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#541 NPO法人と「情報の関わり方」

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。
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今日はですね、NPO 法人と情報の関わり方についてお話をしてみたいと思います。

というのも、今日あるNPO法人で、情報との関わり方についてお話をさせていただいたんですよね。

NPO法人というと、皆さんどういうイメージを持ちか分かりませんが、「特定非営利活動法人」なので、一般的な営利を目的とした企業とは違って、社会課題を解決したり、社会貢献をしたり、そういった目的で設立された法人であるケースが比較的多いかなと思っています。

営利が目的ではないがゆえに、(特に資金面で)活動にいろんな制約があったり、「想い」をベースに集まるケースが多いのが、NPO法人の特徴です。

ここでいう「想い」とは、「あの法人の取り組みにすごく共感する」とか、「あの法人の取り組みは本当に必要だと思う」とか、そういった、何らかの想いに共感して関わる人が集っています。そのため、年齢や経験が多様なケースも少なくありません。

年齢や経験が様々である場合、必ずしも同じスキルを持っているとは限らないし、必ずしも、経験が豊富とも限らない。そういった環境の中で、どうやってチームを組んでいくか? っていうのは、NPO法人ならではの良さでもあるし、難しいところでもあるんじゃないかなと思います。

法人の活動だけではなくて、情報の扱いの難しさもあります。経験が様々である分、たとえば、情報共有ツールの使い方に慣れている人もいれば、慣れていない人もいたりして、情報共有をしたほうがいいとは思いつつ、現実はなかなか難しい。そういった課題を抱えている法人もあるんじゃないかな~と思います。

今日お話をしに行った法人の皆さんも、想いベースで集まっていらっしゃって、年齢や経験は本当に様々でした。そう言った中で、難しいツールの話をしても難しいかな? と思って、「どういった情報に、日常的に触れるか?」とか、そうした情報に対して「どういったところに注意しなければならないか?」とか、「そもそも」の話を中心にお話ししてきました。

あと、もう一つ重要なポイントとして、情報共有の話をしました。

先ほどもお話ししたように、NPO法人は「想い」をベースに集まっているケースが多いです。参加者の中で、この「想い」が一致している時はいいのですが、一致しなくなる時っていうのも、結構あるんじゃないかなぁと思っていて。

僕もいままで、NPO法人もそうだし、他にも、有志で集まったり、趣味のサークルみたいなものに参加した経験がありますが、最初は同じ目的で集っていたはずなのに、いつのまにか関係者の中でバチバチやりあってしまい、法人やグループが解体してしまう……みたいなケースをよく見てきました。

このような状況が発生するとき、組織の中で壁が生じる理由の1つとして、情報格差があるなぁと思っています。

ここでいう情報格差とは、「あの人は知っているけれど、あの人は知らない」みたいな状況です。情報格差は、不信感を生み出します。

不信感を抱くような状況をできるだけ作らないために、本来は、想いをベースに集まっている法人であればあるほど、情報をできるだけ共有したり、自分は参加しなくても、何があったのか、どんな議論が行われていたのか、議事録を見ることができたり。

このような情報格差を減らす環境づくりは、すごく大事なんじゃないかなと思っています。なぜなら、お金ではなく想いをベースに集っている人たちだから。

もちろん、だからといって、僕自身もそうなんですけど、すべてを共有するのはなかなかできないことも多々あるありますし、自分が参加する立場の場合、すべてに参加できないこともある。

そういった中で、「情報共有しよう」っていうのは、言葉で伝えるのは簡単だけど、実際にやるのはそんなに簡単じゃないですよね。

だから、できることからになると思いますが、とりあえず、議事録とか、動画みたいなものを記録しておいて、その情報はできるだけ共有することができると、本当はいいんじゃないかなぁと思いますけどね。

明日は、情報を共有するツールの1つとして、僕が複業しているサイボウズのkintoneというサービスについて、NPOの観点でお話ししてみようかなと思います。情報共有には「どんなツールを使うか?」も、大切だと思うので。

というわけで、今日は、NPO法人と情報の関わり方についてお話をしてみました。

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