというくらいに見せつけ、魂からラジオに向き合い、定着しつつある安心安全ラジオの風潮を思いっきりぶち抜いてくれた。説得力のある批判で何度も笑わせられたし、音楽やラジオへの想いを真正面からぶつけてリスナーとの結束を強めたかと思えば俺は天才だからお前ら凡人なんかの気持ちはわからないと突き放してさらっと終わった。早死にしたパンクロッカーの人生みたいに爆速で駆け抜けていった2ヶ月間は、ずっと面白くて、それにプラスアルファ、教訓めいた力強い言葉や人情話などがあるからすごかった。銀魂と同じ。最高のラジオだった。

感想

永野の批判能力を目の前にしたら自分なんかちっぽけで何も語れない。(自分の言葉が全て浅く思える)ぶれてる芯を持つくらいなら捨てた方がマシ。聴いてる側も試されている。生ぬるい覚悟で人生送ってきたやつがモノ語るなよと言われてる気がした。

ラジオクラウドというアプリから全放送回聴くことができるのでぜひ。マジですごいから。


鬼越トマホークのオールナイトニッポン0

Twitterで結構批判されて。偉そうに分析して申し訳ないけれど、笑い以外の要素をスパイス程度ではなく、メインにしてしまったのが失敗。配分を間違えすぎていた。大前提として面白くないといけないから。全く罪のないナイナイ矢部いじりは面白かったけれど。

感想

なにやってんのこの人たち、いや感動するけど、こんなことしたら、もうあなたたちで笑えなくなるよ、松本人志だから遺書をやってよかったんだよ、坂井が遺書をやったら、その事実を乗り越えるほどの笑いを出せるのか、覆せるのか不安。

ただ、松本人志の遺書が坂井を動かしたようにあの放送がどっかの田舎でくすぶっているやつの心を動かしたかもしれないし、そいつが次の坂井になるかもしれないと思うとすごく大きな意味のある番組だったと言える。


佐々木チワワのオールナイトニッポン0

本谷有希子とか根本宗子長井短みたいに、なんだかよくわからない人がいきなりパーソナリティーに抜擢された放送を聴くのはギャンブルみたいで好きだし、たまたま今年、ギリ歌舞伎町で3ヶ月くらい働いていたから、この番組をすごく楽しみにしていたけれど、期待値を優に超えてきた。喋りが上手くて内容も興味深くて選曲も良くて全てにおいて満足度が高かった。超当たり番組。歌舞伎町の情報が面白すぎて思わずメモしまくっていた。


感想というかただのメモ

椎名林檎の「歌舞伎町の女」が流れた瞬間嬉しかった。放送が決まってからなんとなく流れるんだろうなと思って復習してたから。

喋りが早い。これは選ばれるわ。頭良いのわかる。お金を支払う際、何に価値を置くのかや原価の話など、惹き付けられるものがある。声も聴きやすい。

曲紹介が面白い。担当と一緒にいた日々を思い出しながら聴いていた曲→Vaundy「踊り子」。

「担当」とはホストクラブで永久指名した人のこと。永久指名制。一度ホストを指名したら変更できない。ホストってポケモンみたい。最初に選んだポケモンを育てていく、ゲーム。

名前の由来、チワワ→映画「チワワちゃん」(見たけどあまり覚えていない。キラキラした若者のいざこざみたいな話だった気がする)佐々木→東京喰種の佐々木ハイゼ?(東京喰種知らない)

歌舞伎町は600m四方、ゴールデン街は歌舞伎町にして、歌舞伎町に非ず。歌舞伎町からゴールデン街は除く。(ゴールデン街の方々から歌舞伎町は川の向こうと呼ばれている)。歌舞伎町にホストクラブは290店舗ある。ホストは万はいる。1店舗あたり10~80人。池袋が次に多い。数店舗だけ。ホストは1位をとるしかない、やっぱ1位をとるなら歌舞伎町でしょ。今ホストクラブは新潟がアツい。(←笑った)20代前半のホストが一番多い。

ホストクラブは18歳から入れる。ここ数年で未成年OKになった。

ホストクラブに通う理由。

自分ことを絶対否定しないから好き。お金さえ払えば良い。

お金目当てだから楽、性の匂いを感じない。体の関係を心配しなくて済む。(現に歌舞伎町には目が勃起してるジジイがいる。)ホストクラブに通う友達の言葉「女性は女体として消費される絶望があるから、消費する側に回りたくてホストクラブに通っている」


初めての歌舞伎町。椎名林檎かぶれの友人と一緒に大晦日家帰らないために2万握りしめて行った。新年を迎えた時、知らない路上の人とハイタッチ。声をかけられた外国人とカラオケに行く。同じ風に外国人に声をかけられた知らん男2組と一緒になる。

歌舞伎町では肩書きがいらない。期待されない。知らない人とちょっとした嘘で交流できる。虚実皮膜。「芸は実と虚の境の微妙なところにある」という意味。虚構と現実が入り混じる。そこに真実が宿る。

お店のラストソングはその日一番売り上げ高かったホストが歌う。カラオケ歌う権利にお金をかけている。DUSTCELL「足りない」

顔だけ良い人を置物ホストと呼ぶ。顔は関係ない。そんなに顔が良くなくても、逆にこの顔でなんで売れてるの?と好奇心を揺さぶられる。

青春恋愛メールにたいして「眩しそうなものがきました」「お金払わなくて毎日会えるんでしょ、うらやましい」本音出ちゃったみたいな面白さがあった。トークがフワちゃん並みのスピード感ある。

(この辺からメモをやめた。思い出して書く)

番組放送前に行ったホストクラブのホストが電話出演。ハレルヤハルキ。ヤバい客は自己管理ができていない。太ってる客と歯が抜けている客は要注意。シャンパン入れる前に歯を入れろ。


あいみょん「愛を伝えたいだとか」

あいみょんみたいなちょっと捻りのある王道の曲が、朝のなんにも考えられないときには心地よい。(初めてまともにあいみょんの曲を聴いた)幅広く受け入れられる曲っていうのは、夜9時から朝5時のどの範囲でも聴ける。聴きたい時間帯も幅広い、と勝手に考察。

小さい頃からお金をもらうことが好きでした