育児と仕事に精一杯だった2児の母が、気持ちを吐き出す場の大切さを知り、プロコーチとして誰かの日常に飛び込むことを決めた話
オープンな場でコーチングのクライアントを募集するのが初めてで、ちょっとドキドキしています。
これからどんなクライアントさんと出会えるんだろう?と心躍るような期待感と、コーチとして活動をしていくことを対外的にも表明して、身が引き締まるような緊張感とが同居している今です。
簡単ですが、はじめに私の自己紹介をさせてください。専門学校の教職員としてプログラミング教育に携わった後、SEやWebエンジニアとして10年以上Webシステム開発に従事してきました。
2度目の産休中にコーチングと出会い、コーチングの温かさと可能性に触れ、復職後からはシステム開発と並行して、自身でも社内向けにコーチングを提供し始めました。
技術者としてだけでなく、これまでの自分を丸ごと活かして貢献できる仕事をしていきたいと、2024年1月からはIT企業の人財開発部門で社内教育の企画・運営を行っています。
これからは、もっともっと多くの方にコーチングを届けていきたくて、社外でもクライアントを募集することにしました。このnoteには、ここに至るまでの想いを込めています。
改めて文字にしてみると、これまで感じてきた辛さや苦しさ、それを認めた先に見つけた喜びや嬉しさがこみ上げてきて、いろんな葛藤も含めて、そのすべてが愛おしいです。
コーチングと出会った頃の私のように、日常を回すことに精一杯で、自分の中にあるものを立ち止まって見つめる時間が取れていない人に読んでもらいたいです。
ちなみに、トップの「たんぽぽ」はタイトルの「飛び込む」と今の季節の春にかけて Unsplash で見つけてきました。この「たんぽぽ」みたいに、あなたの日常にそっと飛び込むことができたら嬉しいです。
日常的に「ケア」を行っている人を支援したい
「誰かに話を聞いてもらうこと」で肩の荷が下りたり、ホッとした経験はありませんか? 家族や友人、同僚や部下など、身近な誰かの話を聞いたり、逆に聞いてもらったり、当たり前の日常として、これらは行われています。
誰かに話を聞いてもらうと、抱えきれずにいた心の重荷がちょっと軽くなって、また日常に戻っていけるようになることがあります。こんな風に日常が回っているのは、そうした身近な誰かの「ケア」のおかげだったりします。
私がコーチングを通じて支援したいのは、そんな風に当たり前の行為として日常的に「ケア」を行っている人です。ケアする人がケアされ、その人がまた別の誰かをケアしていく優しい循環の中で、ケアする側とされる側のどちらかではなく、それぞれが地続きに曖昧なまま、そこにある。すべてが「ともにある」社会をつくっていきたいと思っています。
子どもに診断がついて「心底ホッとした」経験
私には2人の子どもがいます。
上の子には発達障害があり、感覚過敏や感覚鈍麻、特定のものへの強いこだわり、普段と違うことに不安を覚えたり、何か気になることがあると衝動的に動いてしまったり、などの特性を持っています。
どこに行くにも一瞬も目が離せません。声での制止は届かないので、外を歩くときは絶対に振りほどかれないように、常にしっかりと手を握っておく必要がありました。
何かをちょっとでも間違えば、簡単に命の危険にさらされるような、新生児期に特有なはずの、あの死と隣り合わせの感覚がずっと続いているようで、気の休まるときがありませんでした。
上の子が3歳になった頃、初めて診断がつきました。
「自閉スペクトラム症(ASD)」だと医師に言われたとき、
と、心底ホッとしたのを今でも覚えています。
診断がついてからは、子育てにおける様々な困りごとに対処するための支援につながることができました。
私の中で見て見ぬふりをされてきたものたち
一方で、労力的な大変さは軽減されているはずなのに、それとはまた別のしんどさや閉塞感を感じている私がいました。
私がコーチングと出会ったのはそんな頃です。当時、お腹には下の子がいて、出産予定日まであと1ヶ月とちょっと、というタイミングでした。
とにかく毎日が不安でした。
育児の中の困りごとを相談する場はあっても、そうした気持ちを吐き出す場を持つことができていませんでした。そういう場の必要性すら、当時は理解できていなかったです。
コーチングを通じて、自分の内面と向き合う中で、自分の中に無意識に湧いていた感情や価値観に出会いました。
中には自分の中にあることを認めるのが怖い、恐れを感じるものもありました。私をしんどくさせていた、私の中にある「障害」への思い込みもその1つです。
だけど、感情には良いも悪いもありません。そこにあることを、ただ「ある」と認めると、不思議と癒やしにつながります。私の中で見て見ぬふりをされてきたものたちが、ようやく自分の居場所を得て安心しているような、そんな感覚がそこにはありました。
コーチングを経て、味わえている「育児の楽しさ」
障害があっても成長すること。「できないことがあること」と「幸せじゃない」は何の関係もないこと。我が子の将来を自分一人で担っているかのように錯覚していたこと。コーチングを通じて、他にもいろんな気づきを得ることができました。
そうしてようやく今、育児の楽しさを味わうことができています。
ここまでくるのに2年半、玉ねぎの皮を剥くように自分の中にあるものを、1枚1枚ちょっとずつ丁寧に剥がしてきました。不安がまったくないと言えば嘘になります。育児を大変だと感じることも、今でももちろんあります。
だけど、コーチングを学び、その不安がどこからきているものなのかを知ることで変化するものがあることや、今まで思いもつかなかった一歩が踏み出せることを知っているから、自分たちは大丈夫だと思えています。
私は、こうした経験から、対立する白と黒のどちらか一方を選ぶのではなく、その間にある虹のようなスペクトラム(連続体)も大切にしたいと思っています。
ありのままを見つめ、揺れ動きながら、そのときの心地よい方向へともに進んでいく、そんなコーチングを提供したいです。
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もし少しでも私に興味をもってくれたなら、あなたの「ケア」をお手伝いさせてください。今じゃなくても、いつか必要になったときに思い出していただけたら嬉しいです。(公式LINE も用意しています。よかったら登録してください)
自分よりも何かを。自分よりも誰かを。貢献できることが喜びで、役に立てることが嬉しくて、周りが喜んでくれると疲れもどこかに吹き飛んでしまう。心がすり減りながらも、ここまで頑張ってきた人へ。
スキンケアをするような気軽さで、自分に「ケア」を向けてみませんか。
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