4月下旬が見頃!東北&北海道さくら巡り-電車とバスで行く!日本の絶景ひとり旅- #3
こんにちは、絶景プロデューサーの詩歩(@shiho_zekkei)です。
「電車とバスで行く!日本の絶景ひとり旅」シリーズ第3回、今回は2022年4月に関西から2泊3日で行ってきた「4月下旬が見頃!東北&北海道さくら巡り」をお届けします。
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旅のしおり
今回の旅の目的
桜の開花が毎年早まっていて、「気づいたら見頃を過ぎていた…」なんてことも多くなる近頃の春。
東京や関西へ3月下旬に来ていた桜前線は、そのあと北上します。つまり、東北や北海道では、桜の見頃は4月下旬になるんです!
これまで何度か東北の桜を見てきましたが、2022年に見たかったのが「小岩井農場の一本桜(岩手県)」。そこを中心に、結局3日間で「弘前公園のハート(青森県)」「五稜郭公園(北海道)」の3ヶ所を巡ってきました。
今回もひとり旅で、クルマを使わない電車旅。その様子をお届けします。
日程を決める
今回狙っているのが、岩手県にある「小岩井農場の一本桜」。
この絶景が見られる条件は、大きくこの2つです。
①桜が満開で咲いていること
②晴れていて背後の岩手山が見えること
そもそも「小岩井農場」は、乳製品で有名なあの小岩井農場。公式サイトもしっかりしていて、直前の開花状況は毎日更新されているので、こちらをチェックします。
例年の見頃は4月末日〜5月頭頃ですが、ウェザーニューズの桜開花予想で4月27−28日くらいが満開予想だったので、この開花予報と天気予報とにらめっこ。
直前まで悩んだ結果、4月28日に小岩井農場に行くことを中心にし、前後で予定を組んで行ってきました。
旅のはじまり
DAY1:伊丹空港→青森空港
弘前市に空港はないので、まずは最寄りの青森空港へ向かいます。青森空港は、羽田・伊丹はもちろん、新千歳、神戸、名古屋からも便が出ています。ちなみに、東京に住んでいたときは飛行機ではなく新幹線で来ていました。
青森空港→弘前駅
空港から弘前駅までは空港バスで1時間ほどです。
弘前駅→弘前公園
弘前駅で下車し、弘前でいつも泊まっているホテル「ドーミーイン弘前」へ(16,490円/泊)。タクシーなら5分、路線バスも、バス停から少し歩きますが本数が多いです。
弘前は、弘前城を訪れるためにかれこれ4回ほど来ていますが毎回このホテルに泊まっています。なぜかと言うと、弘前城に歩いて行けるから!
弘前城は弘前駅からは【徒歩30分】くらいの距離なので、弘前駅前に泊まった場合は、路線バスやタクシーで行く必要があります。
ただ弘前城の桜は、昼もキレイだし、夜もキレイ。でも昼から夜までずーっと公園にいるのはちょっとしんどい…という感じなので、さくっと休憩できる距離にあるこのホテルが個人的にはベストなんです!
ということで、ホテルのチェックインにはまだ早いので、荷物だけ預けて徒歩で弘前公園まで向かいます。
弘前公園といえば、ピンク色の絨毯がみられる「桜の花筏」が有名ですよね。私も2015年に見に来て本当に感動した景色なのです。
今回は、花筏や桜のタイミングは過ぎていると事前に分かっていたので、写真もそこそこに園内をぶらぶら。
弘前公園は花筏の外堀以外にも、園内かなり広い範囲で桜が咲いています。縁日の屋台もたっっっくさん出ていて、私のおすすめは「嶽きみの天ぷら」!
「嶽きみ」と言うのは青森名産のとうもろこしなんですが、これがめちゃくちゃ甘くて美味しい。以前、弘前市役所の方におすすめされてから大のお気に入りなんです。ぜひ食べてみてください🌽
弘前公園ハートの桜
さて、今回は弘前公園で見ておきたいスポットがありました。それが「桜のハート」!
