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小売業の最新潮流。今と未来、品揃えとIT化はどこまで進む?

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ショールーミング、オムニチャネル、無人店舗、モバイル決済、ICタグなど、新しいイノベーションに支えられた次世代小売業態の開発推進について考察します。
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2019年6月の記事一覧

ホリエモン寿司職人問題……修練必要?不要?を小売業に準えて考えてみた。

ホリエモンさんの寿司職人炎上問題。 もう3年以上も前の話なんだけど、なぜか記憶に新しい。筆者もこのテーマ、思うところあり過ぎなので、ちょっと書いてみる。 筆者も立場というかこれまでの仕事の発想はホリエモンサイドだ。 修練や地道な努力が美しいとあまり思っていない。 努力は大事だけど、その目的は『如何に短期間に良いアウトプット(製造物)を出せるようになるか?』だと思ってる。 アウトプットを受け取るお客さん側が主役だと思ってるので、必要ならば楽をするための道具は全て使うし、機械化

ファッション店舗の『売場作り』を変えよう! その2

商業施設のフロアレイアウト日本のファッション市場とそれを担うはずの店舗が縮小して苦戦している理由は数多くあるが、 まずは商業施設(ショッピングモール)側の事情とテナント店舗側の目論見の食い違いがある。以下の大型郊外型SCのフロアマップを見て欲しい。 この中で 知っているブランドやショップ名称はたくさんあると思うけど、この広大なショッピングモール内で、何か単一のファッションアイテムを捜そうと思ったとき、貴方は探せるだろうか? 例えば今年のトレンドで言うと、“偏光レンズ”のお洒

思考実験のススメ その1

弊社の社内でこんな話をした。 ●顧客、見込客、ターゲット生活者のオンライン行動データとか、アンケート調査データを分析するだけだと、今(現行)の消費者の心理や行動はわかるけど、未来の行動やこれから欲しくなるもの(Wants)はわからない。 ●世の中のデータ志向=データ依存(?!)が行き過ぎたため、 分析で言えることだけしか言わない人が増えた。 ⇒市場の今後や生活者の今後への想像力=クリエイティブな企画力が失われた。 ならばどうすれば良いか? データは無い状態でも、自分の頭