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#264 「キャリア安全性はどう高めればいいのか?」を深堀りしたい

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点で、ゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった、あるいは参考になったら、フォロー・コメントなどいただけると嬉しいです。


昨日は『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか』の感想でした

昨日はですね。古屋星斗さんの著書『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか』について、読んだ感想をお話ししました。内容をひところで言うのは乱暴ですが、「心理的安全性」と「キャリア安全性」についてのお話でした。

心理的安全性については、近年、いろんなところで言われるようになっています。

心理的安全性の構築について、いろいろ課題はあるなぁとは思ってます。言葉は広まりましたが、実際に「どうやって、心理的安全性を高めていくのか?」とかね。

また、「心理的安全性が大事だから」といって、会話をしなくなってしまうと、組織や本人にとって問題があります。指摘するところはきちんと指摘できないと、組織や本人にとってよくありません。

そう考えると、一言で心理的安全性といっても、課題はいろいろあります。心理的安全性については、改めて、僕の本を読み解きつつ、お話できればいいなと思っています。

それ以上に、僕がいま、関心があるのはキャリア安全性の方です。

心理的安全性は変えられる。でも、キャリア安全性は……

心理的安全性はコミュニケーションを改善していくことによって、変えられると思います。

一方で、キャリア安全性は、「将来を考えると、この職場にいても大丈夫だ」「わたしは、この職場にいても成長できる」「将来を見据えたとき安全である」と思えるようになるためには、「どうすればいいのかな?」って思います。

今回拝読した古屋さんのご著書に加えて、キャリア安全性に関しては、昨日の記事にもご紹介した酒井風太さんも著名です。

そこで、動画をいろいろ観たんですよね。いろいろ読んで、観て、知って思ったんです。

キャリア安全性について、「こういう点が問題なのでは?」というのは、とてもよくわかりました。というのは、以前と比べて、右肩上がりの時代ではなくなっているし、転職の市場も、将来の見えにくさとか、SNSで周囲の人たちが「あの人たちは、こんなに活躍しているのか!」と思うと、つい、焦ってしまったりとか。

そういったことが総合的に起こって、「このままで大丈夫なのだろうか?」という不安感が、次のキャリアの不安を抱かせるという実情がありますよね。

じゃあ「どうすればキャリア安全性は高まる」のか?

そういった事情が分かってきた時に、「じゃあ、どうやってキャリア安全性を高めていけばいいの? 伝えていけばいいの?」という疑問がわくと思うんですよね。

というより、そもそも「自身のキャリア安全性は、どうやって高めていけばいいのか?」って問題もあります。

その課題を、具体的に「どうすれば解決できるのか?」という部分。個人としても、組織としても「どうやって示していけばいいのか」「どうやって育てていけばいいのか?」「どうやって関わっていけばいいのか?」……ということを考えた時に、「いやぁ、難しいな」って。

実践が難しい

ここ何日か、いや、もっと前にも、キャリアの主体性、安全性についてはお話ししてきました。

ですが、その必要性はわかるけれど「じゃあ、具体的にどうすれば?」というところは、知れば知るほど「難しいな」と感じています。

確かに、理論的には分かるんですよ。たとえば、自分自身が「この環境で大丈夫か?」と思うとき、外に出て行って、社外の環境を知ることによって、自分を客観的に見ることができたり、社外での経験を積むことによって、会社だけでは不安があったけれど、「自分は、こういうことができれば、社会でもやっていけそうだ」「社内でもやっていけそうだ」というように思える可能性が出てくる……と考えたとき、複業のような形が選択肢の1つでしょう。

あとは、コミュニケーションのやり方です。「いいから、見て覚えろ」ではなく、若い世代の人たち――いや、正確に言うと、中堅世代もそうだし、ベテラン世代もそうなんですけど――「いま、自分は何ができて」「これが、将来どんな役に立って」「それを試す環境がどのようにあって」「実際に、どうやってやっていくのか」ということを、会社の中で、あるいは、会社の外で実践できると自己肯定感、自己効力感、そしてキャリアの安全性は高まっていくと思うんですよ。それは、僕の経験値としてもそうです。

一方で、それを実際にやろうとした時に、まず、マネジャー層のみなさんのコミュニケーションの課題があります。若い世代に対して、どうやって関わっていけば、意識を前向きにリードしながら、自己肯定感、自己効力感を高めつつ、後ろから背中を押して実践させることができるのか……そういった、コミュニケーションの課題がありますよね。

これを実践するためには、相当のコミュニケーションスキルが必要です。

あとは、社内外で実践できる方法も必要ですよね。これは、実際に取り組むためには、理論で言うほど簡単じゃないというか、大変なスキルと能力が必要だな、と思いました。全員が全員、できるわけではない……というか。

実践でしか、人は変われない

一方で、人は「実践できないと、変われない」とも思います。

なので、「この課題は、理論で言えばそうだよな」という部分と、実体のところとのギャップが、すごく大きいな……という感じがしています。

そこで、ここ分野については、僕の経験値も含めてもうちょっと深掘りしていきたいんですよね。それは、コミュニケーションのやり方もそうだし、実践のしかたもそうです。

理論的な部分については、古屋さんのご著書もそうだし、酒井さんの動画もそうですが、とても体系化されていて、「いま、大切なことはこれだ」ということが理解できるので、それを実務の中で「どう落とし込んでいくのか?」という部分について、もうちょっと探求してみたい。

それを、経験値として言語化したり、体系化したりしながら、「実際に、何をすればいいのか?」「どうすればいいのか?」という形に落とし込めたら、もうちょっと、管理職層のみなさんが、実務の中で実践できるような気がするので、この分野は、少しずつかもしれませんが、もう少しお話してみたいと思います。

じゃあ、今日の話はこれで終わりにします。じゃあね、バイバ~イ!

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