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王道と実践のマーケティングを学ぶ!

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デジタルマーケ、アナログマーケに拘らずに、今の時代に実践すべきマーケティングのエッセンスを紐解いて、もう一度、王道マーケッター復権の時代を目指します。
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#マーケティング

レコメンドとかパーソナライズって『ダメな奴をどんどんダメにするしくみ』だけど…それで良いの?

ちょっと間が空きましたが、またまた世の本流へのアンチテーゼ投稿!行きます(笑) これまで比較的長かった僕の記事、シンプル投稿にリニューアルして、『気づき』中心に頻度を少しあげるようにします。長くてストーリー性のある記事を読みたい人は過去記事をご覧ください(笑) デジタルマーケで常識のように言われてる、コンテンツやサービスを個人の行動履歴に合わせてパーソナライズしてゆく方法論。 これホントに良いことなのか?って話です。 自分の行動って、リアル空間の行動であろうと、デジタル

今年の気温推移とファッション消費雑感。

衣料市場の低迷が続いている。原因は色々複合的だけど、昨今の天候不順、長期的な高温化傾向は大きな要因。これはファッション業界には悩みの種だ。 以下、直近4カ月の今年と昨年の気温比較をグラフ化してみた。 見ての通り、昨年は7月末をピークとして半端ない酷暑だったが そこを頂点として気温上昇も降下も急カーブ(登りも下りも急坂)。 これに対して今年は、はっきりしない夏。 7月がそもそも異常な低温。 8月以降は気温変化が非常に小さく、超なだらかな下降曲線だ。 このなだらかな変化とい

2019年上半期(筆者)記事ランキング発表。

筆者は、今年に入ってから猛烈な勢い(平均するとDaily)でNOTE記事(主にビジネスジャンル)を公開してきたのだけど、お陰様でフォロワー数が1000人を突破しました。 記事数も170を超えているので、その中でどんな記事が皆に見られているのか?どんなテーマに関心があるのか? 皆様のMarketingにも役立つと思うので以下、公開しちゃいます。 以下が50位までのランキングになります。 ※赤字は、ここ二週間の閲覧伸び率の高い記事。 ダントツは、Twitterでも拡散されて広ま

モノとサービス(コンテンツ)の“個別価格”提示で何が変わる?『NOTEのビジネススキーム』は大正解。

①様々なプラットフォーマーが提供し始めたコンテンツのサブスクリプションサービス(定額課金モデル)。 ➁そしてそれよりずっと前から各種コンテンツ業界で行われていた再販固定価格という売り方。 この二つの販売方法、当たり前のように見えるが、実は消費者のモノやサービスに対する“評価眼(ものさし)育成”を妨げてる……というのが筆者の持論だ。 これ、どういう意味だろうか? 映画業界、ビデオ業界、音楽業界、書籍・出版業界、ゲーム業界。 この全ての業界が確立してきたクリエイティブコンテンツ

“モテ”とファッションとの距離 その1

モテ系ファッションと正統派ファッション(そんなものが在れば…だけど)の間には大きな距離がある。 さらに、女性の場合は、異性モテファッション以上に結構意識されるのが、同性モテ(うけ?)ファッションだ。 一方で男性の場合は、かなり昔からモテ意識よりも『自己主張とこだわり』がファッション要素として強かった。なので男性のお洒落とかテイスト追求型はことごとく女性受けしなかった(笑)。女性から見ると、変な恰好の突飛な人!アクの強い人!自分をわかってない人。……にしか見えないのだ。 まあ

思考実験のススメ その1

弊社の社内でこんな話をした。 ●顧客、見込客、ターゲット生活者のオンライン行動データとか、アンケート調査データを分析するだけだと、今(現行)の消費者の心理や行動はわかるけど、未来の行動やこれから欲しくなるもの(Wants)はわからない。 ●世の中のデータ志向=データ依存(?!)が行き過ぎたため、 分析で言えることだけしか言わない人が増えた。 ⇒市場の今後や生活者の今後への想像力=クリエイティブな企画力が失われた。 ならばどうすれば良いか? データは無い状態でも、自分の頭

