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消費行動と社会心理・構造Magazine

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生活者の価値観や心理と行動はどう変化したのか?それによってこれからの社会はどうなってゆくのか?マクロな視点で世界とニッポンの経済成長に直結する潮流を分析します。
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#未来

社会を引っ張るのは“仕事術”“スキル”じゃなくて『視覚的ビジョン』じゃね?

今、大量に発刊される啓発本のタイトルとかを見ると 『効率的・生産性の高い働き方とは』 『仕事ができる人になるには』 『お金を儲けるには』というテーマばかりだ。 …さてさて、これちょっと考えると疑念が湧いてくる。 なぜかと言えばどれも(所詮) 『相対的なものであって誰かが上がれば誰かが落ちる発想』 に感じるからだ。 本当のところ、世の中に “仕事ができる人・できない人”という絶対的なものさしあるんだっけ? 効率的って“何に対して”効率的なんだっけ? お金って“幾ら儲けた

プラットフォーマーが壊した消費・市場経済を再構築する未来図と未来職種 その2

前回の続きです。 まず僕の考えている未来の(といっても5年以内位)メディアデバイス型社会空間は、都市の建物の室内の内壁、内装、テーブルの上面が全てディスプレイ化されて、GUI化されたイメージだ。 びっくりしないでね。そのコンセプトは20年以上前からあり、海外では一般的になってきてるから。 言葉にするならば『フルUI型インテリア』とか『フルUI型内装』。 以下の複数の欧米の紹介動画をご参照。 (別に全部じゃなくても良いんだが、イメージしやすいので一旦その観点で議論する) 流

プラットフォーマーが壊した消費&市場経済を再構築する未来図と未来職種 その1

表現は悪いのだが、プラットフォーマーは消費市場を破壊した!と僕は捉えてる。 もうちょっと具体的に言うと、スマホと検索エンジンとSNSが(狙ったのではないと思うけど)生活者に対する『思考停止エンジン』として機能してしまい、かつ依存性のあるSNSは一日の生活時間を埋め尽くして奪ってしまった。結果として消費市場のデフレ化を助長していると感じるのだ。 スマホに見入ってる時間がもし無くなったら、人はもっと生活をより良く、楽しくする工夫をする・思考を巡らす…ように思うのだ。 以下、同じ様

ミニマリストに喧嘩売ってみる…マキシマリスト代表。

※タイトル画像は、本文や筆者とは とっても無関係 です(爆) 僕は最近のトレンド(?)ともいえる「ミニマリスト」の方々とは、 超アンチに見えるポジションの人間。 モノをやたら集める、情報や資料も集める、多趣味・多ジャンル、色々なモノのデザインや機能に拘る、比較吟味・検証が大好き。 大量のモノや情報を徹底して整理・分類・体型化するのが趣味でかつそれを仕事に転換して小売業のビジネスコンサルをしている…。 筆者がちょっと腑に落ちなくて、噛みつきたいポイントは、 『ミニマリスト』

豊かな心地良い生活のイノベーションの“用途発想”が無さ過ぎる!

新規事業やサービスの開発支援をやってて思うのだけど、これだけ新しい技術革新が起こってるのに、国内のスタートアップとかクリエーター諸氏……その使い方に関するアイディアが何てPoorなんだろうか?って思うことが多い。 こんな生活になったら、こんな街ができたら、こんな店舗ができたら、こんな家、こんな部屋になったら、こんなレジャー施設ができたら……何のことはない。自分の生活をエキサイティングで楽しくする、心地よくすることを考えるだけで良いのに。 ひとつ思うのは、SFとかコミックとか