残念ながら昼間は雨だったのでイマイチな写真ですが、ここで夜のライトアップを撮るというのが目的でした。
このスポットは弘前公園の敷地内にあって、具体的な場所は「ヒミツ」にするのが美徳らしい。笑
ヒントを言うと、この地図にある「二の丸南門」をくぐって中に入った場所のどこかにあるので、その周辺で人が集まっているスポットを探してみてください。言われないと通り過ぎちゃうような場所にあります。笑
ちなみに、ハートに見えるスポットには、地面にこんなマークもあります。
夜の下調べが終わったので、休憩がてら歩いてカフェへ。こちらも毎回来ている「スターバックス コーヒー 弘前公園前店」です。
日本でも数えるほどしかない、国の登録有形文化財をそのまま利用している珍しい店舗。趣ある店内がステキなのでぜひ行ってみてください。
いったんホテルで休憩をしたあと、日没30分後くらいのブルーアワーの時間帯を狙ってふたたびハートの場所へ。
桜はもう散り始めていてけれど、なんとかハートの形を保っていてくれました!本当にハート型・・・!
この日は雨だったこともあって、人もガラガラ。混雑していると思って三脚は持ってこなかったけど、全然おけるくらい空いていました。
30分ほど撮影して、せっかくなので有名な夜景スポットにも立ち寄り。散り始めていた上に雨だったからほとんどシャッターも切らずに、ぶらぶら外堀を1周して弘前公園を後にしました。
さて、弘前に来て毎回悩むのが「夕ご飯」問題。弘前公園周辺はもちろん、弘前駅前にも、ひとりでサク飯できる店舗が全然ないんです!!!
今回は食べたいものがあったので、ホテル近くにある大型居酒屋「佐和屋」へ。ひとりでフラッと入るにはけっこう勇気がいる佇まいだったけど笑、快く受け入れてくれました。
食べたかったのは、こちらも弘前名物グルメ「いがめんち」。イカを包丁でたたき、野菜や小麦粉と混ぜて焼くor揚げる、ガンモと似たような家庭料理です。
これと、これまた弘前名物であるりんごのお酒「シードル」といただきました。
宿から全部徒歩で回れるのは時間効率もよくてやっぱり便利。ドーミーインの温泉で疲れを癒やして、眠りにつきました。
DAY2:弘前駅→函館駅
さて、青森2日目。
この日は本来なら弘前でゆっくり昼の桜を見る予定でしたが、予想以上に散っていたのと、もう1ヶ所狙っていた場所が見頃を迎えていたので急遽そちらに移動することにしました。
それは、北海道・函館の五稜郭公園!
その晩は岩手の盛岡に泊まることになっているので、往復6時間超の大移動(+お金もかかる)。でも天気も花の状態もよさそうだったので、頑張って足を伸ばしてきました。
楽しみにしていたのが、開通したばかりの北海道新幹線!
途中で海底の青函トンネルを通って、本州から北海道へ上陸できます。初体験なので、海の上にいる瞬間をGoogleマップでスクショしようと思っていたら…
なんと、完全なる圏外!GPSも機能しないようです。地中に入り始めたあたりでPinが動かなくなり、回復したときにはもう北海道でした。
「この海底トンネルで事故が起こったらどうなるんだろうか…」というパニック映画みたいなことを想像していたら、そんな気配もなくあっという間に地上に出て函館市内に入りました。
五稜郭駅前→五稜郭公園
乗り換えた「新函館北斗駅」のコインロッカーに荷物は預けて、五稜郭へ向かいます。
五稜郭公園はどの駅からも少し離れていて、アクセス方法は何種類もあります。今回はGoogleマップで調べた最短ルートで行きました。
ここから公園までは徒歩で行けるのですが、その前に腹ごしらえ。移動中に目星をつけていた「回転寿司 函館 旬花」へ行ってきました。12時前だったので、2組くらい待ってすぐ入店。
都会に住んでいると回転寿司=安かろう悪かろうだけど、海の幸が有名なエリアは回転寿司のクオリティも高い!!!
このお店も、想像に違わずめちゃくちゃ美味しいお寿司をリーズナブルにいただけました。満足まんぞく。平日でしたが、退店した頃には行列でした。
さて、すぐ目の前が五稜郭タワーなので、チケットを買ってタワーを登ります。チケットの行列もそこまで長くなく、スムーズに買えました。
五稜郭の桜は、空からみると★型になっているのがユニーク。その光景をタワーの展望台から収めようとしたけど…
到着した13時には、雲がかかってどんよりした天気に。天気予報は晴れなのに!なんで〜!せっかく来たので、展示をみながら晴れるのを待ちます。早く!晴れて!!
