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2022カタールW杯・欧州予選 Group.D 第6節~ フランス vs フィンランド ~

こんにちは、びんびんびんです。

『欧州予選アーカイブ化』計画
今代表ウィークの最終戦かつ予選グループの後半戦スタート。

それでは #欧州予選グループD全部見るマン
2試合少ないながらもウクライナと同勝ち点得失点差で
2位につけるフィンランド(ポット3)

ここまで取りこぼしの目立つフランス(ポット1)との一戦。


両チームのラインナップ

それでは両チームのラインナップから。
青のユニフォームはホームのフランス(2勝3分1位)
白のユニフォームはアウェイのフランス(1勝2分2位)

フランスvsフィンランド

フランスは前節からスタメンの3人を入れ替え。
フィンランドは前節からスタメンの2人を入れ替え。
フランスは左WBにA代表デビューのテオ・エルナンデスを起用。

それでは前半から振り返っていく

前半

前半開始
20分まではがっぷり四つに組み、
お互いにボールを持ちつつチャンスを作る。
ただフランスのカウンターの速度と精度が強力で
フィンランドは段々と思うように前進出来なくなっていく。

前半25分グリーズマンのゴールでフランスが先制。
相手の3センターの段差ズレを上手く使い攻略。
バランスが崩れた三角形の中心にベンゼマが入り
グリーズマンとワンツーからの左足アウトサイドでのビューティフルゴール

その後はフィンランドもボールを持ちながらクロスまでは持っていくもののシュートまでは至らずフランスの猛攻を凌ぐ展開となった。

このまま前半終了

戦況

フランスはこれまで2戦の433から3412に変更。
ビルドアップはポグバをアンカー気味に3142。
ポグバ、ラビオ、グリーズマンの三角形で角度をつけながらボールを運ぶ。

フィンランド陣地に押し込めば強力トリデンテが
レーンを交換しながら相手の3センターと3CBを混乱させる。

大外のWBから1人飛ばして中央の選手に当て飛ばした選手が裏に抜ける
というシンプルで強力な連携を随所に見せていた。

守備は52+グリーズマンの頑張り。
グリーズマンは相手3142のアンカーを消しつつCBにプレス。
時折プレスを突破されると後ろからのプレスで相手を挟み込み
カウンターの起点になるなどグリーズマンの頑張りが利いていた。


2FWは相手のHVに張り付くのがメイン。押し込まれていてもずっと
一緒に散歩し、前残りの形となりカウンターに繋がっていた。

一方フィンランドは前節と同じく532。
前節までの強力2FWにロングボールという手段はあまり取らず
GKから丁寧に繋いでいく。
ビルドアップはフランスと同じく3142の形。

フランスの前線(特に2FW)がマークには来てもボールを取りには来ない
というのがこの試合でも折り込み済みだったのかもしれない。

フランスの前3人がCB3人にプレスが来るため
そこを外せれば容易に前線まで運ぶことが出来ていた。

守備も同じく532の形。ミドルゾーンからプレス開始。
追い込めそうな場面ではIHがHVに出ていき
2FWが逆サイドへの展開をさせないように中から切る。

追い込むシーンまでは作れるがポグバからボールを奪うことは
出来ず後一歩という場面が多々あった。

フランスに押し込まれる場面ではアンカーのシュレルが
前に出がちでシュレルがいたところをベンゼマやグリーズマンに使われる

▽の形で守っていた所から△に変形するため元々IH役が元々アンカー役の
カバーをするには距離が遠く飛び出たアンカーを外されるとバイタルエリアでフリーな選手を作ってしまっていた。

先制を許すシーンでもここを攻略されてしまった。

前半開始20分まではフィンランドにも勢いがあり、
フランスとも対等にやれそうな片鱗は見せた。

後半

お互いに前半終了時のまま後半開始。
後半53分グリーズマンの追加点により早速試合が動く。

フランスのミドルゾーンからのボール保持の場面。
アンカーのポグバに対してフィンランドの左IHが飛び出してプレス
ポグバは横へのドリブルで相手を引き寄せつつ前方のベンゼマへパス。
ベンゼマが相手アンカーと右HVを引きつけ右サイドの大外に展開。
一度相手を広げた後にポグバへのプレスでいたはずの場所からいなくなった相手左IHのポジションを入り口にグリーズマンがチャネルに入り込み、
コースの無い角度からGKのニアサイドに右足で流し込んだ。

その後はフランスの猛攻が続きフィンランドが耐える展開。
なんとかカウンターで活路を見出したいフィンランドはプッキが1人で頑張り相手のビルドアップを引っかけるなどチャンスは作るが得点には至らず。

このまま試合終了。

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この試合はここまでの2試合と違いボールを持っても持てなくても
強いフランスを見た。
今日のような試合こそがフランスの真骨頂のような気もする。

フィンランドは勝ち点1だけでも積み重ねたい試合だったが完敗。
次節は10月10日同じ勝ち点のウクライナとプレーオフを掛けた直接対決。

気になった選手

テオ・エルナンデス(フランス/ACミラン)

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A代表デビューを果たしたテオ・エルナンデス。
この試合では、持ち味の走力、ドリブル突破をフル活用し
カウンター攻撃の厚みと左大外でのドリブル突破からのクロスと
攻撃に違いをもたらしていた。

CKからのカウンターでは誰よりも元気に駆け上がる様は印象的。
他のSBと比べてみても攻撃力だけを取れば飛びぬけた存在であろう。


これまでも代表待望論が絶えなかったテオ・エルナンデスだが
やっとスタートラインに立つことができた。
フランス代表の左SBは激戦区であるが、代表定着へ向けて頑張ってほしい。
あわよくば兄弟揃ってのW杯メンバー入りも見たいものだ。

■フランス代表の主な左SB候補選手
・リュカ・エルナンデス(バイエルンミュンヘン)
・リュカ・ディーニュ(エヴァートン)
・フェルランド・メンディ(レアル・マドリード)
・バンジャマン・メンディ(マンチェスター・シティ)

試合結果

2021.9.8
2022カタールW杯・欧州予選 Group.D 第6節
フランス 2-0 フィンランド
【得点者】
フランス:グリーズマン 25" 50"

ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。
今代表ウィーク最終戦。グループリーグ後半戦の初戦。
2位のプレーオフ争いが激戦のグループD!それではまた!

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