マガジンのカバー画像

消費行動と社会心理・構造Magazine

65
生活者の価値観や心理と行動はどう変化したのか?それによってこれからの社会はどうなってゆくのか?マクロな視点で世界とニッポンの経済成長に直結する潮流を分析します。
運営しているクリエイター

2019年10月の記事一覧

レコメンドとかパーソナライズって『ダメな奴をどんどんダメにするしくみ』だけど…それで良いの?

ちょっと間が空きましたが、またまた世の本流へのアンチテーゼ投稿!行きます(笑) これまで比較的長かった僕の記事、シンプル投稿にリニューアルして、『気づき』中心に頻度を少しあげるようにします。長くてストーリー性のある記事を読みたい人は過去記事をご覧ください(笑) デジタルマーケで常識のように言われてる、コンテンツやサービスを個人の行動履歴に合わせてパーソナライズしてゆく方法論。 これホントに良いことなのか?って話です。 自分の行動って、リアル空間の行動であろうと、デジタル

プラットフォーマー幻想、その実態は『グローバル・マス80億人』に縛られた“がんじがらめ”ビジネス その1。

我々が今触れてるデジタル空間は『自由な世界』か? そんな問い掛けをちょっとしてみたい。 なぜかと言うと、僕たちは、ここ10年くらい猛烈な洗脳を受けてきたことに、つい 3日くらい前に(笑) 気づいたからだ。 例えば…… 僕たちが普段普通にモノを買うようになったECサイト(On-line Shop)。 これって、どこもかしこも似たり寄ったりのUI(画面、操作、使い勝手)だけど、ホントに使い易くて、楽しい売場(店舗)だろうか? 素面に帰って良く良く眺めてみると…全然イケてない

UX勘違い①…画面全体を情報や機能で埋め尽くす癖……本来UXとは「空間づくり」だ!

スマホUXデザイナーの悪い癖。 画面が狭いゆえにその画面上に余白(間)が作れない。 全てを情報と機能で埋め尽くそうとしてしまう。 目を覚まそう。真っ白で何もない壁に絵がかかってる。 だからこそ、その絵が映えるのだ。 つまりは こういうことだ。 スマホは、『AV家電のリモコン』と一緒。 まず最初に達成したい機能(操作ゴール)があって、 それに必要なボタンが操作面積を埋め尽くしてる。 この二つのデバイスの共通点……どっちも「目的が有って“仕方なく”使っている。」ということ。

今年の気温推移とファッション消費雑感。

衣料市場の低迷が続いている。原因は色々複合的だけど、昨今の天候不順、長期的な高温化傾向は大きな要因。これはファッション業界には悩みの種だ。 以下、直近4カ月の今年と昨年の気温比較をグラフ化してみた。 見ての通り、昨年は7月末をピークとして半端ない酷暑だったが そこを頂点として気温上昇も降下も急カーブ(登りも下りも急坂)。 これに対して今年は、はっきりしない夏。 7月がそもそも異常な低温。 8月以降は気温変化が非常に小さく、超なだらかな下降曲線だ。 このなだらかな変化とい