見出し画像

本屋に行きたくなるフリーマガジン『読点magazine、』を投げ銭制の電子書籍にします。

「自分の知りたいこと」は検索できても、「自分が知りたいこと」までは検索できない。本屋は、選択肢をふやすために、思考の幅を広げるために、助けてくれる存在だと思います。ー『読点magazine、』ステートメントより

はじめに

こんにちは。地元・愛知で本屋を開業する夢をもつ、古賀詩穂子と申します。本屋に行きたくなるフリーマガジン『読点magazine、』を昨年の11月27日に刊行しました。自費刊行のため資金に限度があり2,000部限定で発行しましたが、この度在庫が底をつきそうなので、電子化することを決めました!

『読点magazine、』とは

『読点magazine、』は「本屋に行きたくなる」をテーマに本屋の経営や本屋のおもしろさについて特集を組んだフリーマガジンです。発行から2ヶ月ほどですが、ありがたいことに全国40店舗以上の本屋さんや喫茶店、美容院、雑貨屋さん、居酒屋さんなどに置いていただいています。

どんな特集があるかというと、

街の本屋さんに体当りで経営状況聞いたり、(特集:「あの本屋の経営どうなってるの?」)

画像1

かわいい女の子を本屋さんに連れて行ってそのお店の店長にその子のファッションに合わせて選書してもらったり、(特集:「本とかわいい人」)

IMG_2020のコピー2

「今日本屋寄って行こうかな」と思ってもらえたらいいなあと思って作ったフリーマガジンです。

そもそもフリーマガジン(無料)にした理由

「フリーマガジン作りました!」と手で配布もしているのですが、「なんで無料にしたの?」とよく言われます。わたしが逆の立場でもそうやって訊くと思う。マガジンとして継続させることを考えると、実費でやり続けるのは大変。今回制作費が30万円近くかかってオール実費なので、ない貯金がどんどん無くなりました。仮に300円で販売して2,000部売り切ることができれば30万円ほどの利益が残り、部数を増やしたり、同じクオリティで次号を製作したりすることができます。(金欠に陥ったとき、何度も考えた。)

それでもフリー配布にしたのはふたつ理由があります。

・本屋にふだん行かない人にも届けたかったから

・値段をつけたくなかったから

です。

ひとつ目は「本屋にふだん行かない人にも届けたかったから」。冊子の形態なので本屋さんに置いて販売していただくことが多くなりますし、実際フリーマガジンという形態でも設置店舗さまのほとんどが本屋さんです。

さらに値段がつくことで手にするハードルが上がります。「本屋」をテーマにすると当たり前ですが購買層が本屋関係者(出版社や書店員)の人や本屋好きの人が多くなります。ここ数年、「本屋(にまつわる)本って増えたな」、なんて話をよく耳にしました。これは本屋好きや出版関係者が一定数購入する保証があるという理由もあると思います。(本屋需要が増えたからだと思う本もたくさんあります!)

わたしは前職の取次時代(本の卸の会社です)に書店営業の部署に所属し、品揃えやフェア、売れ行き商品の情報提供や提案なども行なっていました。来店者数&売上が右肩下がりのお店が多く、いつも、「品揃えは書店員さんというプロがいるし、そもそもわたしはお店に行く人を増やすアクションを起こさないといけないんじゃないか」と思っていました。本を読まない人、本屋にふだん行かない人にこそ、本屋のおもしろさを伝えてくことをしなくてはならないと。

今回もその想いが強かったので本屋カルチャーとはほとんど場が違うようなイベントに出演させていただいた際にお客さんに配るなど、本屋ラバー以外の方にも届くように意識しています。また配布店舗さまについても「置きたい」と連絡があったお店さまがほとんどです。フリーだからこそ、熱量がある方から渡していただきたいと思っています。

ふたつ目の「値段をつけたくなかったから」という理由は単純にふだん本屋に行かない人が、「本屋に行きたくなるマガジンだって?ふむ、買おう。」となる流れが全く想像できなかったからです。やっぱりそこはあくまでも「読む」までのハードルをどう下げるか、でした。

