#347 データにみる「若い世代はすぐに転職する」は本当か?
竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリア、デザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった。あるいは参考になったらフォロー・コメントなど頂けると嬉しいです。
日本生産性本部「働く人の意識に関する調査」レポートから
いまですね。日本生産性本部「働く人の意識に関する調査」から、気になった点をお話ししています。
今日は転職に関するお話です。「年代別に見る、転職に対して考えの違い」についてです。
『Z世代・さとり世代の上司になったら読む本』を出してから、世代間ギャップに関するお話をさせていただくケースが多いです。
その時に出てくる話題のひとつに、ベテラン世代と若い世代を比較したとき、「若い世代の方が転職や離職に関して抵抗がない」といった話があります。
厚生労働省のデータによれば、大卒で、3年以内に離職するのが3割というデータがあります。これを、高いと見るか、低いとみるかはさておき。
年代別の「転職に対する考え」は?
日本生産性本部のレポートの中に「年代別・転職に対する考え」という項目があります。
一部を引用すると……
ということです。
このデータをみてみると、実際の行動に移しているか否かはさておき、「転職をしたい」と考えてる人は年代を問わず「みんな同じじゃないか」と。「むしろ、40代が一番多いじゃないか」ということですね。
このようにみてみると、「若い世代はすぐに離職する」みたいな、世代を捉えた解釈は、「単なるイメージなんじゃないか」という気がしました。
実際に転職活動を行っている人の数を見ると、確かに、20代の方が多いのは、データとして見て取れます。そう考えると、実際にやめるといった状況は、20代の方が多いかもしれません。
ですが、「転職したいか否か」という捉え方をすると、「みんな同じじゃないか」と。「年代は関係ないじゃないか」という感じがしますよね。
年代によって「転職できるか否か」の差はある
実際問題、40代のような子育て世代は、なかなか、転職できないという事情もあると思います。収入の問題もあるし、転職のしやすさみたいな問題もあります。
……ということで、今日は日本生産性本部のレポートから、「年代別に見る、転職に対して考えの違い」についてお話しました。このレポートは、いろんな項目について調査されているので、かいつまんでピックアップしてるのですが、今日は年代別の転職の考え方について、「年代には差がないよ」というお話でした。
今日これから、神奈川に出かけるので、今日はちょっと短めですが、これで終わりにしたいと思います。ではまたね。バイバ~イ!
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