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#283 キャリア安全性・主体性を深堀る11ー人的資本と資格の関係

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織づくり、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点で、ゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった。あるいは参考になったら、フォロー・コメントなどいただけると嬉しいです。


キャリアの安全性・主体性についてお話をしています

いまですね、キャリア安全性・主体性を深堀るという話をしています。もう、10回話してきたんですね。

いままで、キャリア安全性・主体性を深掘るために、人的資本、金融資本、社会資本という、3つの資本で、体系的に考えてみるとよさそうだ、というお話してきました。

今日は、人的資本……つまり、スキルについて、企業として「何ができるか?」というお話をしたいと思います。

キャリア安全性・主体性を高めるために必要な人的資本はなにか?

キャリア安全性・主体性とは、キャリア安全性は「きっと、未来は大丈夫だ」と思えること。主体性は「そのために、自分はこういうことをしていけるぞ」ということだとした時に、「人的資本……つまり、スキルは何が必要なの?」「未来は大丈夫だ、と思えるためには、何が必要なの?」と思った時に、いやぁ、「何が必要なのかなぁ」って、思っちゃったんですよね。

いろいろあるとは思うんですよ。たとえば「お金の知識」とかね。いろいろあるな~と思ったんですけど、必要なものをあぶり出すために、「こうではないな」ということを、はっきりしておくことは、案外重要かもしれません。

人的資本……つまり「何ができるか?」っていうことを捉えた時、「スキル」という言い方をすると、最初にイメージすることって、たとえば、CADとか、デザインとか、プログラミングとか、情報発信とか……そういったスキルを思い浮かべるケースが多いんじゃないかなと思います。

ましてや、いまはいろんな資格講座とかがあるし、特に近年はリスキリングなどといわれていますよね。

ですが、僕の意見では、資格では「まったく食えなかった」んですよね。

僕が持っている資格

僕は、いくつかの資格を持っています。主だったところを言えば、ITコーディネーターという、ITのコンサルタント資格とか、NLP(神経言語プログラミング)と呼ばれる、コミュニケーション心理学をトレーニングする資格とか。

他にもありますが、あまり細かい話をしても……と思うのでこれ以上は言いませんが、僕が2004年に独立した時、つまり、主体性を持って、自分で仕事を作っていこうと思った時に、最初は「やっぱり、資格だろう」と思ったんですよね。

で、中小企業診断士とか、ITコーディネーターとか、そういう、経営の勉強すればいいだろうと思って、資格を取ろうと思ったんですよね。正確には、中小企業診断士は、ITコーディネーターの資格と取った時点で、「もう、いいかな」と思って、取ってはいないんですけど。

資格では食えなかった(笑)

ITコーディネーターはコンサルタントの資格なので、当時「資格取れば、仕事につながるだろう」と思っていましたが、結論から言えば、どうにもなりませんでした、と(笑)

NLPも、人に教えることができる資格を持っているし、NLPで学んだ物事のとらえ方や、人との関わり方は、僕にとって相当影響を与えてはいますが、資格を持っているからといって「飯が食えるか」というのは、また、別問題でしたよね。

そういう意味で言うと、キャリア安全性・主体性を高める上で、まず「こうじゃない」ということを明らかにするのであれば、「資格ではなかったな」というのは、僕の経験の中では明らかでした。

いま、大切だと思うのは「いっしょに仕事がしたい」と思われるかどうか?

いまとなれば、資格よりも、「いっしょに仕事をしたい」と思われるかどうかだと思いますよね。

そのように捉えた時に、僕自身がほかの人と「どんな人だったら、いっしょに仕事がしたい」と思うかな? と思ったときに、スキルが全くない人よりは、あったほうがいいとは思います。

でも、たとえば何かを企画したり、ITや情報発信、そういう部分では、資格よりも「〇〇さんに任せとけば大丈夫」という部分のほうが大きいかなぁ。いっしょに仕事をするなら、そういう人したいです。間違いなく。

そこに、「資格がいるか?」と言ったら、ぶっちゃけ「資格は関係ないな」と思っていますね。

だから、いま、いっしょに仕事をしてる人で、「誰が、どんな資格を持っているのか?」といったことは、全然知りませんもんね。

もちろん、技能を高める、自分のスキルを高め続ける上で「資格を取る」ということは、最低限の自己研鑽としては、すごく重要だとは思います。

でも、資格があるからといって、何か、キャリア安全性・主体性が高まるか? というと――それは、いま、資格の勉強していらっしゃるみなさんには、失礼かもしれませんが――あえて分かりやすく伝えると、「資格があるからといって、キャリア安全性が高まるわけでもなければ、主体性が高まるわけでもない……ということは言えるのではないかな、と思います。

もちろん、「〇〇さんだったら任せられる」「〇〇さんといっしょに仕事がしたい」というベースラインには、やっぱり「何ができるか?」というのはあるんでしょうけどね。

でもそれが、資格じゃなくてもいい、みたいなところはあるかなぁ。

というわけで、今日は、キャリア安全性・主体性を高める上で、人的資本に対して「資格が有効か?」という話をしてみました。

明日以降も、人的資本を高めるうえで必要なことについてお話していきたいと思います。じゃあね、バイバ~イ!

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