感染症対策、政府行動計画(案)への【意見】多様な意見を交換できるリスクコミュニケーションができるよう施策を練り直すべき
b.本計画案の特定箇所に関する意見
「多様な意見を交換できるリスクコミュニケーションができるよう施策を練り直すべき」
(本文引用)-----------
4 リスクコミュニケーションとは、個人、機関、集団間での情報や意見のやりとりを通じて、リスク情報
とその見方の共有を目指す活動であり、適切なリスク対応(必要な情報に基づく意思決定・行動変容・信頼構築等)のため、多様な関与者の相互作用等を重視した概念。
(第4章 情報提供・共有、リスクコミュニケーション)
感染症危機下において、情報の錯綜、偏見・差別等の発生、偽・誤情報の流
布のおそれがあることから、感染症対策を効果的に行うため、可能な限り双方
向のコミュニケーションを通じて、リスク情報とその見方の共有等を進めるこ
とで、国民等が適切に判断し行動できるようにすることが重要である。このた
め、平時から、感染症等に関する普及啓発、リスクコミュニケーション体制の
整備、情報提供・共有の方法の整理等を実施する。
(引用ここまで)----------------
「リスクコミュニケーション」の記述が34箇所確認された。
情報提供は十分なされ、共有され、双方向で理解されることを企図したものと
考えられ、記載通りに運用されるのであれば賛成するものである。
しかしながら、一方で
「偽・誤情報の拡散状況等のモニタリング」
「偽・誤情報の拡散状況等を踏まえ、その時点で得られた科学的知見等に基づく
情報を繰り返し提供・共有する等、国民等の不安の解消等に努める。」
「偽・誤情報への対策として、国は SNS 等のプラットフォー
ム事業者が行う取組に対して必要な要請や協力等を行う。(統括庁、総務省、
法務省、厚生労働省、関係省庁)」
等の記述がある。
医学的情報において「偽・誤情報」が明確に確定しているなら
これらの内容は非常に有用なことと言える。
しかしながら、現実は何が偽・誤情報で何が正しいかは確定はほぼ不可能。
政府・厚労省が確定できないものを確定して(決めつけるともいう)
それに反するものを「偽・誤情報」として排除する
=「多様な情報をシャットアウトする施策を取る」と記述されているのである。
この状態であれば、適切なリスクコミュニケーションにはなり得ない。
【意見】
如何にして「リスクコミュニケーション」が適切に運用を行えるかを検討して、公表するべきであると考える。
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