また表紙イラストをイラストレーターのサヌキナオヤさんに依頼したのはこのイラストに惹かれる人にこそ持って帰ってほしいなあと思ったからです。ハードルは下げても、好きな雰囲気を共有できたらいいなと思いました。この表紙を好きだと言ってくれる人は『読点magazine、』のステートメントにも共感してくれるんじゃないかな、と思っています。

それにしても「値段」ってなんなんだろう。キャッシュレスが猛スピードで普及しはじめてから、「お金」についてよく考えます。学生にとっての10万円と年収1,000万円の人の10万円は明らかに違う。小学校のころは「『りぼん』の応募者全員サービスほしいけど500円なんて高すぎる……」と思ってました。今の自分に「あの頃のわたしを思い出せ!」と言いたくなります。お金はとても相対的な価値だなと思います。多種多様で品目が他に比べ圧倒的に多い「本屋」という業種は、お客さんを選ばない小売店舗だと思います。(色々な形態のお店もあるけれど。)価値観がバラバラな人が集まるカオスな本屋空間は「値段」についてももちろん価値観がバラバラ。まずは身銭を切って自分の中の「お金の価値」について考えてみようと思いました。

投げ銭制電子書籍にした理由

まず電子にするかも迷いました。今回印刷をお願いした藤原印刷さんに提案していただいた紙質もこだわりだし、このサイズ感もかわいくて気に入っています。

でも2,000部が底をつきそうな今、シンプルに、

・拡げたい

・続けたい

という気持ちがあり投げ銭制電子書籍にすることを選びました。

2,000部という数字は思ったよりもずっと少ない。(半年くらいは持つと思っていた……。)本屋さんに行かない、ここ3ヶ月以上行っていないな、という層の人に読んでもらいたいからこそインターネットの力を使うことが必要だと思いました。

そして決心した決め手に、『読点magazine、』を読んでくれた友人から届いたメッセージがあります。

読点magazineよみ終えたその日から、毎日読書出来ているのが割と嬉しいくてその感謝の報告と、読点キッカケで出来たこの波に乗れるところまで乗ろうと、積読崩そうという決意表明でした。この波もっぱつ起こして欲しいので、次の号も楽しみにしてます!ーメッセンジャーの原文ママ

もう電車のなかで周りの人たちにハグしたいくらいにうれしかったです。読書の波まで起こせるとは思っておらず、うれしい想定外でした。文字数削らないでよかった。そしてこれは、まずは読んでもらうことへのアクションを起こさなければならないなと感じました。拡げるぞ!

さらに、投げ銭制にした理由。マガジンと謳うからには、少なくとも年に一回は出したい。そしてやりたい企画も溜まってきている。(もっとたくさんの書店員さんに取材したい!!!!)わたしの『読点magazine、』としての活動はただ「本屋さんに行く人をふやしたいから本屋さんのおもしろさを伝える」こと。どれだけ声を張ったって小さい声は、出し続けないと意味がない。少しでも資金が増えて、クオリティに還元できたらとても良いことだなと思います。クオリティというのはマガジンの内容の質ももちろん、デザイナーさんやイラストレーターさん、書店員さん、モデルさんなど依頼させていただく人たちにも気持ちよく携わってほしいなという製作の質のことも指します。(マガジンなので、広告もとらないとなあと思っていますが、この辺りはまた別の話。)

noteについて全くの初心者なので、どのくらいの影響があるのかはわからないですが、やったことないことはとりあえずやってみたいと思います。

長々と書いてしまいましたが、本屋に行きたくなるフリーマガジン『読点magazine、』を投げ銭制電子化しますので、こちらから、ぜひ読んでください!

◎【電子版】読点magazine、(投げ銭制) こちらから◎

また明日から2/16まで企画展を行います!10人のクリエイターの方々に、本屋や、その周辺の風景を描いてもらいました!ぜひお越しください!


何卒よろしくお願いいたします!


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

「読点magazine、」の活動のためにサポートしていただけたらとってもうれしいです。(こちらは金額がえらべます。)どうぞよろしくお願いします。

30
元・出版取次、現・本屋をつくる企画チーム・Editorial JETSET所属。 本屋に行きたくなるフリーマガジン『読点magazine、』を作っています。地元・愛知で自ら本屋を経営するのが夢。 好きなもの:本屋、コミック、イラスト、コインランドリー