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仕事力強化Magazine

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コンサルティング会社代表の筆者が時代の趨勢と潮流を踏まえて、これからの仕事力強化の技を伝授してゆきます。
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#デザインスプリント

“Design Sprint”をやる前に意識すべき新規事業企画のTips その1

自分の仕事歴で言うと25年以上になると思う。 企業の新規事業企画の支援とか企画者の育成をやってきた。 いわゆるシリコンバレー型の“リーンスタートアップ”の経験値というわけではないのだが、大企業や中堅企業の新規事業立ち上げを手伝ってきて、やるたびに再認識する事がある。 それは、ある程度経験を積んだビジネスパーソンであっても皆、驚くほど“企画”発想の技術がない…ということ。むしろ下手に社会や業界事情に巻き込まれ過ぎているため『思考の派生的な延伸』ができない…ということだ。 これ

ニッポンにあるある。ジャストアイディアに対する暗黙の蔑視感。

屁理屈オヤジが増えた気がする。 ネガティブオヤジも増えた。 若者はそれに翻弄されて縮こまっている。 真面目な若者が多いので、面白いアイディアやちょっとぶっ飛んだアイディアを出して、上司や同僚から袋叩きにあるのが恐ろしい。また、とっても素直なので、あたかも論理的に突っ込まれると、こんな根も葉もないアイディアはダメなんだ……と意気消沈して翼を閉じてしまう。 これって、最悪の文化でしょう。 こんな企業社会からは面白いものは何も生まれないよ。アイディアは飛躍するための翼だ。人間の脳

勘のいいヒト(空気読むヒトじゃない)を特徴付けるのは“アンテナとポケット”。

世の中には勘のよい人と悪い人の2タイプがいる。そして仕事ができると言われるのは大抵前者だ。 この差はどこにあるんだろうか?そしてその特性(能力?)は身につけられる、若しくは鍛えられる…ものなのだろうか? 以下の図をご覧いただきたい。「勘の良さ」の構造をMindMapで表現してみた。 この中で特に“勘の良さ”のキーになってる要素は何だろう。 私見だけど、アンテナとポケット、そして想像力……が大きいかなぁと思う。勘のいい人って、そもそも相手が何かを言い出す前からアンテナを張って

【行動経済学】仕事としてお金貰ってやるとモチベーション落ちる⇒趣味または自己鍛錬でやろう!

55歳過ぎてなぜ自分はこんなにモチベーションとか、立ち直り早いのか? 行動経済学が流行ってるので、本読んで理解した。 お金もらって仕事として進めていないからだ。(アンダーマイニング効果というのがあるらしい!) もちろん、最終的にはちゃんとお金はもらう…または事業化して回収する。でも、新しいサービスとかを開発するときは、基本趣味マインドと自分への挑戦マインドで、ワクワクしながらやってる。 このやり方を、ぜひ若い人に伝授したいのだが、僕が隣でワクワクすればするほど、どうやら若手

ビジネス開発における”疾走”の仕方。

芸術は爆発だが、ビジネスは疾走(失踪じゃない)だ! どうせ仕事するなら、ヒトの魂を揺さぶる事業企画を立てた方が面白い。アーチストじゃなくてもそれはできると思うんだよな。 ……ということで僕の個人的な疾走の仕方を大公開。 ①これはイケると思ったアイディアに関して、市場構造やターゲットをデスクリサーチで徹底して調べる。【2日】 ➁その商品またはサービスのコア技術とコアデザインの組み合わせリストを作る。【半日】 ③基本発想を詰めなおす。普通は相反すると思われる要素を組み合わせ