なぜ早く撮りたかったかというと、午後になると登っているタワー自体の影が五稜郭公園にかかる時間帯になってしまうからなんです。
結局、晴れてきたのは14時ごろ。これでも十分キレイだけど、できればタワーの影は映さずに撮りたかったなぁ…
さらに困ったのが、カメラレンズの画角。
思っていた以上にタワーと五稜郭公園が近くて、持っていた広角レンズ(17-28mm)では収まらない!
苦肉の策としてスマホを使って広角レンズ(13mm)で撮影してこんな感じ。これでもキレイなんだけど、ここは超広角レンズが適しているスポットでした。次こそは!
ここからタワーを降りて、公園の中を散策します。
予想より早く開花したせいか、満開なのにこんなに人がいない!撮り放題じゃないか!!
こんなに空いていると思わず、この日も三脚は持ってきていなかったので仕方なく桜並木をパシャパシャ。カメラマンよりも家族連れが多くてゆっくり楽しめる雰囲気。タワーも見れました。
漫画「ゴールデンカムイ」のクライマックスで五稜郭が登場するのでその妄想に浸りつつ、公園に隣接するカフェ「六花亭 五稜郭店」へ。
スイーツで有名なあの六花亭ですが、この店舗は建物がすごい!
店内から額縁のような桜並木をみることができるんです。
実家への贈り物の買い物をして(そのまま宅配で送る)、せっかくだからカフェしようと思ったら、ラストオーダーの16時を数分過ぎてしまいました(涙)六花亭でカフェしたい方は、L.O.時間にご注意を…!
桜は満喫したとして、せっかく函館に来たので他のスポットも巡りたい。
今回函館は2度目の訪問。1回目は歴女ゆえ「土方歳三巡り」をしたので(笑)、今回は違う場所を巡ります。
函館は公共交通機関も充実していて、バスや路面電車で観光しやすいのですが、私は何分このあと岩手まで戻らないといけないので、時間効率を重視してタクシーで移動しました。
五稜郭公園→八幡坂など
海へ続く坂道として、フォトスポットで人気になった「八幡坂」へ。坂のてっぺんでタクシーを降りて、サクッと撮影します。
そこから徒歩で、海が見えるおしゃれスタバ「スターバックス コーヒー 函館ベイサイド店」でカフェをして、これまた近くにある函館のローカルコンビニ「ハセガワストア ベイエリア店」で名物の「やきとり」をパクリ。
胃袋に余裕があれば、函館のご当地グルメ「ラッキーピエロ」のバーガーも食べたかったけど、以前食べたので今回はやめておきました。北海道は胃袋が足りなすぎる!
図らずも、行きたかったスポットがすべて八幡坂から徒歩で歩けるエリアに集まっていたのでこれは我ながらナイス寄り道でした✌
そこからは路面電車(本数たくさん)でJR函館駅へ戻りました。
函館駅→盛岡駅
さて、ここからは来た道を戻り、遠路はるばる岩手県へ向かいます。函館駅を出たところで、車窓から見える夕日がキレイだった…新幹線は疲れ切って爆睡しちゃいました。
盛岡駅では、駅前にある「ダイワロイネットホテル盛岡駅前」へ泊まりました(14,909円/泊)。盛岡駅は大きな駅なので、駅ナカにサク飯できるお店もあるので便利です。
が、この日は大移動で疲れ果てていたので、コンビニ飯を食べてすぐに寝てしまいました。
DAY3:盛岡駅→小岩井駅
さて、大本命の1日。天気も快晴です!
盛岡駅のコインロッカーに荷物を預け、最寄りの小岩井駅まで列車で移動します。
小岩井駅から農場まではタクシーで10分ほど。
小岩井駅→小岩井農場
駅は無人駅ですが、事前にタクシーが待機しているか問合せていたところ、「桜の季節は電車の時間にあわせて数台いるはず」ということだったので予約していませんでした。
改札を出ると…なんと、タクシー、いないじゃないか!!!
正確に言うと、いなかったのではなく、小岩井駅で下車した先の観光客に乗っていかれてしまったんです。ナンテコッタ!
