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知ってるようで知らない フローリングの種類 その3 ~挽板・突板編~

ずっと無垢フローリングを推しているような記事ばかりですが、挽板や突板のフローリングにも長所は沢山ありますよ。
ということで、今回は「挽板フローリング」「突板フローリング」についてお話ししてみます。


複合(複層)フローリングの特徴とは?

【無垢フローリング】の回でも触れましたが、突板・挽板フローリングは「複合(複層)フローリング」と言われています。

合板等の基材に表面材を貼り付けたもので、
・挽板フローリング 表面/2~3mmの天然木
・突板フローリング 表面/0.3~1mmの天然木

となります。

1.品質

何と言っても長所は、商品としての品質安定性。
薄い合板の木目方向を、1枚おきに変えながら張付けたものを基盤にしているので、温度湿度の変化に強い特徴があります。

季節による伸縮も少なく、床暖房のある物件に採用可能な商品も多数。
という事は、リノベーション物件でも床暖房が増えつつある今、かなりの需要があるという訳です。

2.金額

ちなみに金額は、薄い木材と聞くと無垢フローリングより安そうに思いますが、そうとは言い切れません。
表面の薄い木材にもグレードがあり、商品によっては結構高額です。
また、表面材の厚い挽板の方が突板より高額かというと、これも表面材のグレードによって逆転することも。

本当に高グレードな木材は、どんなに薄くても高価なんですね・・・
でも逆に言うと、無垢材ではとても手が出ない高価な木材も、挽板、突板なら採用できるかもしれない訳です。

3.質感やデザイン性

では質感やデザイン性においてはどうかと言うと、表面材が2~3mmもある挽板は、正直ほとんど無垢材と変わりません

敷き詰めた時に、フローリング同士のジョイントが深いかどうかが本物っぽさの鍵だと思っていますが、挽板は無垢に引けを取らない、しっかりしたジョイント深さを得られます。

では突板はと言うと、ジョイント深さは劣るものの、逆にそのスムースな質感を好まれる方から支持を得られています。
フローリングの幅が広い商品が多いのも、突板フローリングの特徴です。

以上をまとめると

・挽板は、無垢フローリングに劣らない本物感
・突板は、高グレードな木材を採用したい時、幅広フローリングにしたい時、頼りになる
・挽板も突板も、安定性は非常に良いが、金額は千差万別

と言ったところでしょうか。

4.その他

ちなみに表面塗装はオイル塗装、ウレタン塗装、どちらの商品も混在しています。

フローリングだけでいろいろ記事書いてますが、もっとネタありますよ~。本当に奥が深い。

5.施工例

・施工例 ①
オーク挽板(幅138mm)は、無垢のフローリングに劣らない質感で、雰囲気を決定付ける役割を担ってくれました。

https://www.instagram.com/p/CUoin8gvVf2/?utm_medium=copy_link

・施工例 ②
高グレードなブラックウォールナットの突板(幅150)フローリングが、モルタル天井とステンレスキッチンを上品にまとめてくれました。

https://www.instagram.com/p/CCwzAScAwHC/?utm_source=ig_web

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