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一周まわって、おかえり愛しい私

コンプレックスの塊だった学生時代、ニュージーランドへの高校留学が人生のターニングポイントとなった。誰も自分のことを知らない海外で、なりたい自分になれる。ホームステイ先の部屋中に、ポジティブな言葉をポストイットに貼り付けて、自分に何度も言い聞かせた。まわりを気にせず、自分らしくどんなことにも挑戦していけるように。

いつも自分の心が、言葉だけでなく、感情も行動も、感謝と幸せで満ち溢れているか?心からそう思えているだろうか?

10年以上経ち、結局は自分次第なのだと、一周まわって軸に戻ってきた。身の回りで起こる事象は事実であって、それをどう受けとるか。まわりがどうかは関係ない。私はどう在るのか?そのシンプルな軸がどれ程パワフルか知った。

どうしても手に入れたいものは、死ぬ程努力して掴み取ればいい。今を生きる、という言葉をはき違えていたのかもしれない。どう頑張っても届かないものはあって、現実はそう簡単には変えられない。だけど、試練を経験すればする程、負から学ぶことは多い。

今思うのは、そう焦らなくてもいいということ。今、欲しい未来を得ることに執着しなくていい。ゴールが明確でなくても、曖昧なイメージしかなくてもいい。そこに辿り着くプロセスはでこぼこ道でも、行ったり来たりしてもいいじゃない。それより、今自分の心の状態はどうあるか?恐れや不安は手放して、当然未来はそうなっていると信じて、この瞬間を愛に満ちて全力で生きる。そのために自分にできることは、一生懸命やりきる。そうやって突き進んでいく未来は、思いがけず願いが叶ったり、たくさんの愛に満ちていることだろう。だからどっしり腰を構えて、待とう。

私は私の人生を生きながら、安心して過ごそう。

誰かと比べることなく、社会が決めた基準に惑わされることなく、自分は自分でいいんだという素直な心で、今できることに集中する。大体正解や道筋があるわけないし、むしろそうだからうまくいかないんだ。頑張って何かを変える必要はない。だって、もう今あるがままで十分だから。誰かのために尽くすことより、自分をまるごと受けとめて、愛して、大切にすることが大事。自然体で楽しんで、切り開いていく毎日が心から楽しい。「幸せをありがとう」、どんな時もそう唱えよう。

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