サブスクは有りだけど『お金払ってることを忘れさせる』のは逆効果。

月額200円とか300円のサブスクリプションって微妙な金額だ。 そして危ない金額!でもある。 昔、i-modeでボロ儲け(失礼…)したdocomoさんが結果的にやってた(狙ってたわけじゃないけど)手法。顧客はアプリとかサービスを契約したこと(毎月の携帯利用料から引き落とされてること)を忘れてしまうのだwww AmazonやZOZOの定期便ならモノが届くのでそんなことはないのだが、目に見えないサービスで請求が他のものとごっちゃになってる場合、あるあるな話。 これ、サービス事

『マーケティング』の意味が変質?…【古】生活者への価値提供⇒【新】売れるしくみに上手く乗っかる

どうもひっかかる。腑に落ちない。 世の中の人のマーケティングという言葉の使い方だ。 「マーケッターとは生き方だ!」と僕は今年の元日の記事で描いた。でも、マーケティングというタイトルやハッシュタグを付けてる記事を検索すると、どうもそうではない記事がやたらと目につくのだ。 例えば以下のようなテーマの記事が『マーケティング』ということに世の中はなってるらしい。 ●SNSでフォロワーを増やす方法 ●Instagram広告でLPへの誘導率を上げる方法 ●SNSを意識したこれからの

ZOZOランキングに見る女子ファッショントレンドと背景マインド。

ファッショントレンドとそののアイテム毎のギャップを見るのは面白い。 トレンドと言っても欧州のコレクションから発信されるTopトレンドではなく、ベタなボトムアップ(市場発)の売れ筋だ。 ただ単に何が売れているかの全体感を眺めてエッセンスを嗅ぎ取るのも面白いが、それ以上に楽しいのは、品種によるトレンドと用途のギャップだ。それって、どういことか?まずは以下のZOZOランキングをご覧あれ。 ウィメンズのワンピースのランキング@20190422 ざっと見てもらうと以下の特徴が垣間

こうして仕事資料は再利用できる。効率的な企画書や提案書の作成➁

今回は資料の実際の再利用事例。 例えば以下が1997年(22年前)に筆者が作成した 『eラーニングサービス』の戦略企画書。 そして、以下のものが 2011年に作成した『GPSデータ提供サービス』の企画資料。 そして最後、昨年(2018年)作成した 大型商業施設とそれに付随するオンラインアプリの開発提案。 ざっと眺めてもらえると、いずれも 基本的な作りと思考のフレームワーク、シナリオは同一である …ことがわかるはずだ。 異なるのは、取り扱う対象としての市場・環境、企画詳細

ファッショントレンドのしくみと業界構造 その1

ファッションの流行ってどうやってできるの?誰かが作ってるの?誰かが流行らせてるの? 一般のヒトはその辺のしくみがわからないらしい。ということで、長年ファッション業界で仕事をしてきた筆者が簡単に解説してみる。 以下、ファッショントレンド発生と伝搬のメカニズムだ。 ①流行色をインターカラー(国際流行色委員会:INTERNATIONAL COMMISSION FOR COLOR)が選定。これが当該シーズンの2年前。 JAFCAより転載 ➁主にパリを中心としたスタイリングオフ

【鼻の差問題】具体的過ぎるKPIが正確な判断や変革を妨げる。

「鼻の差で勝つ」…ことってよくある。 鼻の差で勝つと嬉しいけど、ちょっとクールな目で考えてみると、それってドンケツの周回遅れの二人が争ってる?なんてことないですか? もしくは、 最速のスプリントサイクルで競争すれば良いのに、三輪車で鼻先を競ってる?ってことは? で、 Businessの世界でここ十数年のトレンドになったKPI重視主義。 KGIとKPIを定義して、KPIをウォッチしてリフトアップすべし!という仕事のやり方……この「鼻の差競争」と似てないかしら? というのは、

マーケッターって『生き方の定義』だ。

マーケティングという言葉は昔から使われていて、昨今は例えば『デジタルマーケティング』という文脈で良く使われる。でもなんか、そもそもその語感が持ってたニュアンスというか意味合いが変質してしまった気がするのは僕だけだろうか? 僕(あと一か月で56歳)の新卒の頃、マーケッターと自負する上司が居た。その時代のマーケッターって意味合いがもの凄く広くて、一言で言うと仕事のスタンス…もっと言うと生き方のスタンスみたいなニュアンスがあったように思う。みんな探求心が強くて、気づきを常に求めて