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2車線の一般道路 | ガラガラなら右車線を走り続けますか?

ドリーキは最近免許を取得したばかり。高速道路は怖いから走行しないと決めていた。久しぶりのドライブ、途中から2車線になっていて、左車線は渋滞になっていた。右斜線がガラガラなのが気になった。時速5キロにも満たない速さで進む左側車線、室温を23度に設定しているのに渋滞中、照り付ける陽射しで体感温度は夏だった。右車線には誰も走っていない。工事したばかりなので、きれいな道路だけが延々と続く。サーっと走ればどれだけ清々しいだろうとドリーキは思った。

ドリーキ「何で右側誰も走ってないの!?」
シュタン「何で何で!?」

誰も走っていないし、特に何も表示はなかった。ドリーキは恐る恐る右側斜線に車線変更し、時速30~40キロくらいで走行してみた。

ドリーキ「誰も走ってないやん!!なんでなんで??」
シュタン「何でなん!?」

走りながらシュタンはキャーキャー言っていた。そりゃそうだろう、誰も走っていない道路を、渋滞横目にスイスイ走り抜けるのだから。
さすがに不安になってきたので、赤信号になった時、ちょうど開けてくれた車の前に潜り込むことができた。

シュタン「斜線変更して入れてもらったら、ハザードランプでお礼の合図するんだよ、知ってた?」
ドリーキ「へぇ、知らなかった。でも、手を挙げて相手もうなずいたからまぁいいでしょ。」
シュタン「まぁね。」

シュタンは不機嫌になった。相変わらず左車線は時速5~10キロで渋滞中で、やっぱりシュタンは右側斜線がガラガラなのが気になる。
シュタン「いつまで続くんだろうね。」
ドリーキ「さぁ、かなり長い渋滞っぽいね、ほら、ずーっと向こうまで。」
(もう一度斜線変更してみようかな。。)

その時だった。時速100キロ近くだろう、大型トラックが鳶の様に右側斜線をビュンと走行して行った。シュタンは鳥肌が立つのを感じた。もし、今自分が時速5キロくらいで緩やかに車線変更していたら。。走行車にすれば飛び出しで衝突となっていたに違いないからだった。

ドリーキは右車線が追い越し専用だということに気付いていなかったのだった。一般道路だから仕方がないかもしれない。そしてシュタンも。

シュタン「今、車線変更しようとしてた。」
ドリーキ「え!?危ないところだってね。」

一般道の2車線。右側は常に追い越し車線。


シュタン「トラックしか通れないのかな。でも、高速道路ではトラック専用道路は左車線だよね。」
ドリーキ「そうだよね。。」

暫くして、数台のトラックが右側車線を猛烈なスピードで走行していった。

シュタン「今の何?走っていいの?何であのトラックだけ走っていったんだろ?」
ドリーキ「誰も走ってないね。何で右側走らないんだろう?」

20分くらい経過し、初めて表示が出てきた。


シュタン「これからだんだん1車線になるんだって。やっぱり道路工事だったんだね。」
ドリーキ「なるほど、右側走ってたら偉い事になってたね。」
シュタン「とってもたくさんの車、追い越しちゃったね!!」
ドリーキ「そうだね、ある意味凄くない?追い越し車線だったんだね!!」
二人は急に安心したのと、もし車線変更していたらとか、走り続けていたらと思った恐怖とが交錯したのだろう、大爆笑し何か成し遂げた気にさえなった。
シュタン「でも、さっきのトラック何で走っていたんだろう。工事だってこと知らなかったのかな?それとも、急いでいたから?何台も追い越していったけど。」
ドリーキ「謎やね。」

渋滞はまだまだ続いた。

シュタン「スタバでランチ?」
ドリーキ「イタリアンがいい」
シュタン「え!?」
ドリーキ「え?」
シュタン「ま、いっか、久しぶりだから」
ドリーキ「なぜ渋る?スタバでもランチしたら1000円くらいすぐだよ。イタリアンなら1300円くらい?」
シュタン「そんなで無いわ、イタリアンは高いよ。」
ドリーキ「で?どれくらい?じゃあいいや。」
シュタン「空いてたらね。」
ドリーキ「え?だからいいってば。」
シュタン「スタバでもそれくらいするんでしょ、だったらそんなに変わんないじゃんよ。」
ドリーキ「でも、そういわれるとなぁ。。二人だと倍でしょ、だったら。。」
シュタン「今揺れたね。」
ドリーキ「普段なら気付かないところ。」

