32歳

数年前までは月2,3回は男性と会う予定を入れていた
彼氏が欲しいとか婚活とかの前に、それは仕事のように10年ほど当たり前の習慣のようだった

32歳の今、男性と出会おうとしなくなったら、突然時間に余裕ができた
10代後半からいつもなんとなく異性の目を意識して、自分の意思なのか、承認欲求か区別しきれないものを抱えていた10数年を経て、老けたというよりはむしろ子供の頃に戻ったような、自分の人生を取り戻したような気がしている

7歳の頃と同じようにベッドで本を読んでいる
友達が多い人気者になりたいけど、外に出てくのはなんとなく億劫な気持ちは32歳の今何も変わらない

違うのはご飯を用意したり家を綺麗にしてくれる人がいないということで、人の目を気にせず気が向いたら好きなものを食べて、適当に掃除するこの生活が、ようやく自分に戻ってきたような気がして少し寂しくも心地よい。


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