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アトラエで元書店員が、テクノロジーの力で社会を変えようと挑戦している話。

初めまして、アトラエの河合と申します。

私は今、組織改善プラットフォーム「Wevox(ウィボックス)」で
クライアントサポートを務めています。

お客様からのお問合せにお答えしながら、どうしたら困りごとを無くせるのか...とチームで試行錯誤する日々。最近はPythonやSQLの習得に挑戦中の、ぱっと見「IT企業の人」っぽいことやってる27歳です。

そんな私ですが、約半年前までは書店にいました。お察しの通り、ITとはほど遠い世界。沢山の本と雑貨に囲まれながら、お店を駆け回る日々を過ごしていました。

今回は、そんな元書店員の私がアトラエをこころざした背景を中心に、半年経った今思っていることをお話ししてみようと思います。

だいぶ抽象的な感性よりのお話しになってしまいましたが、どうか温かい目でご覧ください…。

ほんの少しでも、異なる業界へ挑戦しようとしている方や、改めて自分を見つめ直している方の参考になれば幸いです。

伝統工芸品に魅了された大学時代

私は高校時代、伝統工芸品の伝承に関する論文を執筆しました。伝統工芸品の美しさに魅了され、作品が作られたり使われたりする背景に興味を持ち、多くの工芸品が育まれる京都にある、同志社大学へ進学しました。

専攻に選んだのは文化人類学。人間の日常的な行動や街の様子を観察することで、その地域に根づく文化や社会などのしくみを研究する学問です。

文化人類学で、様々な事象の背景に対する考え方を学びながら、あちこちの工房や職人さんを訪ねてまわる毎日を過ごしました。

着物の制作取材や、伝統工芸品の展示会の企画、酒蔵でのお酒づくり...実際にモノづくりの現場に入れていただく機会にも恵まれ、作り手のこだわりや、歴史、文化などに魅了されました。

そんな「モノのまわり」にあるストーリーを誰かと一緒に楽しみたい。なんとか仕事にできたらいいなぁ…そう考え辿り着いた「書店」という環境で、私のキャリアは始まりました。

「モノのまわり」を伝える仕事

私が就職したのは、本だけでなく雑貨も販売している書店でした。

そこで私がついたのは「バイヤー」というお仕事で、雑貨の作り手さんと話して、仕入れて、ポスターや紹介文を考えて、店頭に並べて販売する...ざっくり言うと、そんなことをしていました。

書店という場所は、私にもってこいの場所だったと思います。こだわりの詰まったモノを、そのモノと関連する情報と一緒にお客様にお届けできる特別な空間。

例えば、そのモノが作られた国や地域、そのモノの歴史や、楽しみ方、そのモノが題材となった物語…本を一緒に提案することで、その「モノのまわり」の情報を、より深く、広く、お伝えすることができました。

自分の感性を磨き、使うことの大切さ

少し話は変わりますが、私は周囲とうまくいかない時期がありました。

一人だけいないように扱われたり、知らない噂で「嫌い」「悪い」と言われたり...よくある話ですが、子供心に悲しかったことを覚えています。

否定されるのが怖くて、でも仲間に入りたくて、周囲に合わせて「好き」「楽しい」と言うようになりました。本当に好きなものは、あっという間に見えなくなり、自分の感性や個性が分からない感覚を長年感じていました。

それはあまり心地よいものではありませんでした。

当時の私はまさしくこんな気持ち。

そんな経験もあり、冒頭で触れた伝統工芸品を通して純粋な「好き」「いいな」という感覚を再確認してからというもの、自分が感じたこと・思ったことを押し込んで消すのではなく、感性として磨き、使うことを大事にしてきました。きっとそうすることで自信にもつながると、今でも思っています。

ですが、私のように生活する環境の中で、自分の感性を見失うこともあるかもしれません。

そんな時、そのモノだけなくその周りの様々な情報に触れることで「いいな」とか「面白いな」とか、思うかもしれない。「モノのまわり」を伝えることは、自分の感性を再確認する1つの方法になるのではないか…

そんなところに、「モノのまわり」を伝えることの価値を感じていました。

感性を活かせない環境への物足りなさと課題感

様々な「モノのまわり」を伝えるお店を目指して、私はだいぶ前のめりに仕事に励んでいました。

お店には多くのお客様が訪れるし、スタッフもたくさんいます。だからこそ、一人一人が「何が良いか」を考えて主体的に動くような、そんなことが必要だと考えていました。

もっとみんなでこだわりを持ってお店を作っていきたい。もっとそれぞれの立場で見えることを用いて議論して、色んな価値観を混ぜて、良いお店に進化させたい。

そう考えてのことだったのですが、中々上手くいかず、結局受動的に動くような環境に、物足りなさを感じていました。感性を磨くことや楽しむことを大事にしたいと思っている私は、そこに対して物足りなさだけでなく、課題も感じていました。

そんな私と、アトラエとの出会い

物足りなさや課題をどう解決しよう、と考えていたところ、大学からの友人「むっちゃん」から連絡がありました。むっちゃんは今、Yenta(イェンタ)というビジネス版マッチングアプリのチームでエンジニアとして活躍しています。

仕事の話を一通りしたあと、いつも問いを投げかけてくれる彼はサクッと私に尋ねました。

「すごい楽しそうじゃん。その物足りなさや課題はどうするの?」

そんな問いかけをきっかけに、改めて自分がどうしたいのかを問い直し、自分の頭の中を棚卸しました。(何度も壁打ちに付き合ってくれたむっちゃんには感謝してもしきれません...)