橋の上で停車中、対向車のトラックが続いたからだろう。

ドリーキ「差額の1200円、奮発するかどうか。。」
シュタン「いいじゃないのよ、今日くらい。どうせ暫くもう来ないんだから。」
ドリーキ「え!?それもそうだね!!」

空を見ると一面が入道雲に覆われていたけれど、とても明るい空だった。昔のさびれたビルがドリーキの遠目に見える。屋上の看板がさらにサビだらけ枠だけになっていて、非常階段もさびていたけれど、なぜか入道雲が背景だとジブリでメルヘンになると思った。

【完】

一般道でも2車線は右側は追い越し車線?

高速道路では、追い越し車線は走り続けないのが当たり前ですが、一般道でも2車線の場合は右側道路は空けておくのが基本のようです。今回は工事でより鮮明に左側通行が分かりましたが、工事でない場合や、空いているなどの場合、左車線も右側車線も走り続けることは可能です。
でも、一般道でも走り続けることに関して、70秒(くらい)以上走行し続けると5000~7000円ほどの罰金となるので要注意ですね。

免許取りたての場合など、高速道路でガラガラで空いているなどの場合、右側斜線を走り続けているとカメラがとらえたり、循環パトロールで追いかけられたりすることもあります。

現在は1.5キロでも違反となるケースがあると考えましょう。
わずか60~70秒
追い越し車線を走って違反になってしまいます。

https://car-moby.jp/article/car-life/road-traffic-law-accident/traffic-zone-violation/#i-2

そして、高速道路でない一般道でも二車線道路の場合でも左側通行が基本なんだと。工事で渋滞していなければ、そういう事があいまいになっていて、右車線を走り続けてしまっていたんだろうと思うと、渋滞でよかったとも思います。一般道ではそこまで厳密に追い越し専用となっていないからです。でも、何となくスピードのある車は右車線を走っていると思っていましたが、実は、追い越そうとしていたんだと。そして、時速50キロで走行している車がいたら、追い越すために左車線に車線変更し、更に、追い越してから右車線に戻るとしていかなければならないので、これからは出来るだけ安全運転なので、高速道路手前の一般道路の二車線では、左側を走行しようと気付いた次第です。

一般道では、信号手前などでは左折専用、直進、右折専用と道路がわかれている事がよくあり、それに慣れて走行していることも。

https://oshiete.goo.ne.jp/qa/11759661.html

それをイメージしてしまっていると、一般道路で初めて2車線に(1車線から)切り替わっている道路になった場合はこう思うこともないでしょうか。もちろん、知っておられる方は読み飛ばしてくださいっ。

ついつい直進、だから左側の車線は左折専用車線だよね、だから走らないでおこうとなることもあるかもしれません。
でも、やっぱり「2車線」の場合は、ガラガラ道であっても、右折や直進を控えていても左側を走るのが基本なんだと。
さらに、右側斜線は「追い越し車線」なので、比較的スピードも出ている車が走っています。右側斜線にでて追い越す場合、一般道でもある程度スピードをあげて斜線変更をする、もちろんウィンカー付きで。でした。

追記:
一般道路で2車線の場合、右折車は必然的に右側道路を走ることが多いです。(右折禁止である場合は省く)。

一般道というのは右折が可能になっているため右側車線を完全に追越専用車線と捉えることはできない。右折しようとするクルマは自ずと右側車線を走ることになる。その際、「追い越し目的でないから通行帯違反だ」というわけにはいかないことは自明。結局、一般道というのは交差点以外の右左折が存在するため、基本ルールであるキープレフトと右側追い越しを厳密に適用することは不可能。

https://www.excite.co.jp/news/article/Webcartop_778569/?p=2

じゃあどうする?
一般道でも高速道路に続くなど、高速道路がイメージできる一般道の2車線では、右車線は追い越し車線だと思って走り、そうでない右折もよくある街の中の一般道なら、右折しなければいけない場合は右車線を走ることについて、あまり意識し過ぎる必要もないようにする必要もありそうですね。そうでないと右折しそびれることもありますから。。
状況によって二車線の右車線について、追い越し車線なのか、道路なのかの判断をトラックの走行大目などの傾向などから判断していく必要があるんだなと。

ではっ🐤


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