27歳まで続く日記vol.95『バイトのイメージ写真が嫌いだ』

こんな紹介文を発見した。

六本木
ホール・キッチン募集
★毎日が文化祭のようなお店★

アホすぎるキャッチコピーだ。勤務地が六本木というところがよりアホさを引き立てている。店員の集合写真が載っているが、笑顔が不自然で気持ち悪い。六本木にいる人間の笑顔は全部作り笑いの笑顔でしかない。ニターッと口角をあげすぎている。その店のInstagramを覗いたら、絶対によろしくないビジネスで勝ち上がってきた、成り上がりヤンキーみたいな髪型の男どもの姿がそこにあった。このInstagramはフォローしないが定期的にチェックしたいと思う。

そんなわけでバイトを探している。ただ、いつもバイトのイメージ写真を見るとそれだけで応募したくなくなる。六本木の店に限らず、どこの店も笑顔の店員がこちらを見ている。楽しそうな職場であること演出している。その笑顔が嘘だとわかっていても、いや、本当にハッピーな職場なのかもしれないが、自分にはキラキラしすぎて、かえって応募しづらくなってしまう。自分のような日陰者には眩しすぎる笑顔だ。

なんでこんなことになってしまったのか。それは、自分の肥大した劣等感が原因だと思う。さまざまな理由が重なりあって今自分はとんでもない卑屈野郎に成り下がっている。とにかく自分に自信がない。

1つの大きな理由として人間関係における成功体験が10年近くないことがあげられる。誰かと関わる度に何かやらかしてしまうのではないかと怯えているし、あの時なんであれを言ったんだろうとか、ああしとけばよかったと2つの夜をまたぐまで考えてしまう。二日酔いよりも長く反省してしまう。人と関わるのを避けてしまう。逃げてしまう。そうして暗いところに居続けると光を浴びるのが辛くなる。

でもみんなそんなもんだよ。悩みを打ち明けると、だいたいそう返される。そんなものなのか?だとしたらみんな強者で自分は弱者だ。ひとことで言うなら、耐えられない。訓練しないと、どんどん防御力が下がってしまう。みんな強いな。いや、強がっているのか?わからない。本当にわからない。そんな気持ちを込めてこの曲をリクエストさせていただきます。the pillowsで『Blues Drive Monster』



小さい頃からお金をもらうことが好きでした