まずは、私が目指したい社会について。

過去の経験や、「モノのまわり」を伝えること、バイヤーという仕事の先で思い描いたのは、仕事を含めた生活の中全てで、自身の感性を育て、活かすことのできる、そんな活き活きとした社会でした。

では、そのためには何が必要なのか。

もちろん1つではなく、様々な要素がありますが、
自分の中で大事にしたいものとして「チームの在り方」に目を向けました。

チームの在り方にこだわる、という決断

私は書店の中でチームリーダーの立ち位置にいました。先にお話しした通り、人と関わることへの恐怖心が拭えずにいたので、不器用に悩みながら、試行錯誤しながら取り組みました。

メンバーとは上手く連携が取れず、何度も衝突しましたが、業務としてではなく、人として腹を割って話すことを意識して、何度も正直な対話を重ねるうちに関係が変わっていく感覚を得ました。

なぜそう思うのか、嬉しかったことや不安なことはなにか、その背景にはどんな環境や思考があるのか…

思い返せば、「文化人類学」に精通することもあるのですが、そのようにして1つ1つの言動や行動の意味を知っていくと、お互いを理解した上で連携を取れるようになりました。

いつしか「こうしたらいいんじゃないか」「こんな風にしてみたい」と、意見を出し合う関係になりました。だいぶ苦戦しましたが、折れずに向き合ってくれたメンバーのおかげで、結果的には、目標の約2倍の成果を生み出すチームとなりました。メンバーの個性を育てながら活かし、成果をうむ、そんな理想を描くきっかけのチームでした。(今も、ますますお店が良くなっていると聞くたび、誇らしい気持ちになります。)

バラバラだったチームが、高みを目指せる状態になったことはとても嬉しかったです。

この経験から、自分が目指す活き活きした社会のためには、恐れずに自分の感性から意見を持ち、伝え、行動し、成果を出せるチームが必要であると考えたのです。

では、そんなチームを、どこで、どこまで叶えるのか。

今のチームだけでいいのか、会社ごとそんなチームにするのか、今の会社で叶えるのか、別の会社で叶えるのか。はたまた、世の中のチームをそんなチームに変えて、社会まで変えることに注力するのか...

私は欲張りなので、自分も、会社も、そして社会も、ぜーーんぶ活き活きとしたものにしたい、と思いました。やるなら覚悟を持って、見たことない景色を見に行きたい。そう考えた結果、アトラエというチームにたどり着きました。

アトラエの3つの挑戦(会社紹介資料より引用)

アトラエは、全員が強い意志を持って、「組織」や「チーム」と対峙しています。人の可能性を拡げることを掲げて事業を展開していますが、そこにはアトラエが世界中の人々を魅了する会社であるという前提があり、一人一人がアトラエを考え、存分に議論し、模索しています。この一貫したスタンスは簡単ではないですが、そこに挑戦している姿勢に魅了されました。

Wevoxチームでの実際の議論の場

ここで、自分の描く社会とアトラエという大きなチームが実現する社会を重ねて、全力で走りたい。ここで、恐れずに自分の感性を活かすことにトライし、周りを巻き込んでいきたい。そう心に決めて、ジョインしました。

書店員から、アトラエの一員になった私が今思うこと

予想はしていましたが、想像をはるかに超える情報の量、人と対話する量や質、カタカナや英語の知らない単語たち...自分にとっては全てが初めてのもので、戸惑うことばかりです。(よくパソコンの前では眉間に皺が寄ってると指摘されます…)

でも、戸惑っていられないほどスピードは速いし、気を抜くとあっという間についていけなくなります。

逆に真っ新だからこそすぐ吸収できることも多く、とめどない情報に溺れながらも、1つずつ物事を理解して、できることを増やしている毎日です。

難しいこともたくさんありますが、それを乗り越えていける1つの理由は、アトラエの仕事は全てに「なぜ」があるからだと感じます。

例えば、私が所属しているWevoxというサービスではコンサルティングは行っていません。きづきこそが変わり続ける組織にとって重要な事であり、お客さまの組織ならではの「自走」を大事にしているから。

誰かと何かを話す言葉ひとつとっても、なぜその言葉を使うのかにはきっと理由があるはず。なぜ、その人と、そのコミュニケーションをとるのかにも、その人なりの理由があるかもしれません。

だからこそ、Wevoxでは画一的な1つの正義よりも、その会社、その組織ならではの最適な形を見つけていただきたく、お客さま自身がきづくきっかけ作りにこだわっています。

これは1つの例で、アトラエの事業には至る所に「なぜそうするのか」が散らばっています。「なぜ」があることは、一人一人が事業に、会社に、そして社会に真剣に対峙しているという証拠。

そこに触れるたび、みんなの意志やこだわりを感じ、アトラエってやっぱりいいな、と毎日のように思っています。

ここに、これだけ真剣に社会に対峙している人たちがいること、自分の意思を持つことをやめず、人の可能性を追い求めていること、そのことを誇りに感じていますし、もっとみんなに知ってほしい。きっと誰かの背中を押してくれると思っています。

先にお話しした通り、私は今クライアントサポートという仕事を担当させていただいています。アナログ人間の私だからこそ抱ける違和感やわかりにくさを活かして、つまずきを減らすことに挑戦中です。

ですが、自分を職業で縛ることなく、いろんな物事を吸収して、自分の感性をもっと磨きながら、1つでも多くアトラエというチームに、そして社会に挑戦し、貢献していこうと思っています。


だいぶ抽象的な、まとまりのない文章になってしまいました…なんだか恥ずかしい気持ちでいっぱいです。

でも思い切って書いてみたので、新しいキャリアを考えている方に、「こんなキャリアチェンジもあるよ」と1つの例として届いたら嬉しいです。

そして、もしアトラエに興味を持ってくださったら、ぜひ下記の会社説明資料も見てみてください。

ラジオもあります🎧

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。


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