平日でしたが小岩井駅から農場に向かう観光客が5−6組はいて(予想以上)、タクシーは1台しかいなかったので先頭で降りた人しか乗れなかったのです。
結局待っていたら次のタクシーが来たので、後ろの人とあいのり+割り勘して農場まで行きました。料金は割り勘してしまったので覚えていないのですが2,000円くらいだったと思います。
小岩井農場のメインの敷地は桜というより家族向けのレジャー施設。桜を見るなら、道路をはさんで隣接する「上丸牛舎」の桜並木が本当にキレイ!
広さがあるので人混みもなく、ゆっくり楽しむことができます。(牛がいるから臭うけど)
さて、お目当ての一本桜はどこかな…?
小岩井農場の一本桜
園内マップにも載っておらず、タクシーの運転手さんによると「園内からシャトルバスで行けるよ」ということだったので、少し離れているよう。
そこでスタッフの方に聞いてみると…なんと、今はシャトルバスが運休中で、徒歩20分歩かないと行けない!!!往復したら40分!がーん!!!
タクシーに乗ってたのなら、一本桜までタクシーで行って片道だけ歩けばよかった…運転手さんって意外と最新情報を知らないのよね…
でも、途中の道も片側に桜並木が続くので、ほのぼのお散歩しながら、目的地へ。
快晴で岩手山もくっきり見えて、大満足!
草原には入れないので、このお決まりの構図でパシャリ。一本桜の木はちょっと歳をとっているのかな、遠くからは木が弱って満開なのに花数が少ないように見えました。(違ったらすいません)来るなら早いうちに来たほうがいいのかもしれません。
この時点で12時前。
また農場まで戻り、小岩井牛乳で喉を潤しつつ、園内にあるレストラン「山麓館レストラン」で、ひとりBBQ!
周りはファミリーだらけで子供の視線が痛かったけど笑、腹ペコなのでそんなの気にしていられません。
2人前〜しかなかった「小岩井牛 食べ比べプレート」がどうしても食べたかったので、ライスを食べずにひとりで2人前ぺろりと平らげました✌
小岩井農場→盛岡駅
さて、帰りも小岩井駅までタクシーで帰らねばなりません。小岩井農場には待機タクシーはいないので、帰りの列車の時間にあわせて、15:15に「雫石タクシー」に電話して配車予約をします。
が、ここでトラブル。待てど待てどタクシーが来ない。電車の時間に間に合うのか…?!
と思って電話で確認すると、なんと私が予約していたタクシーに他の人が乗車しちゃってたんです!!!ナンデー!!!
おそらく、タクシーの運転手さんが「●●さん(私の名字)ですか?」とその人達に聞いたときに、理由不明だけど「そうです」と言ってしまったのだと予想。
「乗客のほうに名乗らせないとそうなるよ!!!」と怒り心頭になりつつ、配車センターの人は悪くないので、もう1台が急行してくれるのを待つことに。
発車時間に間に合わなかったら盛岡駅までサービスしてくれるという条件で乗ったけど、急いでくれたおかげでギリギリ乗車することができました。ヨカッター!
ちなみに、盛岡駅から小岩井農場まで直接タクシーで来ても30-40分/6,000円くらいなので、人数が多い場合は直接来たほうが便利かもしれません。
盛岡駅→花巻空港
盛岡駅から花巻空港は、空港バスで向かいます。
ちなみに羽田便はないので、東京へ帰る場合は盛岡駅からそのまま新幹線で東京駅まで行くのが便利です。(だいたい2時間ちょっと)
花巻空港はレストランやお土産屋さんがあまり良くないので、個人的にはあまりテンションがあがらないんですが笑、ご当地グルメ「盛岡冷麺」が食べれるので食べてないときはここで食べ納めしましょう。
旅のまとめ・旅費
日程:2022年4月26日〜28日(火〜木)
旅先:弘前公園、五稜郭、小岩井農場
交通手段:飛行機、バス、電車、新幹線、タクシー、徒歩
旅費:63,000円ほど(宿泊&交通費のみ/航空券のぞく)
歩数:48,851歩(意外と歩いてないな)
今回は桜のベストシーズンなので宿泊費が高い上に、新幹線で大移動したのでかなり旅費がかかりました。
それでも、この時期しか見られない絶景。京都から頑張って行ってよかった!
ベストショット
ベストショットはInstagramでアップしています。
もう1ヶ所、立ち寄っていた龍泉洞はこちら。
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